- 特集 平均90点突破“授業システム”をつくろう
- 〈巻頭特集論文〉システムを機能させるには教師の高い力量がいる
- /
- 授業にスーッと入る「つかみ」のシステム
- 「システム」を支えるのは4つの要素とフラッシュカード
- /
- どの子も学力がつく美しいノートシステム
- 向山型算数ノート指導が子どもの学力をアップさせる
- /
- どの子も学力がつく基本型システム
- 文章題の基本型システムは、全体のイメージをつかませ、「3点セット」で答えさせる
- /
- 学級崩壊をつくらないノートチェックシステム
- ノートチェックシステムのポイント9
- /
- 教室に空白をつくらない黒板8等分システム
- どの子も満足「黒板8等分システム」
- /
- つまずく子に優しい補助計算システム
- ワーキングメモリーを補う補助計算は、発達障がいの子どもたちに優しい支援方法である。また、その子独特の補助計算や絵を描く方法も発達障がいの子どもたちには重要だった。
- /
- つまずく子に優しい赤鉛筆指導システム
- シーンとなったときにそっと書く赤鉛筆指導―うまくいなかいときは、サークルで検討し、子どもに聞いてみる―
- /
- 学習を定着させる計算スキルシステム(前半)
- 子どもたちに優しい計算スキルのシステム
- /
- 学習を定着させる計算スキルシステム(後半)
- 緊張感を生むための指示と時間調整の指示を出して、全員の子が問題を解く時間を確保する
- /
- 応用力を伸ばす難問1問選択システム
- 「難問」「選択」は将来、役に立つ学習システムである
- /
- 型を示して説明力をつけるシステム
- 「説明」は言葉を確定させる
- /
- 評価して伸ばすテスト採点・見直しシステム
- 45分で採点、直しが終わり、子どもに力がつくシステム
- /
- 到達度を総復習する学期末まとめシステム
- 自力で解かせる、できなかった問題に再度取り組ませる
- /
- ミニ特集 「学テ結果」最新データを読み解く
- 〔秋田県〕伝統的な家庭の教育力が残っている
- /
- 〔福井県〕県学力調査が全国学力調査へつながる
- /
- 〔沖縄県〕ずっと最下位だった沖縄が算数Aで6位に急上昇!その舞台裏
- /
- 〔大阪府〕学力テストの課題を克服する教科書の活用法
- /
- 〔滋賀県〕形式的指導を外せない滋賀県―学力向上の成果が現れない原因―
- /
- 〔北海道〕4者がゆるやかなのびをつくった
- /
- 表紙のイラスト (第46回)
- 問題:高さ11cm、長さ100mのトイレットペーパーを全部伸ばします。このときできる長方形の面積は何m2ですか。
- /
- グラビア
- 向山型算数システムをシェアリングする!!
- /
- 〜向山型算数セミナーIN福岡 2014.11.3〜
- マンガ向山型算数教室 (第10回)
- 算数学力の基礎をつくる伝統教具「百玉そろばん」
- /・
- イラスト競演!向山型算数ハイライトシーン (第22回)
- 空白の時間をつくらない
- /・
- 巻頭論文 算数授業へのこだわり
- 向山型算数一丁目一番地―必ず正解に辿りつく方法を体験させる
- /
- 教えてほめて算数好きを急増させる学年別教科書の教え方 (第9回)
- 1年「20をこえるかず」
- /
- 1年「なんじなんぷん」
- /
- 2年「4けたのかず」
- /
- 2年「長いものの長さのたんい」
- /
- 3年「2けたの数をかける筆算(2)」
- /
- 3年「ぼうグラフと表」
- /
- 4年「がい数」
- /
- 4年「小数のかけ算とわり算」
- /
- 5年「百分率とグラフ」
- /
- 5年「正多角形と円周」
- /
- 6年「場合の数」
- /
- 6年「量の単位」
- /
- 算数授業力UP奮戦記 (第10回)
- 算数の「構造的な板書」を検証する
- /
- 〜形式的な板書指導で子どもの学力を保障できるのか〜
- 奇跡の向山実践を追う (第10回)
- ノートの書かせ方は生命線だ
- /
- 算数教科書教材に挑戦/論文審査 (第182回)
- 円周率の指導の最高峰と思える
- /
- 向山型算数実力急増講座 (第184回)
- 「詰め」があるかないかで学力差が生まれる
- /
- 向山型算数WEBサロン (第178回)
- 「式と計算」子どもに力がつく授業展開の工夫
- /
- 甲本が斬る!授業力“有段”への道 (第10回)
- 模擬授業に挑戦するには,それだけの準備をして臨むこと。覚悟が足りないぞ!
