LD&ADHD 2003年4月号
多動性・衝動性を持つ子にどう対応するか

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LD&ADHD 2003年4月号多動性・衝動性を持つ子にどう対応するか

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ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2003年3月
対象:
小・中
仕様:
B5判 68頁
状態:
絶版
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目次

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特集 多動性・衝動性を持つ子にどう対応するか
特集について
松村 茂治
提言
将来を考え,いま必要な療育は何か
山田 裕康
事例
中枢刺激剤が著効した混合型ADHDの男児の例
平谷 美智夫
服薬の効果とその限界を見極めた指導のあり方
大石 美保
読み書きに問題を持つLD児の指導
佐々木 徳子
自分の行動を意識化させる
長谷川 安佐子
衝動的な行動の理解と対応
矢口 明
かがやき学級で出かけよう!
衛藤 弓
成功体験を増やす支援を
高山 恵子
【コメント】多動性・衝動性について
松村 茂治
Essay
出会い
小畑 芳和
子どものページ
パピヨン
【特別寄稿】日本LD学会実践奨励賞受賞・研究を振り返って 思えば遠くへ……
梅田 真理
【特別寄稿】日本LD学会実践奨励賞受賞・研究を振り返って
マージナルマンを目指して
田中 容子
【特別寄稿】日本LD学会実践奨励賞受賞・研究を振り返って 「理解」から「支援」へ
鳥居 深雪
親の会ニュース (第5回)
宮城県「ダ・ヴィンチ」/高知県「ポレポレ」
山田 恵理子中藪 小百合
医療との連携 (第5回)
薬を上手に利用するために@
繪内 利啓
〜効果と副作用〜
実践の小箱/臨床学校現場から (第5回)
ちょっと良い話
井上 薫
情報最前線/行政や海外の動向は (第5回)
「今後の特別支援教育の在り方について」(中間まとめ)
柘植 雅義
「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する全国実態調査」
解説・6.3%が意味すること
柘植 雅義
資料・「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する全国実態調査」調査結果
LD&ADHD編集委員会
指導の技法とその理論 (第5回)
心理教育的アセスメントとは
今田 里佳
コミュニケーション (第5回)
特異的言語発達遅滞とは
里見 恵子
アカデミックスキル (第5回)
漢字の読み書きに困難をもつ子どもの指導
前川 久男
ソーシャルスキル (第5回)
LD・ADHDの〈社会性のつまずき〉と〈ソーシャルスキル〉
小貫 悟
一度は手にしたい本
『学習障害(LD)への教育的支援』全国モデル事業の実際/『こうすればうまくいくADHDをもつ子の学校生活』
佐藤 克敏
編集後記
村松 茂治

特集について

多動性・衝動性を持つ子にどう対応するか

東京学芸大学教授/松村茂治


先般,刊行されたばかりの「LD&ADHD」誌を,大学で勉強されている小・中学校の先生方にお見せすると,異口同音に,今,現場で一番必要とされている本だとおっしゃってくださいます。彼らのほとんどは通常の学級の担任で,必ずしもLDやADHDを持つ子の指導を専門にしているわけではありませんが,今,通常の学級の先生たちこそ,こうした問題について勉強しなければならないと力説します。

もちろん,そうした診断名をつけられた子が通常の学級に在籍するようになり,教師として,どういう性質の問題かを知っておきたいということもありますが,先生方の最大の関心事は,そうした子どもたちの示す「多動性と衝動性」にあるように思えます。

授業中なかなかおしゃべりを止めなかったり,落ち着きがなかったりする子,あるいは,何か気に入らないことがあると,すぐにカッとして大声を上げたり手が出てしまうような子が一人でもいたら,学級経営という観点からは,教師にはかなりの負担がかかってくることになります。

「学級崩壊」の原因の全てが,そうした子どもたちにあるとは言えませんが,文部科学省がまとめた「学級経営をめぐる問題の状況とその対応」(平成12年)には,「学級がうまく機能しない状況」の1つの類型として「特別な教育的配慮や支援を必要とする子どもがいる事例」をあげ,そのなかでLDやADHDとの関連のある場合を指摘しています。

上記の報告書のなかには,そうした子どもたちとどうつき合っていったらいいかについての具体的な方策は書かれていません。これから,一人一人の実践のなかで,明らかにされていくことが多いのだと思います。多動性と衝動性にどう向き合っていくことが可能なのか,一緒に考えていきたいと思います。

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