- はじめに・本書の使い方
- 序章 絶対成功するゲーム&アクティビティの進め方
- Chapter1 話す活動を取り入れた英語ゲーム&アクティビティ
- 3・4年
- 1 ステレオ単語クイズ (I like music room.)
- 2 ノリ・ノリ・乗りうつり (How are you? I’m fine.)
- 3 じゃんけん・ポン・ポン・ポン! (Rock, scissors, paper. One, two, three.)
- 4 ゾンビ・アタック (Go straight. Turn right. / left. Stop.)
- 5 多いが勝ちよ! (アルファベットの大文字・小文字)
- 6 Make Ten! (数字の言い方 1〜20)
- 7 いろいろ飛ばし (red, yellow, blue, green など)
- 8 I See Tell (I like grapes.)
- 9 早く言ってよ! (I like apples.)
- 10 ポリグラフ(うそ発見器) (I don’t like snakes.)
- 11 ジェスチャー・リレー (What do you want? I want 〜.)
- 5・6年
- 12 あべ れいじ (数字の言い方 1〜100)
- 13 チキン・クエスチョン (Do you like 〜? Do you have 〜?)
- 14 連想クイズ (I want to be a 〜.)
- 15 朝起きてから…… (I get up at 6. I brush my teeth. など)
- 16 サイレント・マジョリティー( Where do you want to go? などの疑問文)
- 17 ご注文をくりかえします (What would you like? I’d like 〜.(料理名))
- 18 「メイドさんは見た!」 (I can see a boy.)
- 19 When & Where ゲーム (I went to 〜. I ate 〜. It was 〜.)
- 20 時間割ダウト (What do you have on Monday? I have 〜.)
- 21 10の鍵 (I am from 〜. I like 〜. I can 〜. など)
- 22 うそーリー (学習した様々な表現)
- 23 サバイバル3 (We have 〜. We don’t have 〜. We want 〜.)
- Chapter2 聞く活動を取り入れた英語ゲーム&アクティビティ
- 3・4年
- 24 音ドライブ (単語の初頭音(音素)への気付き)
- 25 Number カルタ (1〜30までの数字)
- 26 How many 拍手 (How many 〇〇〇 does △△△ have?)
- 27 How many? クイズ (How many 〇〇〇( are there) in △△△ ?)
- 28 Word Hunting (短い動物の単語)
- 29 Sound Missing (いろいろな単語)
- 30 アタック25 (いろいろな英語表現のまとめ)
- 31 Sound Shuffle (音への気付き)
- 5・6年
- 32 「ある」「ない」クイズ (様々な語彙への慣れ親しみ)
- 33 チャ,チャ,チャ,ドンマイ! (様々な語彙への慣れ親しみ)
- 34 3(three) on 3(three) (I sometimes wash the dishes. など)
- 35 センセイ術 (I usually go to bed at 10. など)
- 36 聞いてカルタ (I can run fast. など様々な表現)
- 37 国名百人一首 (You can see 〜. You can eat 〜. など様々な表現)
- Chapter3 読む活動を取り入れた英語ゲーム&アクティビティ
- 5・6年
- 38 英語でシュワ(手話)ッチ! (アルファベット)
- 39 ミッション・ポッシブル (アルファベット)
- 40 Name basket (名前のアルファベット)
- 41 新聞文字探し (アルファベットの大文字・小文字)
- 42 教室文字探し (アルファベットの大文字・小文字)
- 43 ひょっこりさん (アルファベットの大文字・小文字)
- 44 言ってカルタ (I can run fast. など様々な表現)
- 45 見てカルタ (I can run fast. など様々な表現)
- 46 仲間を集めろ! (それまでに学習した様々な言葉)
- Chapter4 書く活動を取り入れた英語ゲーム&アクティビティ
- 3・4年
- 47 キー・アルファベット (アルファベットの大文字)
- 48 アルファベットNinjya (アルファベットの小文字)
- 49 アルファベット Hi Five (アルファベットの小文字)
- 50 アルファベット福笑い (アルファベットの大文字)
- 5・6年
- 51 そっくりさん (アルファベットの大文字・小文字)
- 52 アルファベット26 (アルファベットの大文字)
- 53 いっちょあがりぃ! (アルファベットの大文字・小文字)
- 54 マスター・マインド (アルファベットの大文字・小文字)
- 55 Feel the Alphabet (アルファベットの大文字・小文字)
- 56 前に,ならえ! (音韻認識 初頭音)
- Chapter5 技能を統合した活動を取り入れた英語ゲーム&アクティビティ
- 5・6年
- 57 サークル・トーク (What sport do you like? I like basketball. など)
- 58 Who Said It? (What animal do you like? I like dogs. など)
- 59 Lip Reading (What do you want? I want potatoes, please. など)
- 60 くーかんちょう (I wake up. I brush my teeth. など)
- 61 Numbers (数字の言い方など)
- 62 ドキ・ドキ・カラー (色の言い方など)
- 63 After you! お先にどうぞ! (果物や野菜の言い方など)
- 64 タイトル・スピーチ (過去を表す表現など)
- 65 Make A Line! (日課を表す表現など)
- 66 パーセンテージ (日課を表す表現など)
- 67 道案内ビンゴ (アルファベットの大文字・小文字)
- 68 メモリー・ライティング (アルファベットの大文字・小文字)
- 69 どやねん! (Do you like 〜 ?)