- /
- 河田が創る!“指導法の工夫”で平均90点突破 (第10回)
- 指示と作業でわからせる
- /
- 発達障害への林ドクター教育コーチ!ここが気になる学校の指導Q&A (第70回)
- 登校班の必要性
- /・
- <子どもを巻き込む算数の福袋>算数ペーパーチャレラン (第58回)
- 低学年/「3時→6時→9時チャレラン」
- /
- 中学年/「0.01(1/100)→0.1(1/10)→1チャレラン」
- /
- 高学年/「時速→分速→秒速 計算タイルチャレラン」
- /
- 教室・サークルからの発信
- 特別支援の算数授業 (第10回)
- TOSSかけ算九九尺セットが発達障がいの子どもたちに優しいエビデンス
- /
- 算数教材ユースウェア (第10回)
- TOSS算数スキルに教師の余計な言葉はいらない
- /
- サークルで教師修業 (第10回)
- 関係図をかかせるスキル
- /
- 新型学級崩壊への対応 (第10回)
- 乏しきを憂えず,等しからざるを憂う
- /
- 子どものつまずき分析 (第10回)
- 基本型は前単元とのつながりを考えて
- /
- 子どもが熱中した算数 (第10回)
- やるべきことが明確なとき,子どもは熱中する
- /
- 「語り」で描写!あの子ができたドラマ100人物語 (第70回)
- 筆算はこれまでの集大成。絶対にできると教師があきらめない
- /
- すきま時間に子ども熱中!すぐに使える“わくわく問題” (第46回)
- 四則計算を使った計算パズル
- /
- プロが解説!教材研究「基本用語」事典 (第22回)
- キーワード「円の求積と依存関係の着目」
- /
- 向山型算数を知る前と後―子どもの事実と教師の手応え!
- 教師の学びが子どもを笑顔にする
- /
- 「教科書通り」で皆笑顔になる!
- /
- 向山型算数セミナー
- 来年の特別講師が楽しみです
- /
- TOSS最新情報
- /
- 算数教室最前線 (第10回)
- 若い教師が読んでおきたい算数・数学100冊の本
- /
- 編集後記
- /・
- 「子ども算数検定」に挑戦! (第22回)
- 1月
- /
- 算数教科書教材に挑戦/指定教材 (第184回)
- /
<巻頭論文>算数授業へのこだわり 向山型算数一丁目一番地─必ず正解に辿りつく方法を体験させる
/向山 洋一
わり算の指導のとき,「仮商の見当のつけ方」を教えるのが一般的である。
ところが,私は1から順番に入れさせ,だめなら計算にバツ印をつけさせる。
次に2を入れさせる。
こうすると,いつかは必ず「正解」に辿りつく。「必ず,辿りつく」体験が大切だ。
どの子もできるようになる。練習を重ねれば「見当」もつけられるようになる。
これは家人が東大の大学院ドクターコースのとき,数学専攻の友人から,「高校のとき,病気で休んで数学が全くできなくなったときがある。そのとき,数式に1から数字を順番に入れていき,2日かかって正解に辿りついた。それで自信をとりもどし,復活した」というエピソードがヒントになっている。
手塚美和先生の報告である。
向山型算数一丁目一番地は生き方を変える
懇親会で,「向山型算数の一丁目一番地」「わり算の筆算」のお話になった。
向山先生は,「1から順に答えを入れていけば,必ず必ず正解に辿りつく」ということを「知ることではない。体験することが大切なのだ」と強調してお話して下さった。
「体験」という言葉を,私はずっと聞き流していた。
向山型算数の一丁目一番地とは,「1から順に答えを入れていけば,必ず必ず正解に辿りつく」というやり方を教えるのだとばかり思い込んでいた。
「体験」と「教える」の違いはなんだ?
「1から順に答えを入れていけば,必ず正解に辿りつく」ということを体験した子は,どうなる?
そうか!
向山型算数の一丁目一番地を体験するということは,算数をあきらめずに解けるようになるということだけなのではない。
あきらめずに1つずつやっていけば,必ず道は拓けるということを体験するということなのか。向山型跳び箱指導と同じだ。どちらも,子どもの生きる気力を育てる指導なのだ。
あなたには,まだまだ可能性があるということを体験させる。
大きな困難にぶつかっても,1つずつ1つずつ進めば,必ず,道は拓けるということを体験させる。
教育の最も根本的な目標をただ1つだけ言えと言われたら「人間の生きていく気力を育てることである」と言える。
跳び箱指導も向山型算数指導も,「生きていく気力を育てる」思想が背景にあるのだ。
昨夜は,TOSS SMILE例会。
例会の最初には,要諦集の読み合わせをしている。
『向山洋一教育要諦集9』
授業上達の定石 確かな上達への教師修業
誰しも定石の習得を通して,展開の技術・思想を獲得していくからである。定石とは,基本的技術・思想の集大成によって創られ,確かめられたものだからである。(p.34)
向山先生の思想は本当にすごいなあ。
-
- 明治図書