- はじめに
- Chapter1 最高の1年を始めるための準備とは?
- ① これで安心!新しいクラスの始め方
- 01 1時間の流れを伝える
- 02 担任紹介
- 03 映画予告風 担任の自己紹介ムービー
- 04 担任の先生クイズ(東大王風)
- 05 担任の想いを伝える
- ② 登校1日目に先生が心掛けることは?
- 01 先生の身だしなみ
- 02 先生の笑顔(表情)
- 03 先生の言動
- ③ 保護者が満足して帰る学級懇談会とは?
- 01 学級開きと同じことをすればいい!
- 02 具体的には?
- Chapter2 先生の毎日が楽しくなる! いいね先生のクラスでの取組
- ① 積み重ねが〇〇を生む!毎日のホワイトボードメッセージ
- 01 「なってほしい姿」を見える化する!
- 02 生徒のいいところを個人名を出して褒める!
- 03 厳選!いいね先生のホワイトボードメッセージ10選
- ② 信頼を深める連絡帳へのコメントとは?
- 01 鉄則!「他の先生には見せない」ことを約束する
- 02 とにかく前向きなコメントをする!褒める&認める
- 03 先生の想いや好きなことなどを伝える
- 04 くだらない日記でも全然OK!
- 05 素敵な日記は匿名or本人の許可を得てクラスで共有する
- 06 特別感を出すことも!
- 07 子どもたちからのコメント
- 08 子どもたちの日記とそれに対するコメント例
- ③ これ重要!朝学活と帰り学活のポイント
- 01 朝の過ごし方
- 02 6時間目終わりから放課後の過ごし方
- ④ 毎週更新!子どもの心に響くスケッチブックメッセージ 5選
- ⑤ え?そんなのあり?笑顔溢れる土曜授業の朝学活
- 01 朝学活で『お笑い』を観る
- 02 「笑う」ことで+(プラス)のホルモンが分泌される
- Chapter3 いい雰囲気になる 温かい教室は,こうやって創る!
- ① こんな教室最高?『カフェ』みたいな教室掲示
- 01 通常スタイル(クラスカラー:青色)
- 02 レンガのステッカーや観葉植物でおしゃれ感を創出する
- 03 季節ごとに教室を変えていく
- 04 教室後方の連絡黒板はこのように活用!
- 05 教室の横の掲示,どうなっていますか?
- 06 クラスの子たちの写真を貼りまくる
- 07 重要なのは,子どもたち自身が創ること
- 08 教室掲示を手伝ってくれている子どもたちの様子
- ② モチベーションUP!黒板アートを描く意味と描き方
- 01 Instagramで280万再生された黒板アート
- 02 黒板アートの描き方
- 03 いいね先生が描いてきた黒板アートの紹介
- ③ クラスの交流を深める学級レクのタイミングと内容
- 01 学級レクをやるタイミング
- 02 学級レクの紹介
- ④ 席替えってこうやるんだ!基本的な6ステップ
- 01 班長調査カード
- 02 班長を選出する
- 03 全体の前で班長を発表する
- 04 班長会の実施
- 05 班長会前に必ず伝えていること3選
- 06 最後に使う神の一手
- ⑤ 褒めるが溢れる?クラスでの取組 6選
- 01 ホワイトボードメッセージで伝える
- 02 日直日誌で伝える
- 03 「褒める」を逃さないPointとは?
- 04 なるべく全体の前で褒める
- 05 帰りに褒める
- 06 独自の取組「いいね!発見ウィーク!」
- ⑥ クラスがまとまる!生徒の心を掴む思い出ムービー
- 01 オススメの動画作成アプリ
- 02 どのタイミングで作成・上映するの?
- 03 子どもたちからのサプライズムービー
- Chapter4 伝わる言葉掛け! 効果的な指導とサポート方法とは?
- ① 不登校の生徒へのサポート方法
- 01 一番大切なことは,仲良くなること
- 02 こまめに会いに行く
- 03 先生自身が「学校が全てではない」という感覚をもつ
- 04 保護者の良き理解者となる
- 05 学校に来ていない生徒の友達と連携を図る
- 06 教室がいつでも受け入れられる環境を整える
- 07 不登校を未然に防ぐための方法
- ② 通りやすい!指示の出し方とは?
- 01 指示が通らないクラスはどうなる?
- 02 解決策-その①-『注目させる言葉掛けをする』
- 03 解決策-その②-『完全に静かになるまで待つ』
- 04 解決策-その③-『仲間をつくる』
- 05 「え,じゃあ,待てないクラスはどうなるの?」
- ③ 学級経営や授業がうまくいくリーダーの育て方
- 01 リーダーの育て方
- 02 頼りにしていることを伝える
- 03 対話の機会を多く設ける
- ④ 公立高校推薦合格率,93%!?どんな面接対策?
- 01 まずはポスターを掲示
- 02 どんな形式で行うの?
- 03 面接練習の進め方
- 04 合格率驚異の93%(15/16人中)
- 05 -番外編- いいね先生からのお守り
- Chapter5 こんな取組あり? 特別感を生み出す先生の技 3選
- ① 生徒が司会の三者面談
- 01 従来の形(なんとなくバランスのとれた報告会)をやめよう!
