- 特集 学びの中で子どもが成長する! 新しい「交流及び共同学習」
- 特集について
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- 概論
- 1 「交流及び共同学習」の今とこれから
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- 2 特別支援学級における「交流及び共同学習」への取組状況〜平成23年度全国特別支援学級設置学校長協会実態調査の結果から〜
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- 実践【特別支援学校と小・中学校でつくる! 新しい「交流及び共同学習」】
- 1 〈山形県立鶴岡養護学校×鶴岡市立大泉小学校〉共に、自然に、かかわり合う「なかよし会」の活動
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- 1 〈山形県立鶴岡養護学校×鶴岡市立大泉小学校〉自他を大切にする心を育てる「なかよし会」交流活動
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- 2 〈島根県立出雲養護学校大田分教室×大田市立第二中学校〉パートナーとしての関わりを育む「交流及び共同学習」の創造
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- 2 〈島根県立出雲養護学校大田分教室×大田市立第二中学校〉学べる支え合い〜島根県立出雲養護学校大田分教室との交流〜
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- 3 〈千葉県立銚子特別支援学校×銚子市立飯沼小学校〉お互いを知り、かかわりを深める〜居住地校交流の取り組みを通して〜
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- 実践【特別支援学級と通常の学級でつくる!新しい「交流及び共同学習」】
- 4 〈小学校の取り組み〉ユニバーサルデザインの授業づくり、学級づくりを柱に!〜特別支援学級の担任は、校内研究で教科指導を積極的に学んでいこう〜
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- 5 〈中学校での取り組み〉音楽科における個に応じた「交流及び共同学習」
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- 実践【地域とのつながりを深める居住地校交流】
- 6 お客様ではない「仲間」としての交流を行うために〜埼玉県の支援籍の制度と実践〜
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- 7 障がいのある子どもとない子どもとの双方が学び育つ地域学習
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- 実践【「交流及び共同学習」の先進プラン】
- 8 教育行政機関が連携した居住地校交流の推進〜「いわて特別支援教育推進プラン」の取り組みから〜
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- 9 特別支援学級と通常の学級の連携による交流学習の推進
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- 楽しく学ぶ簡単手作り教材 (第23回)
- 〈なんでもコマ〉こんなものでもコマになるよ!
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- 授業がはずむ「おすすめアイテム」 (第90回)
- スマートフォン&タブレット! 手軽に使える汎用レンズ
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- 提言
- 地域の学校・園における特別支援教育の新たな課題
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- アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
- 音声再生キットを活用したVOCAの製作
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- 〜教室にVOCAを5個置いてみよう〜
- 授業を面白くする手づくりグッズ
- 作るのも、織るのも簡単!コースター専用織り台
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- 計算は体験した方がわかりやすい!簡単にできるくり上がり計算タイル
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- 子ども生き生き・学習活動
- 【国語】ICT機器を使った漢字の指導
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- 〜通級指導教室(LD等)での実践〜
- 【算数・数学】学習プリントを複数感覚化する
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- 〜お金の学習プリントを例として〜
- 【造形】たっぷりじっくり色の変化を楽しむ「とけるクレパス絵画」
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- 【音楽】自立活動を主とした教育課程の音楽科の指導
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- 【運動】挑戦しよう 走って 跳んで
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- 【自立活動】からだの学習は活動の基盤
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- コーディネーター便り (第35回)
- 今、学校に必要な仕組みを創っていく
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- 家族支援のあり方を考える (第5回)
- 子どもの発達支援と家族支援の連動
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- 〈SSTエクササイズ〉ちょこっとパッケージ (第2回)
- コーナー監修
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- 聞き取りが苦手な子
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- トピックス (第35回)
- 「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進(報告)」の概要について
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- フォトライブ「授業」Part24/滋賀大学教育学部附属特別支援学校 (第2回)
- 中学部/生活単元学習
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- 〜やりたいことをみんなと一緒にやってみよう〜仲間ともの取り組むクラスタイムの学習を通して〜〜
- 自閉症の子どもがわかって動ける授業づくり (第5回)
- 小集団指導で仲間と関わる
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- 情報機器のなるほど活用術 (第35回)
- USBケーブルでらくらく転送
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- 中学校卒業までに身につけたいソーシャルスキル (第5回)
- 自分のことを知る
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- 学びやすさを意図した算数教具の工夫 (第5回)
- イメージ化を助ける
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- 教室で実践する視覚支援 (第5回)
- 見えてはいるけれどとらえることが苦手な子どもへの対応
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- 〜視知覚認知の困難さを支援しましょう〜
- 文字・かずのレディネス指導と教材 (第5回)
- 1年生の計算と文章問題
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- 重度・重複障害のある子への運動・認知発達支援 (第5回)
- 読み聞かせと音読をしよう
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- 編集後記
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特集について
「特別支援教育の実践情報」編集代表・東洋大学教授/宮ア 英憲
小学校学習指導要領の総則では,「(中略)障害のある幼児児童生徒との交流及び共同学習や高齢者などとの交流の機会を設けること」とあります。特別支援学校の学習指導要領でも,主な4つの改善事項の1つに,「交流及び共同学習」の推進を掲げています。
また,インクルーシブ教育システムの構築が求められている今の時代にあって,これに深く関係する事項の1つとして,「交流及び共同学習」は大きな教育活動と言えます。
本号の特集『学びの中で子どもが成長する!新しい「交流及び共同学習」』では,交流及び共同学習の現状と課題を明らかにし,そのよさをさらに伸ばし,課題となるべき点を解決していく道を探っていきます。
同じ社会に生きる人間として,お互いを正しく理解し,共に助け合い,支え合って生きていく大切さ,共生の心を学ぶ場として交流及び共同学習が考えられます。
交流及び共同学習の実際例を考えますと,いくつかの形態が挙げられます。
例えば,特別支援学校と地域の小・中学校との交流及び共同学習,小・中学校と校内及び近隣の特別支援学級との交流及び共同学習,居住地における児童・生徒との交流及び共同学習等ですが,それぞれのその地域や学校独自の工夫が見られます。
また,そうした教育活動を支えている行政においても,この交流及び共同学習の教育活動を積極的に行政サイドからとらえて,取り組んで成果を挙げているところもあります。
そのような成果を情報として提供することによって,これからの新しい「交流及び共同学習」を考えたいと思います。
そして何より,当事者である双方の児童・生徒の思いや成長にも目を向け,保護者の望むところにも耳を傾けたいと考えます。
双方向の成長の場として,交流及び共同学習をとらえ,これからも積極的に取り組みが推進される一助になればと願っています。
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