本当は大切だけど、誰も教えてくれない 教師の仕事 40のこと

本当は大切だけど、誰も教えてくれない 教師の仕事 40のこと

好評5刷

もっと早くに知っていれば、苦労しなかったのに…

ほめ方にはレベルがある(学級経営)、教師の発問は「次の一手」(授業づくり)、子どもへの対応力は「かけ算」(子ども理解、対応)…等、大学でも研修でも教わらないけれど、真のプロ教師に必須の40の知見を紹介。ハウツーよりも深いことを知りたくなったら読む本。


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PDF
ISBN:
978-4-18-311013-8
ジャンル:
教師力・仕事術
刊行:
5刷
対象:
小・中・高
仕様:
四六判 208頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年11月25日

もくじ

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はじめに
第1章 本当は大切だけど、誰も教えてくれない[学級経営]10のこと
1 指導力を身につけるだけでは、学級経営はうまくいかない
2 教師の意図的な教育だけでは、子どもは育たない
3 学級の「風土」を決めているのは、教師の言動
4 「努力の継続サイクル」を生み出すことが、学級経営の肝
5 「待てる」教師の学級ほど、子どものやる気が高い
6 集団への帰属願望が、子どものパフォーマンスを決める
7 帰属願望と帰属意識は、似て非なるもの
8 ほめ方にはレベルがある
9 トラブルや失敗が多い学級ほど、子どもが育つ
10 熱心な教師ほど、「全体主義」に陥りやすい
第2章 本当は大切だけど、誰も教えてくれない[授業づくり]10のこと
11 授業の良し悪しは、授業の方法では決まらない
12 教師の発問は、「次の一手」
13 教材研究は、「深さ」「広さ」の2軸で考える
14 学びの質を高めるには、3つの原則を意識する必要がある
15 子どもは「やりながら」理解する
16 教える内容が多い場合は、全体像を示した後で大切な内容に絞り込む
17 教えたい内容を子どもに意識させるカギは「焦点化」
18 発表すらされない少数意見が、話し合い活動成功のカギを握っている
19 とりあえず「協同」させておけばよいわけではない
20 学びを深めるカギは、メタ認知を促す問い
第3章 本当は大切だけど、誰も教えてくれない[子ども理解、対応]10のこと
21 2つの要素がそろうと、子どもは自らよい方向へ歩み始める
22 技術や方法の前提となる、2つの条件がある
23 子ども理解の程度によって、指導の質と方法は自動的に変化する
24 子どもの「状況」と「将来」を考えると、対応の目的がクリアに見えてくる
25 学校は子どもに劣等感を覚えさせる場になっている
26 問題行動への対応のヒントは、「原因」ではなく「目的」に隠れている
27 教師がブレないからこそ、子どもが安心してブレられる
28 子どもに自由を認めるところから、学びが始まる
29 意図的な「緩み」が、子どもの成長につながる
30 子どもへの対応力は、「かけ算」である
第4章 本当は大切だけど、誰も教えてくれない[教師のマインドセット]10のこと
31 遠回りの道こそ、近道である
32 「子ども」ではなく、「その子」に合わせる
33 子どもが子どもらしくいられるか否かは、教師の構え次第
34 教師と子どもの間には、「鏡の作用」が働いている
35 「自分らしい指導」は、無意識下で形づくられる
36 あえて真逆のことに挑戦することで、自分の指導スタイルが見えてくる
37 「見返り」を望む教師の私心を、子どもは見抜いている
38 「学ぶ準備」ができていない子どもに、教師の教えは響かない
39 「方針」のないところに、「手段」はない
40 一番手のかかる子どもとのかかわり方に、教師の資質が表れる

はじめに

 教師の仕事には、「こうしたらうまくいく」という知恵が少なからずあります。

 そのような知恵は、心あるベテランから若手へと継承されてきました。

 ところが、中には、すごく大事なのに、なかなか誰も教えてくれないこともあります。

 本当は大切だけど、誰も教えてくれない。

 私自身「もっと早くに知っておけば苦労しなかったのに」と思うことがたくさんありました。

 教師になる前にも、教師になった後にも、教えられなかったことです。


 では、なぜ誰も教えてくれなかったのでしょうか。

 ひと言でいえば、「難しい」からです。

 人からいろいろなことを教わるのは、若手教師時代です。

 若手教師は、具体的ですぐに役立つ指導法を知りたいと願っています。

 教える側も、それに応えて、手っ取り早く簡単なことから教えがちです。

 よって、手っ取り早く簡単なことの継承は行われますが、難しいことは後回しになり、いつしか機を逸してしまうのです。

 加えて、

 「若手に教えるのはまだ早い」

 「せっかく苦労して得た知恵なのに、人に教えるのはもったいない」

 「そもそも、そういったことは自分で学ぶべきだ」

といった教える側の心情が絡んでいることもあるかもしれません。


 そこで本書では、私自身が「若手教師時代にこれを知っていれば苦労はしなかったのに」と感じる、本当は大切だけど、誰も教えてくれない40の知恵を紹介します。

 若手の先生は、早くから知ることで、自らの教育の成果につなげることができることでしょう。

 もし、学校現場に出る前に読んでいただければ、教壇に立ったとき、きっと大きな成果に結びつくはずです。


 本書の執筆にあたり、明治図書出版の矢口郁雄氏には、本書の企画段階から、現場のニーズに合わせた様々な助言をいただきました。記して感謝申し上げます。

 本書が、読者諸賢の教育の一助になれば、これに勝る喜びはありません。


 ※本書で示した研究の成果の一端は、JSPS科研費 JP 17K12936の助成を受けたものです。

  2020年1月   /大前 暁政

著者紹介

大前 暁政(おおまえ あきまさ)著書を検索»

岡山大学大学院教育学研究科修了後,公立小学校教諭を経て,2013年4月京都文教大学准教授に就任。教員養成課程において,教育方法論や理科教育法などの教職科目を担当。「どの子も可能性をもっており,その可能性を引き出し伸ばすことが教師の仕事」ととらえ,現場と連携し新しい教育を生み出す研究を行っている。文部科学省委託体力アッププロジェクト委員,教育委員会要請の理科教育課程編成委員などを歴任。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 教師がもっておくべき心構えや手順を知ることができた。シリーズの他のものも読みたい。
      2023/12/2420代・小学校教員
    • 具体的な内容で活用しやすい。
      2023/7/2850代・中学校管理職
    • 具体的である
      2022/3/1530代・小学校教員
    • How toというよりも、教育観について考えさせられるような内容で良かったです。自分の今までとこれからの仕事を考えるきっかけになる本でした。
      2022/2/13だだんだん
    • 教師として本当に大切な内容に気付かされました。この3部作は本当にオススメです。久しぶりに読み応えのある書籍に出会えて嬉しいです。ベテランでも盲点に気付かされました。
      2022/1/17理系教員
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