- 特集 「通級による指導」古今東西
- 特集について
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- 〈概論〉「通級による指導」の現状と自立活動の指導の充実に向けて
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- 〈提言〉通級指導教室のこれから,担当者に求められる専門性
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- 〈実践〉わたしの「通級指導教室」紹介
- 幼稚園・保育所
- あそびを通してことばと心をはぐくむ
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- 小学校
- 子どもが「できた!」「わかった!」と達成感を感じることができる通級指導教室づくり
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- 自分はこうありたい!を自分で決めて取り組む特別支援教室
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- 人と関わり,人とつながり,自信とやる気を育てる通級指導教室づくり
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- 児童が安心して学べる通級指導教室をめざして
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- 子どもの思いを大切にし,通常の学級と連携できる通級指導教室づくり
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- 通級は自分の「学び方」を探すお手伝い
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- 「無理なく,無駄なく,根気よく」を目指し,「心理的安全性」を大切にした通級指導教室
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- 小・中学校
- つながる,きらりルーム〜小・中一貫通級でつなぐ,子どもたちの安心と支援〜
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- 中学校
- 通級指導教室はダグアウトのようなところ
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- まんざらでもない自分が,まんざらでもない将来に出会える場
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- つなぐ・つながる通級指導教室
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- 高等学校
- 記録(データ)を用いた通級指導
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- 社会の中で多様性を生かしていくための通級指導〜インクルージョン&ダイバーシティを掲げて〜
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- ESSAY
- 生成AI時代に障害をどう捉えるか
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- 写真で見る運動発達支援と教具 (第8回)
- スポーツ用具の操作を支える土台作りAボール
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- 発達障害の子どもに役立つ!ちょこっと支援の教材・教具 (第44回)
- パーテーションでちょこっと支援
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- 「本人参加型ケース会議」のつくり方 (第4回)
- 【高校生】「正しく知ることが,未来につながる」
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- 〜アセスメントを通じた自己理解が可能性を切り開く〜
- 通常の学級でもできる視覚支援―構造化の工夫― (第4回)
- 絵や文字による支援
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- 不安・心配が強い子どもへの認知行動療法 (第4回)
- 発達障害と不安
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- みんなをつなげる イキイキ 特別支援教育コーディネーター (第4回)
- 子どもがイキイキできる保護者との関係づくり
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- ワーキングメモリと学習 (第4回)
- ワーキングメモリ理論に基づいた子どもの学習支援
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- 〜授業での教師の支援方略〜
- 通級指導教室で子どもの信頼を勝ち取る!スゴ腕教師の関係づくり (第4回)
- 小学校情緒障害通級指導教室での,子どもとの関係づくりで大切にしていること
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- 〜「好きと得意を生かすこと」と「対話すること」を中心に〜
- 一度は手にしたい本
- 授業UD新論 UDが索引するインクルーシブ教育システム(菊池哲平著)/自閉症は英語がお好き!? 自閉スペクトラム症のことばと社会とメディアの進化(松本敏治著)
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- S.E.N.S実践の小箱 (第5回)
- 不登校だったAさんを通して学んだこと
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- SENS for S.E.N.S (第39回)
- S.E.N.Sになって
- 支援につながる学びを求めて
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- これからも学び続けて
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- 特別支援教育士資格認定協会からのお知らせ
- 編集後記
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編集後記
古今東西,通級指導教室は共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システムの構築にどのような貢献をしているのでしょうか。本特集を通じて,多様な子どもたちが通う通級指導教室もまた,その教育方法や目的が非常に多様であることが明らかになりました。
各教室では,子どもの興味関心や得意不得意に応じて,子ども自身が主体的に学びに取り組む環境が整えられています。通級指導教室では「自立活動」の場として,子どもたちが自分のペースで学び,自らの興味や目標に向かって成長するための柔軟な学びが実践されていました。プログラミングのような新しいカリキュラムを導入し,ICTを活用して子どもたちが自ら課題を解決する力を養う教室,社会性や自己調整力を育むトレーニング的アプローチを行う教室,さらには治療的支援を提供しながら個々のニーズに応じた学びを実現している教室等々,書ききれないほどの先生方の指導の幅の広さと奥深さには感嘆いたしました。
細やかなアセスメントをもとにした,子どもの主体性を尊重した柔軟な指導の姿勢は際立っており,子どもの興味や関心,得意なことや不得意なことに合わせた学びの提供は,まさに自立活動としての役割を果たしていました。
柔軟な運営と多様な運用が,担当する先生方が専門性を発揮し,子どもたちが主体的に学びを進めるカギになっているようです。また,学校内外との連携とICTの活用,先生方の特別支援教育の専門性によって教育の質がより高められていると感じました。
このような通級による指導は,個々の先生方の努力や工夫だけに依存するものではなく,運営や運用全体が子どもたち一人ひとりに合った学びを提供する仕組みとして機能しており,インクルーシブ教育システムの構築に向けた重要な一歩になることと思います。多様な子どもたちがそれぞれのニーズに応じた学びを得られる場が広がることで,すべての子どもが自分らしく成長し,共に学び合う社会の実現に向けて大きく貢献していると言えるでしょう。今後も,運営の充実とともに,先生方の専門性がさらに子どもたちのウェルビーイングに繋がり活かされることを願っています。
/両川 晃子
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- 明治図書