- 特集 「食卓」が決めるあなたの子どもの将来
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- 子どもは食卓で多くを学びます
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- 食卓教育の大切さ
- 「食卓」の風景が子どもを育てる〜子どもが作る「早寝早起き朝ご飯」運動
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- 親子の会話はテレビが邪魔をする
- テレビに、子育てで大切なものを奪われている
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- テレビのある食事は五感を奪う
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- 食事前の1分で苦手な漢字を克服
- 食卓での「漢字指書きチェック」
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- 対比と語呂合わせと指書きで克服せよ
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- 我が家の食卓での話題
- フライドポテトばかり食べる我が子に警告する食育のネタ
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- 毎日会話の時間絶対確保
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- 家庭パーティーでお手伝い実践力を高めよう!
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- やる気が出てくる魔法の言葉「ありがとう、助かったよ」
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- 箸[手指]が正しく持てると頭がよくなる
- 指先の微妙な動きが脳全体を刺激して、頭をよくします
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- 箸と鉛筆をたくさん使うと、脳が活発に働く
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- 私が食卓でしつけられたこと 我が子にしつけたいこと
- テレビは積極的に観る・ご飯は大事に食べる
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- 「食卓のしつけ」は、人づくり
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- お茶碗を持つこととテレビをつけないこと
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- 家庭教育は「食」と「団欒」から始まる。
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- 「医食同源」を心がけた食卓で好き嫌いなく何でも食べる
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- 茶碗にご飯粒を残さない躾は「感謝の心」を伝える行為である。
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- 朝食・昼食・夕食(夜食)の我が家の工夫
- 朝食・夜食我が家の工夫
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- 忙しい夕食作りは、簡単で「脳によい」メニューできまり!
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- 普通の食事が一番いい
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- 食事の躾はただ一つご飯を一粒でも残さない
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- 我が子のお腹の中の食べ物を把握することが大切です
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- 食事の会話がはずむ我が家の工夫
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- よく噛む子は頭がよくなる
- 「食卓」を教室へ!
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- 8時就寝、家族そろって朝ごはん
- 具体的で分かりやすい、しかも深い意味を持つ、この言葉。
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- 十分な睡眠で朝食をおいしくとり、家族みんなで気持ちよく一日のスタートをきりましょう
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- ミニ特集 子どもの学習Q&A 親のギモンに教師が答える
- よくある学習の質問
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- 「漢字が苦手なんです!」にお答えします。毎日、たった五分で、漢字が得意になります。
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- 学習用具と学力向上には因果関係があります。
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- 勉強でシャープペンを使っても良いのでしょうか。
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- 今年こそ字をきれいにするチャンス!
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- 「やっぱり、僕はできないんだ」となる前にフォローを入れるのが、最大のコツ!
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- 今月の名言・格言・ことわざ (第14回)
- 情けは人のためならず
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- 向山編集長が語る「今月の名言・格言・ことわざ」 (第14回)
- 情けは人のためならず
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- 〜小さなご縁を大切にする人に運は運ばれてくる〜
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- シングルエイジ時代(0〜9歳)教育のポイント
- 家で勉強がしたくなる演出―その3:出し方・見え方
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「食卓」が決めるあなたの子どもの将来
子どもは食卓で多くを学びます
日本教育技術学会会長、千葉大学非常勤講師。無料の世界最大の教育情報サイト、インターネットランド主宰。TOSS(会員1万名の教師の研究団体)代表。
向山洋一
「食育基本法」が決められ、学校をはじめ多くの場所で「食育」が実施されるようになりました。
私も「読売新聞主催」の「食育コンクール」の審査員を、服部幸應先生と担当するようになりました。
「子どもレシピ」部門の最終審査を服部先生達がつとめ、「授業実践部門」の最終審査を私たちがつとめました。
全国から集められた実践は実に立派なもので、読売新聞でも大きく紹介されました。
食育基本法とともに「教育基本法」の改定も注目されました。
私は何年も前から、衆議院会館で代議士の先生方に講演をしてきました。
私の主張は「これまでの教育基本法には、大切な柱がぬけている」というものでした。
教育は「学校教育」「社会教育」ともう一つ「家庭教育」の三本柱でできています。
前の教育基本法には「家庭教育」の項が、ほとんどなかったのです。
子どもの教育にとって「家庭教育」が、何より大切であることは、いうまでもありません。
子どもの虐待、放任、軽度発達障害の子への無知など、改善すべきことはたくさんあります。
幼児期の家庭教育の多くは、「食卓」で教えられます。
何よりも「親子の会話」は、食卓で行われます。食事中にテレビがついていると会話になりません。小学校で立派な子のほとんどの家庭では、食事の時にテレビを消しています。
幼児前期の三歳までは「順序」「秩序」を学びます。
順番とか、自分の席とか、自分のものとか、交代などの秩序を学ぶのです。これが幼児前期に、もっとも大切な学びです。
秩序の多くは、「食卓」で教えられます。「一人一人のおはし」を置く手伝いは、立派な学習なのです。
幼児後期には、「自分でやる」「最後までやる」などの「自立」と「自律」について学びます。
これも、食卓で学ぶことが多いものです。
食卓では、先祖代々うけつがれてきた「文化」が、伝達されるのです。
貴重な場を、テレビに明け渡しているご家庭があり、実に残念です。
「正しいはしの持ち方」も、食卓で教えられます。私は、何ヶ月もかかってはしを正しく持てるようになったのを覚えています。
はしの正しい使い方をすると、「親指側」の一本は、動きません。「人指し指と中指」ではさまれたはしが動きます。
はしを持って「動かない方の一本」をぬきます。一本が残ります。それが、正しい鉛筆の持ち方なのです。
「はしの正しい使い方」と「鉛筆の正しい持ち方」は、全く同じことなのです。
このように、食卓では、多くのことを学びます。学校の様子を聞くのも、この時間です。大切にして下さい。
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- 明治図書