- 70 ネゴシエーション (We want an amusement park in our town.)
- 71 英語版「いつ・どこ」 (過去を表す表現)
- 72 背中 de talk (過去を表す表現)
- 73 おかしら探し (アルファベット・様々な単語)
- 74 ブラックジャック (アルファベット・様々な単語)
- 75 メモリー・チャレンジ (アルファベット・数字)
- 76 To Tell the Truth(過去を表す表現 I went to the sea. I enjoyed swimming.)
- 77 何が出るかな? (Small Talk につながる様々なテーマ)
- 78 うん,うん,なるほど! (Small Talk に関するもの)
- 79 うん,うん,でもね! (Small Talk に関するもの)
- 80 My Hero! (He( She) is my hero. He( She) can 〜. など)
はじめに
2015年に,前著『クラスがまとまる!男女が仲良くなれる!小学校英語コミュニケーションゲーム100』を書いてから,4年の歳月が経ちました。小学校英語(以下,本文中も「外国語」・「外国語活動」のことを指します)を取り巻く状況も数年の間に大きく変化しました。ここでは,私が小学校英語に変化を感じた2つのエピソードをご紹介します。
*Episode1
「先生,なんで英語なんか,勉強するの?」
20年以上も前,中学校で英語を教えていた頃,幾度となく生徒から尋ねられた質問です。かけ出しだった私は,「進学や就職で有利になるよ。」とか,「将来,仕事で使うかもしれないね。」とあいまいな返事をしてお茶を濁していました。
そして,今,2020年の英語早期化・教科化に向けて準備が進められる日本中の小学校の現場で,かつての中学生と同じような問いを再び耳にすることが多くなりました。
「先生,なぜ英語を勉強しなければならないんですか?」
読者のみなさんなら,この質問にどう答えますか?
私なりの答えは,本書で紹介する様々な活動の中にちりばめておきました。クラスの児童たちやALT,支援員,専科の教師と一緒に楽しく活動を行ってみてください。あなたが担任の教師であれば,ぜひ活動の一部でもよいのでご自身で取り仕切ってみてください。きっと,冒頭の質問に対するすてきな答えが見えてくるはずです。
*Episode2
「何だか,最近,英語の授業がしんどくて……。」
教師になり,はじめて6年生の担任になったF子先生は,年度当初「英語の授業がとても楽しいです。」と意気揚々と教材研究をしていました。
しかし,運動会を過ぎて,2学期の半ば頃から,ため息交じりの言葉がF子先生から聞かれるようになりました。いつも明るく元気で,学級経営も上手なF子先生。休みの日には英会話教室にも通っていると言います。いったい,どうしたのでしょう。
“Please repeat after me.” “Nice gesture, please.”
6年生の教室の前を通りかかるとF子先生が一生懸命英語を使って児童に問いかける声が聞こえてきました。しかし,児童は何だか元気がありません。中には,かったるそうに,しぶしぶジェスチャーをしている児童もいるようです。授業後,職員室でお茶を飲みながら声をかけるとF子先生は待ってましたというように,
「教科になると,定着をさせなければならないんですよね……。」
このF子先生の質問に,あなたならどう答えますか?
確かに,学習指導要領にも「定着」という言葉は出てきますが,それがどのような意味で使われているのか,しっかりと読み取る必要がありそうです。その上で,小学校英語は児童にどのような力を身に付けさせようとしているのかをもう一度問い直してみましょう。
F子先生の質問への答えは,本書の高学年の言語活動の中に意識して書き込んでおきました。もし,あなたがF子先生のように,小学校英語の授業に行き詰まりを感じているなら,ぜひ,高学年の活動のいくつかを試してみてください。少しだけ肩の力を抜いて,児童たちとのやりとりを楽しめるようになると思います。
英語があまり得意ではない先生方や児童たちのために,そして男女仲良く,協働的で温かい学級集団作りを目指す担任の先生方のために,本書が少しでもお役に立てれば幸いです。
2019年3月 /加藤 拓由
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- 明治図書
- 子どもたちの学習状況、使える表現などがわかりやすく書かれているので、授業で取り組みやすかったです。2024/5/2440代・小学校教員