- 02 司会原稿
- 03 三者面談(夏)の例
- 04 生徒が司会をする利点は?
- ② 学期末はこう進める!大掃除を楽しむ方法 5選
- 01 掃除場所をルーレットで決める
- 02 新しい雑巾を一番汚した人選手権
- 03 メラミンスポンジを準備
- 04 テンションの上がる音楽を全開でかける
- 05 「よーい,どん!」で始まる雑巾レース
- 06 掃除のプロ!ダスキンの紹介
- ③ 中3担任が本気で取り組んだ卒業式の裏側 6選
- 01 黒板アート
- 02 一人ひとりに手書きの手紙
- 03 動画作成
- 04 全員分の写真立て
- 05 最後の学級通信
- 06 1年間書き続けたスケッチブック
- 07 卒業式の日の流れ
- 08 最後の授業(卒業式後の教室)
- Chapter6 これが意外と大事! 授業以外の時間の過ごし方は?
- ① 空き時間の使い方
- ② 給食の時間の使い方
- ③ 昼休みの時間の使い方
- ④ 掃除の時間の使い方
- ⑤ 放課後の時間の使い方
- Column ちょっとためになる!? いいね先生の実話小話集
- ① 通勤時間の使い方
- ② オススメする手帳の使い方
- ③ 誰よりもデカい声であいさつする
- ④ 学級通信を書くのが好き!
- ⑤ 行事の取組(合唱コンクール編)
- ⑥ 教員生活で大変だったこと
- ⑦ 教員生活で嬉しかったこと
- Appendix 限定特典 あると役立つ! 便利データ集
- 【特典プレゼント】 QRコード読み取りでもらえる!
- ①『学級開きPowerPoint』
- ②『生徒が司会の三者面談司会原稿』
- ③『厳選!ホワイトボードメッセージ集』
- ④『自己紹介動画の作り方』
- ⑤『班長調査用紙』
- ⑥『保護者会アンケート』
- ⑦『自己紹介カード』
- おわりに
はじめに
──「先生」は最高の瞬間に出逢える仕事──
初めて担任をもった時のあの大きなワクワクと不安。とにかく毎日がむしゃらに,子どもたちのことを考えて駆け抜けてきました。本当に大変だったし,うまくいかないことも多くて,忙しい毎日でした。
でも,なぜか,生き生きしている自分がいた。
昨今の教育ニュースは,「教員の長時間労働」「教員不足」「ブラック」などの暗いニュースを目にします。でも,悪いニュースだけじゃない。それ以上に,最高の瞬間に出逢えるのが,「先生」だと思います。
本書は,次のような先生に読んでもらいたい教科書のような本です。
■先生を楽しみたい先生
■学級経営で何をすればいいか分からない先生
■先生の仕事に自信をもちたい先生
■もっと新しい発想を知りたい先生
■子どもたちのためにいいクラスをつくりたい先生
■温かい教室をつくりたい先生
■居心地の良い雰囲気の教室をつくりたい先生
学校の主役は子どもだけど,「先生も楽しくやった方が色々うまくいく」ということをまとめた実践例豊富の一冊となっています。私,いいね先生がクラスづくりで取り組んでいたことの一部を紹介していきます!全部完璧にやる必要は全くないです。やってみたいところ,いいね!って思ったところだけでも,取り組んでみてください。先生なりのペースで楽んで読んでほしいです!
──『いいね!』って子どもに伝えたのはいつですか?──
私は呼吸をするように365日毎日伝えていました。たった3文字の「いいね!」という言葉を,相手の目を見て,その子,クラスの言動に笑顔で伝え続けることで,いい言動が増えていくことを実感しました。また,「先生だけが『いいね!』って伝えるだけでは限界があるな」と思ったので,全員が「いいね!」と言い合う環境をつくりました。大人の動機づけではなく,「自分たち」で雰囲気をつくっていくことが大切です。
「人の良いところに目を向ける」
(図省略)
「人間,嫌なところに目がいきがちだけど,良いところに目を向けた方が幸せになれそうじゃない?」そんな話もよくしていました。
学校現場には,拍手をし合う場面が多くあると思います。その機会を利用して,みんなで「いいね!」とジェスチャーを混じえて言い合うんです。学活,総合,授業…様々な場面で,この動きをします。すると,自然と明るい雰囲気になっていきました。
この「いいね!」という動きにも実は意味があります。
人間は+の動作をすると,+のホルモンを放出する
両手でグッドポーズは,誰がどう見ても+の動作ですよね。+の「言葉・動作・表情」が大切です。常日頃から,+のホルモンを出し合っているからこそ,温かくて明るいクラス,人間になっていくのかなとも思います。なので,あえて,+の「言葉・動作・表情」をする機会を生み出します。
「よっしゃー!」というジェスチャーもそうです。試しに「よっしゃー!」という両手を挙げるジェスチャーをしながら,「最悪だ…」って言ってみてください。「よっしゃー!」という動作が勝って,最悪な気分にはなれないと思います。これもおもしろいですよね(笑)
このようなことから,「いいね!」という3文字の言葉,そして動作の重要性を感じています。「いいね!」つまり,褒めたり,認めたりする機会が学校に溢れるように,発信を続けていきたいと思っています。
/いいね先生(島田 航大)
担任もしてみたいなという気持ちにもなりました。