- 特集 子ども理解を深める!「読み書き」アセスメントツールの活用法
- 特集について
- /
- 〈提言〉「読み書き」アセスメントツールの活用
- /
- アセスメントツールを使用する際の倫理的留意点
- /
- 「読み書き」アセスメントツール大事典
- PVT-R絵画語い発達検査(日本文化科学社)
- /
- LCSA 学齢版 言語・コミュニケーション発達スケール(学苑社)
- /
- 多層指導モデルMIM 読みのアセスメント・指導パッケージ(Gakken)
- /
- 改訂版 標準 読み書きスクリーニング検査(STRAW-R)―正確性と流暢性の評価―(インテルナ社)
- /
- ひらがな単語聴写テスト(明治図書出版)
- /
- 包括的領域別読み能力検査CARD(Comprehensive Assessment of Reading Domains)(株式会社スプリングス)
- /・
- 森田―愛媛式読み書き検査(改訂版)(愛媛LD研究会)
- /
- 読み書き困難児のための音読・音韻処理能力簡易スクリーニング検査ELC(Easy Literacy Check)(図書文化社)
- /
- 特異的発達障害診断・治療のための実践ガイドライン(診断と治療社)
- /
- 『見る力』を育てるビジョン・アセスメントWAVES(Wide-range Assessment of Vision-related Essential Skills)(Gakken)
- /・
- DTVPフロスティグ視知覚発達検査(Developmental Test of Visual Perception)(日本文化科学社)
- /
- 〈実践〉「読み書き」アセスメントツールの活用例
- アセスメントに基づいたLD児への支援機器を用いた合理的配慮の実践例
- /
- 『書く』が苦手な子どもへの支援―複数のアセスメントバッテリーの必要性―
- /
- 小学校 発音が主訴であることばの教室通級児童への読み書きの指導―読み書きのアセスメントの活用―
- /
- 子どもの願いに寄り添ったアセスメントの実施
- /
- ESSAY
- 学ぶことは生きること
- /
- 街の中のユニバーサルデザイン (第3回)
- ホテル・旅館のユニバーサルデザイン
- /
- 発達障害の子どもに役立つ!ちょこっと支援の教材・教具 (第27回)
- ふせんで支援
- /
- 【特別寄稿】RTIモデルの利点と限界
- /
- 英語教育のユニバーサルデザイン (第7回)
- 大文字あてクイズ
- /
- 〜文字の「読み書き」への第一歩。大文字の形を見分けよう!〜
- ワーキングメモリーを支える学習支援 (第3回)
- 英単語の読み書きが苦手であったAくんの英検5級取得までの道のり
- /
- 見過ごさないで!発達障害が疑われる子どもの心へのアプローチ (第3回)
- 友達に対して意地悪なことをしているかのように見える子ども。その心は?
- /
- 通級指導教室の個別の指導計画づくり (第3回)
- 小学校/実践と表裏一体 評価の重要性
- /
- 中学校/指導計画の評価と見直し 状況やニーズの変化に対応した指導計画の修正
- /
- 一度は手にしたい本
- 自閉症・アスペルガー症候群「自分のこと」のおしえ方―診断説明・告知マニュアル―(田友子著)/自分の強みを見つけよう 「8つの知能」で未来を切り開く(有賀三夏著)
- /
- S.E.N.S支部会紹介 (第11回)
- 熊本支部会
- /
- 宮城支部会
- /
- SENS for S.E.N.S (第22回)
- S.E.N.Sになって
- 支援がなくてもやっていけるように…
- /
- 子どもたちとともに
- /
- 特別支援教育士資格認定協会からのお知らせ
- 編集後記
- /
特集 子ども理解を深める!「読み書き」アセスメントツールの活用法
読みや書きに関して苦戦している子どもの指導・支援を考える際に,まず,その状態像を把握することが,最優先の課題になります。
日々の指導や生活で,教科書を読む時の様子やノートに書かれた文字の様子などから,子どもの学習のつまずきに気づくことがあると思います。その気づきから,つまずきの要因を推定する手続きに移りますが,皆さんは,どのように詳しい確かめをしていらっしゃるでしょうか?そして,支援にどう生かしているでしょうか?
現在,読みや書きに苦戦している子どもの状態像を把握するための様々なアセスメントツールがありますが,全てを実施すればよいということでもありませんし,実施しただけで終わらせてしまってもいけません。あくまでも“子どもファースト”の考えで,適切なアセスメントツールをチョイスして,過度な負担のないように実施し,得られた結果は支援や指導として,確実に子ども本人の生活をよりよくするために利用されるべきです。そのためには,検査者としての十分な知識と技術をもつ必要があります。
心理と教育のプロを目指す特別支援教育士(S.E.N.S)の資格を取得する際の養成セミナーでは,発達障害等支援を必要としている子どもたちのための様々なことを系統だてて学びます。その中で,発達障害の基本的な知識や支援方法とともに,たくさんの時間を割くのが,アセスメントについてです。様々なアセスメントツールについて学びます。しかし,「名前は聞いたことがあるけれど…どんな検査だったかしら?」という声が聞かれることもあるほどアセスメントツールの数は多く,十分な理解に至る難しさを感じます。
もちろん,支援者の職種や職場,立場などによっては,検査を担っているとは限らないでしょう。どこか専門機関で実施されたアセスメントの結果を受け取り,その内容をもとに支援を考え,組み立て,対応している方も多いかもしれません。そのような立場で仕事をしていたとしても,アセスメントツールについてきちんと知ることで,得られた結果をもとに目の前の子どもによりよい支援を考えられるでしょう。
今回の特集では,特に読みや書きにかかわる様々なアセスメントツールを取り上げ,どのようなツールなのか,どのような時に使用するのか,結果をどう解釈するのか,支援にどう利用するのか…等々,改めて学べるように取り上げていきたいと思います。
横須賀市療育相談センター /惠良 美津子
-
- 明治図書
- アセスメント名は知っていても、実際にはどんなものか知らないものも多かったので、今回のように詳細に説明してくださってありがたかった。実際に購入するきっかけになった。2021/5/2mii
- 色々なアセスメントがわかりやすくまとめられていたこと。また、資格がいらないものが多く、少し値は張るが、ものを準備すればすぐに使えそうで活用してみたいと思った。2021/1/2130代・小学校教員
- 勤務先の町では毎年就学指導審議会にかけられるお子さんが増加しています。特別支援学級も毎年増設です。私は養護学校「現 特別支援学校」が新採用でした。免許もなく、あの頃はこの本のようなアドバイスが盛りだくさんの書籍もなく、分厚い専門書を読みあさりましたがちんぷんかん。今月号だけに限らず、今はたくさんの情報があり先生方は幸せだと思います。2020/10/360代〜・教委