- 特集 小・中学校段階で知っておきたい地域のリソース―発達障害者支援センターと卒後の支援―
- 特集について
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- 提言
- 発達障害児・者に総合的・継続的な支援を
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- 解説
- ライフステージの各段階に応じた支援の重要性
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- 事例
- 1 就労に向けたステップアップトレーニングプログラム
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- 2 進路選択と自己決定を支える体験実習
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- 3 青年期からスタートする支援
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- 4 生活アセスメント付き住居(サポートホーム)でのひとり暮らし支援事業の報告
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- 5 佐賀県のチャレンジド・ワークステーション
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- 6 発達障害大学生に対するトータル・コミュニケーション・サポート
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- 7 青年・成人期支援の現状とキーパーソン養成事業の取り組み
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- Essay
- こっちへおいで
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- 子どものページ
- 「か」のなかま
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- 【特別寄稿】ADHD学会の成立について
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- 親の会ニュース (第36回)
- 山梨LD・発達障害児者の支援を考える会「いちえ会」/広島発達障害親の会「明日葉」
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- 医療との連携 (第36回)
- 未来を担う子どもたちへ(4)
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- 〜その子にあった学習法の確立〜
- 実践の小箱/臨床学校現場から (第34回)
- 子どもを豊かに支える「あたたかいまなざし」
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- 情報最前線/行政や海外の動向は (第36回)
- 教育の情報化ビジョン(骨子)〜21世紀にふさわしい学びと学校の創造を目指して〜
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- 地域支援コーディネーター奮闘記 (第4回)
- その場しのぎの支援から,ライフステージを見越した支援へ
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- 保健室から見える発達障害の子どもたち (第4回)
- ぼく,お気に入りの言葉がやめられません…
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- 発達障害の子どもが抱える視覚機能の課題とトレーニング (第4回)
- ビジョントレーニングの学校教育への導入
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- 新しい制度の動きを追う! (第4回)
- 障害者福祉制度改革の方向性
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- 一度は手にしたい本
- 『日置真世のおいしい地域づくりのためのレシピ50』(日置真世著)/『CBR 地域に根ざしたリハビリテーション』(マルコム・ピート著,田口順子監修 JANNET訳)
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- 編集後記
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特集について
小・中学校段階で知っておきたい地域のリソース―発達障害者支援センターと卒後の支援―
明治学院大学教授/緒方 明子
1990年代から取り組みが始まった公立の小・中学校における特別支援教育は年毎に充実してきています。例えば,特別支援教育コーディネーターの指名率は2008年度の調査結果では99.8%です。校内委員会の設置率も90%を超え,通常の学級に在籍する児童生徒についても個別の指導計画が作成されるようになってきています。
このように小・中学校で特別支援教育の体制の整備が進む中で,特別な支援を必要としながらも,高校生・大学生になるまで特別な支援を受けないで成長する例は未だ多くあります。高校で学習につまずいて進級できない,友人関係を形成できずに不登校になる,大学でコミュニケーションを重視する語学の必修科目の単位が取得できない等,高等教育の段階でも支援を必要としているのです。しかし,学校に在学中であれば,個々のニーズに応じた支援を受けることができます。発達障害者支援法の施行以降,多くの大学でも発達障害のある学生への支援は始まっています。学生相談の領域でも発達障害学生への対応は大きなトピックスとなっています。理解者が増えているのです。
それでは,学校卒業後にはどのような支援が受けられるのでしょうか。職場という所属先が万が一決まらない状態でも,就労に向けての支援を受けることができるのでしょうか。職場で困った時にはどこに相談すればよいのでしょうか。家族から独立して一人暮らしを始めようとする時に,生活に必要な知識技能の習得に関しては,どこで教えてもらえるのでしょうか。
当事者本人だけでなく,家族も,そして就学中にかかわる教師,スクール・カウンセラー,相談員等も学校卒業後に利用できる地域にあるリソースについて知っていることが必要です。学校卒業と同時に支援を必要としなくなるわけではなく,ライフステージのそれぞれの段階で,異なる種類の支援を必要とすることがあるのです。情報として,当事者本人に伝えることができるように準備しておきたいものです。また,実際に各事業所で行なっている支援内容から,年少時に取り組んでおく必要のある事柄も読み取ることができるでしょう。
本特集では,2007年度より各地で取り組まれてきた『発達障害者支援モデル事業』や大学での取り組みを紹介することにより,小・中学校卒業後に必要とする支援の内容と,試みられている支援事業について考えていきたいと企画しました。
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