- 特集 AIは特別支援教育にどう生かせるか
- 特集について
- /・
- 〈提言〉
- 特別支援教育にAIはどのような影響があるか
- /
- AIは発達障害児・者の生活にどう寄与するか
- /
- 特別支援教育でAIは何ができるか
- /
- 支援技術としてのAI最前線 どうAIを利用していくか
- /
- 〈実践〉AIを指導・支援に活用しよう
- 小学校 通常の学級/AIを活用したユニバーサルデザインな国語の授業
- /
- 小学校 特別支援学級/生成AIを活用した学習展開〜子どもたちの学びを豊かに彩る生成AIの活用を目指して〜
- /
- 小学校 特別支援学級/特別支援学級と通常の学級の協働的な学びにおける生成AIの実践
- /
- 自立活動・コミュニケーション/自閉スペクトラム症のある生徒へのAIロボットを活用した会話支援の実践〜自発的な発話行為を促す視点から〜
- /・・・
- 自立活動・コミュニケーション/Microsoft Copilotを活用した困難さへの自己解決サポート
- /
- ESSAY
- メディアの片隅で…
- /
- 写真で見る運動発達支援と教具 (第7回)
- スポーツ用具の操作を支える土台作り@なわとび
- /
- 発達障害の子どもに役立つ!ちょこっと支援の教材・教具 (第43回)
- ファイルでちょこっと支援
- /
- 「本人参加型ケース会議」のつくり方 (第3回)
- 【中学校】「自分のことは自分で決めたい」
- /
- 〜自分の希望や思いを,言葉で表明する〜
- 通常の学級でもできる視覚支援―構造化の工夫― (第3回)
- 将来の社会参加・自立のために
- /
- 不安・心配が強い子どもへの認知行動療法 (第3回)
- 教室で行う予防的取り組み
- /
- みんなをつなげる イキイキ 特別支援教育コーディネーター (第3回)
- 教室でイキイキできる子どもたちとの関係づくり
- /
- ワーキングメモリと学習 (第3回)
- ワーキングメモリ理論に基づいた子どもの学習支援
- /
- 〜アセスメントから支援へ〜
- 通級指導教室で子どもの信頼を勝ち取る!スゴ腕教師の関係づくり (第3回)
- 通級指導教室に通う生徒や保護者とのかかわりで意識していること
- /
- 〜言葉や行動の背景を考える〜
- 一度は手にしたい本
- マンガでわかる 発達が気になる子の検査・診断・支援 保護者・支援者が見通しをもてる早期発見・早期支援のヒント(岩永竜一郎著)/遊んで身につく!お金の感覚 Newおこづかいゲームブック(羽田野博子著)
- /
- 特別支援教育ステップアップ講座 (第21回)
- 癒し型のAI,創造性とAI,有能なアシスタントとしてのAI
- /
- S.E.N.S実践の小箱 (第4回)
- 地域で発達障害の子どもたちや親を支えるボランティア活動
- /・
- 〜小集団によるソーシャルスキルトレーニングと居場所づくり〜
- SENS for S.E.N.S (第38回)
- S.E.N.Sになって
- 子どもたちのために!!
- /
- 今の支援を形づくるもの
- /
- 特別支援教育士資格認定協会からのお知らせ
- 編集後記
- /
編集後記
「AIについての特集を」と編集のお話があったのは,昨年(2023年)です。しかし,早急な進化をとげる情報通信機器の中にあってAIは特に変化が激しい。そのような時に,私からの無理なお願いを快く引き受けてくださった著者の皆様には大変感謝いたします。
中身もとてもすばらしいものでした。さて,教育や障害者支援にAIを活用する上で気になったのは,子どもたちがどのくらい自由に利用するようになるかということです。学校であれば,授業がひとつの形になりますから,その中での教員の役割があり,使う上でのルールは確立します。しかし,自宅などの私的な場面についてはいくら注意を払っても制限をかけることは難しいはずです。これは,AIに限らず,子どもたちを取り巻くさまざまなモノが同じだったはずです。テレビだってポケベルだって携帯電話だってスマホだってYouTubeだってどれもそうでしょう。
そう考えると,使うことに規制をかけるのではなく,どのように使えば良好な関係になるのか,子ども自身が考えていくことが大切ではないかと思います。スタンフォード・オンラインハイスクールの星友啓校長は,その著書の中で「スマホが良い悪いの二元論には意味が無く,日常の中にいかにバランス良く溶け込ませていくかが課題になっています。」(『脳を活かすスマホ術』朝日新聞出版)と書いています。
AIもまさにこれと同じことが求められると思います。ただし,発達段階の子どもや,特別な支援を必要とする子どもたちの場合,かかわる大人の役割が重要ではないかと感じます。多くの人と一緒になって子どもたちの伴走者として,共に走りながら,どういった使い方がより豊かな―流行の言葉でいえば「ウェルビーイング」に向かう―AIの使い方かを,考えていくことだと思います。
まだまだ,新しい使い方や,課題は出てくるでしょう。しかし,そういったことに対して恐れずに,積極的に使っていくことで,より良い使い方が見つけられると考えます。
/金森 克浩
-
- 明治図書
- 興味深いテーマでした。AIが障害者にどう役立つか専門家から実践まで幅広く知ることができました。2024/10/1240代・男性