LD,ADHD&ASD 2016年4月号
始動「差別解消法」さぁ支援を見直そう

W057

«前号へ

次号へ»

LD,ADHD&ASD 2016年4月号始動「差別解消法」さぁ支援を見直そう

紙版価格: 988円(税込)

送料無料

電子版価格: 889円(税込)

Off: ¥99-

ポイント還元20%

ファイル形式

PDF
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2016年3月22日
対象:
小・中
仕様:
B5判 74頁
状態:
絶版
出荷:
ダウンロード

目次

もくじの詳細表示

特集 始動「差別解消法」さぁ支援を見直そう
特集について
梅田 真理
提言
「障害者差別解消法」によって新しい時代へ
上野 一彦
概論
1 障害者差別解消法Q&A
差別的取扱いの禁止と合理的配慮の不提供の禁止
山岡 修
2 学校ではどんなことが関係してくるか
学校現場と障害者差別解消法
柘植 雅義
3 障害者差別解消法とAT―アシスティブテクノロジー(考え方)
合理的配慮の観点から支援機器等の活用を考える
丹羽 登
4 障害者差別解消法とAT―アシスティブテクノロジー(活用)
合理的配慮の観点から支援活用を考える
坂井 聡
5 保護者の立場から望むこと
差別解消法を機会に理解と支援を広げよう!
東條 裕志
6 当事者として期待すること
違いを認め合って共に生きるための制度に!
神山 忠
7 司法の立場から見る障害者差別解消法
現場の調整弁として合理的配慮の活用を
関哉 直人
8 差別解消法始動で学校に期待すること
ロボットとAI時代を踏まえた教育の必要性〜「障害者差別解消法」始動で、学校に期待すること〜
品川 裕香
9 障害者差別解消法のガイドライン
文部科学省所管事業分野における障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応指針とは
田中 裕一
10 合理的配慮の提供 特別支援教育総合研究所での研究
インクルーシブ教育システム構築のための地域(市町村)における体制づくり
笹森 洋樹
11 合理的配慮の提供 大学入試センターでの取り組み
入試における配慮―センター試験の受験上の配慮の概要―
立脇 洋介
12 合理的配慮の提供 大学入試センターでの取り組み
発達障害に関する配慮―配慮事項の対象として発達障害が加わる意義―
小野 次
Essay
学校とディズニーランドはどう違う?
石隈 利紀
学べる!楽しい!学びにくい子への学習支援ワーク (第5回)
ひらがな指導ワーク
村井 敏宏
発達障害の子どもに役立つ!ちょこっと支援の教材・教具 (第9回)
通級と通常の学級の連携事例〜通常の学級で活用できる「教材・教具」事例〜
森村 美和子
はなひらく支援の教育現場 (第4回)
あふれる子どもへの愛とアイデアが輝く指導
〜取材先◎夏目徹也(静岡県焼津市立大井川南小学校教諭)〜
【特別寄稿】読み書き補償ロードマップ
テクノロジーを用いた学習補償の段階と課題
平林 ルミ
親の会・JDDネットニュース (第57回)
日本自閉症スペクトラム学会とは
寺山 千代子
医療との連携 (第57回)
医療の上手な使い方
広瀬 宏之
実践の小箱/臨床学校現場から (第52回)
通級指導教室を担当してわかってきたこと
小竹 幸代
Newsな視点 (第13回)
アメリカのアコモデーションとモディフィケーション
染木 史緒
保護者の悩みに寄り添う教育相談 (第9回)
朝の支度が遅くて,毎日,登校までの時間が大変です。どこまで一人でやらせたらいいのでしょうか。
両川 晃子
発達障害のある子への認知・行動的アプローチ (第1回)
「心の動きの理解」への支援,その1
長崎 勤
〜The Beatles:She loves youって?〜
一度は手にしたい本
『これからの発達障害のアセスメント―支援の一歩となるために―』(柘植雅義 監修 黒田美保 編著)/『オハヨーッ またね!』(野田照彦 著)
星井 純子
SENS for S.E.N.S (第4回)
S.E.N.S臨床日誌:コーディネーターの基本と期待される役割
山田 充
編集後記
梅田 真理

特集について 始動「差別解消法」さぁ支援を見直そう

独立行政法人国立特別支援教育総合研究所統括研究員/梅田 真理


障害のある人もない人も共に暮らす共生社会,誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合い,人々の多様な在り方を相互に認め合える共生社会の実現に向けたさまざまな取り組みが今,始まっています。

また,2016年4月1日からは「障害者差別解消法」が施行されます。

この法律は2013年6月に国会で可決され,3年の準備期間を置いて今回施行されるのですが,障害を理由とする差別の解消の推進に関する基本的な事項や,国の行政機関,地方公共団体等及び民間事業者における障害を理由とする差別を解消するための措置などについて定められており,学校もまた大きな影響を受けることは必須です。

法律の主旨は,すべての人々が障害の有無によって分け隔てられることなく,お互いに人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現を目的としています。

具体的には,この法律では「不当な差別的取扱い」と「合理的配慮の不提供」が禁止されます。しかし,実際には合理的配慮に関する取り組みは学校現場でも始まったばかり。「どうすればいいの?」「何から始めれば……?」といった声もよく聞かれます。

そこで,今回は,「障害者差別解消法」について,わかりやすく解説し,特に通常の小・中学校でどのように考えていくことが必要なのかをQ&Aも取り入れながら,特集を組んで皆さんにお伝えしたいと考えました。また,重要なポイントとなる「合理的配慮の提供」についても参考となる情報を紹介します。今回の内容が皆さんの学校や地域での取り組みの参考になることを願っています。

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

ページトップへ