- 特集 21世紀の必須学力=英会話・インターネットの学習法
- 大学を出ても英語を話せないのは日本人ぐらいだ
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- 今どきの英会話授業―進んでいる学校・遅れている学校
- 未来に向かって、自分を開く子どもたち楽しく学んで、中学校での驚きの結果が!
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- 今どきのパソコン(インターネット)授業―進んでいる学校・遅れている学校
- パソコン授業のチェックポイント「悪い例」四つと「良い例」二つ
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- 小学校の英会話どこから始めるか、原理は何か?
- 「英会話は楽しい!」「私も英語を話せた!」どの子にも成功体験を与えるTOSS型英会話指導
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- パソコン(インターネット)どこから始めるか、原理は何か?
- パソコンはあくまでも道具として使う
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- 家庭でできる英会話の学習
- ふだんの生活の中に自然な形で英語をはさみこみましょう
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- 続けることが一番家族で楽しみましょう
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- 学問に王道なし
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- 家庭でできるTOSSランド活用の学習
- TOSSランドで身につける作文力
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- ちょっとのコツで子どもが大喜びの学習ゲーム
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- そばでほめると一人よりも効果倍増
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- 我が子に何歳から与えたか
- パソコン(ゲームを含む)/「ルール」と「モラル」を教えてから家庭で共有のパソコンを与える。
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- 携帯電話/本当に必要なのか検討し、トラブルの責任をとる覚悟で
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- インターネット/幼稚園に入る前からインターネットTOSSランド
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- 英会話/0歳から、自然と目や耳に触れる環境作り
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- TOSS型英会話授業参観のドラマ
- 小学校の「TOSS型英会話」指導は中学校でも効果抜
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- 必要になると英語を覚える
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- パソコンを使った授業参観のドラマ
- 小学校はパソコン中学校で模造紙?
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- 授業参観の話題で食卓がにぎわう
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- 外国の最先端教育は―英・仏・中国などの学校視察をして
- 日本がまねすべきことはあまりにも多い
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- 上海市実験学校で、英語とパソコンの授業に愕然とした五年前。
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- イギリスの普通の学校が、日本だったら最先端
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- 思考力を育てる「作文力が重要です」
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- ミニ特集 子どものうちに身につけさせたい食事マナー
- 子どもはできないのが当たり前「はし」と「あいさつ」これができれば合格!
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- 一粒も無駄にしなかったおばあちゃんの話
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- 一緒に食べて、食べ方や箸使いのうまさをほめていこう
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- まずは、きちんと箸が使える子に箸をきちんと使えられればどこに行っても大丈夫!
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- 箸の使い方のタブーを教える
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- 四つのマナーと二つの課題
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- 今月の名言・格言・ことわざ (第20回)
- 念には念を入れよ
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- 向山編集長が語る「今月の名言・格言・ことわざ」 (第20回)
- 念には念を入れよ/自分の身は自分で守る
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- 編集前記
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- 子どもTOSSデーのドラマ
- 静岡/勉強がとても楽しいことがわかった!
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- 長野/「跳び箱が跳べた」「百人一首大会に出たい」次々とドラマが起こった子どもTOSSデー
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- 我が家のお手伝い
- 幼児・低学年/褒める認める励ます信じる
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- 高学年・中学/お手伝いは、人として生きていく力の基本を養う
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- 親子で楽しむあそび 年中行事
- 秋・冬の季節の材料を使ったあそび
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- 今月の躾
- 素直で明るい笑顔を
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- 我が家の食卓
- 「だれが」「なにを」使って「作った」のか、が大切な心
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- 全国縦断! 五色百人一首大会のドラマ
- 大会で見せる子どもたちの真剣な眼差しと、勝負に敗れた時の悔し涙
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- つぶやきに見る子どもの成長
- つぶやきに学ぶ
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- ~負うた子に教えられる・幼児の人間性が育てにくい~
- シングルエイジ時代(0~9歳)教育のポイント
- 気づかう心が聞く耳を持たせる
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- 家庭教育の創造
- 未婚の男女はどう育ってきたか②
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- 秋を見つけに行こう。秋の落ち葉はこんなにきれいなの。
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- 子どもが知らない人に声をかけられた(2)
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- 保健室から1ページ
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- こんなときどうする?平山先生!
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21世紀の必須学力=英会話・インターネットの学習法
大学を出ても英語を話せないのは日本人ぐらいだ
本誌編集長 向山洋一
日本教育技術学会会長、千葉大学非常勤講師。無料の世界最大の教育情報サイト、インターネットランド主宰。TOSS(会員1万名の教師の研究団体)代表。
その話を聞いて、私は心底びっくりした。
娘は、ケニアから帰国したが、一人のケニア青年を留学のために連れてきた。
貧しいスラムに育ったため、学校には、ほとんど行けなかった青年である。知的水準は高く、ものごしもきちんとしている青年だ。
日本で四ヶ月間学ぶことを、娘が働きかけたのである。
日本に来て、数日たったとき、私は「日本に来てびっくりしたことは何か」を聞いた。
食事をしながらである。
「びっくりしたことは、いっぱいある」と言った。
例えば、道路の交差点の地面が、ピカピカ光ることである。
地面が光るので、それはもう驚いたらしい。
さらには、道路が、どこまでも平らであること、穴がないことにもびっくりしていた。
建物などに「直線」が多いこともびっくりしたという。
かの地の建物などには、(大都会を除いて)直線は少ない。
木なども、自然の状態で使うから、曲線が多い。
また、食事のときの「おかずの皿が多い」こともびっくりしたそうだ。
びっくりした中で、もっともびっくりしたことがあるという。
それは、次のことだ。
どうして日本人は、一つの言語しか話さないのですか。
日本人が、日本語しか話さないことにびっくりしたのだ。
しかも、大学を出ていても、英語を話す人が少ないことに、とりわけびっくりしていた。
彼は言う。
ケニアでは、最低三ヶ国語は誰でも話します。
一つは英語、一つは東アフリカの共通語のスワヒリ語、一つは自分の民族のことば。例えば、マサイ語、ルオー語。
私の娘は、英語をアメリカでステイして困らないくらいは話す。スワヒリ語は英語より上手だ。ルオー語も、日常生活に困らないくらい話せる。中国語もあいさつくらいはできる。
だから、日本人も、そのくらい話せると思っていたという。
学校にまともに行けなかった貧しい青年が、英語を話している。
大学まで出ながら、英語をほとんど話せない日本人は多い。
近く、日本の小学校でも英語教育が始まる。世界の主な国で、日本だけが小学校での英語授業をしていなかった。
中学から始めると「読む、訳す」の勉強になる。
小学校からやると「聞く、話す」の勉強になる。
中学の勉強を小学校におろすのではなく、全く別の勉強方が必要になる。
TOSSの研究では、週に一時間の授業を一年間やれば、ペラペラしゃべれる子どもを育てられる。
公開発表での参加者は、目が点になっていた。
TOSS型英会話指導法の成果である。
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