新卒教師時代を生き抜く初任者1ヶ月の成功シナリオ

新卒教師時代を生き抜く初任者1ヶ月の成功シナリオ

好評5刷

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書評掲載中

誰も教えてくれない最初の1ヶ月の具体的なヒントが満載!

「新卒教師時代を生き抜く」シリーズ第4弾。教師の道を選んではじめて臨む1ヶ月を“成功”に導く手引きを1冊に。「初任者講座紙上ライブ」や日づけごとの具体的な行動も入れた「初任者1ヶ月のシナリオ」、「どうしても知りたいQ&A」でまとめた初任者必携の書。


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PDF EPUB
ISBN:
978-4-18-058811-4
ジャンル:
学級経営
刊行:
5刷
対象:
小・中
仕様:
A5判 136頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2024年11月22日

目次

もくじの詳細表示

まえがき
第1章 初任者指導講座を紙上ライブで公開する
初任者として最初に気をつけることは何か?
@挨拶は自分からしよう
A公私の区別をつけよう
B学校の「時間」を早く把握しよう〜手帳術を身につける〜
Cメモ魔になろう
2 初任者のクラスは,7,8割が荒れる。それはなぜだろうか?
@最初の1ヶ月が勝負になる
A学級がうまくいく条件とは?
3 学期の最初,子供たちはどう動くか?
@1週間は値踏みの時間
A値踏みへの対応〜叱りかたのコツとは?〜
4 落ち着いた学級を作り上げるための手立てとは何か?
@まず「授業」よりも「学級づくり」に全力を尽くそう
A土台としての「学級づくり」
B学級を構成している原理を知り,それへの手立てを身につけよう
5 安心・安全な学級づくりをするための手立てとは何か?
@教室の「空気」と「時間」を統率しよう
A1週間で「空気」の統率をしよう
B1ヶ月で「時間」の統率をしよう
6 「フォローの技術」を身につけよう
@フォローということ
A子供の心に灯をつけるフォロー
7 学級を安定させる「学級づくり」とは?
@シンプルな学級づくり3原則
A「友達先生」になってはいけない
B「関係づくり」が最も大切な原則
C「仕組みづくり」で教室の仕組みを整える
D「集団づくり」で学級を「群れ」から「集団」へ変えていく
8 1ヶ月をどう乗り切っていくか?
@「3・7・30の法則」で乗り切っていく
A「3」の原則を実践する
B「7」の原則を実践する
C「30」の原則を実践する
9 「学級づくり」を軌道に乗せる「学級づくりの仕方(方法)」とは?
@スピード・テンポ・リズムの大切さ
A空白の時間を作らない
B北風方式を太陽方式へ
10 クラスの中で雰囲気を乱していくやんちゃ2,3人にどう対応するか?
@「やんちゃ」対処法
Aトラブル対処法
B「やんちゃ」を教室に包み込んでいく方法
CA君をクラスに包み込んでいく
11 授業をするときに最初に気をつけていくことって何だろうか?
@学習規律を身につけさせる
Aどんな学習規律を身につけさせるのか
12 うまく「授業」を進めるために必要なことって何だろうか?
@分からない子供にかかりっきりにならない
A「おしゃべり授業」を克服する
第2章 「初任者・1ヶ月のシナリオ」を公開する
1 子供たちとの関係づくりをする「縦糸・横糸」の張り方
2 学級づくりは,「3・7・30の法則」を意識しよう
3 平成25年度初任者・1週間のシナリオ
4 この1週間で起こること(小学校の場合)
@子供たちは,このように動く
A問題は,ここである〜一対一対応をしてしまう〜
Bどうしていけばいいか?全員対応をしていくこと〜
C宿題を忘れました!〜やさしさ対応をしない〜
D「北風」対応をしないで,「太陽」対応をしよう
5 〈30〉(1ヶ月)の原則
第3章 初任者がどうしても知りたい「Q&A」
Q1 担任を持つことになりました。始業式前に準備しておくことはどんなことでしょうか。
Q2 担任を持つ前にどうしても知っておかなければいけないことってどんなことでしょうか。
Q3 子供たちと関わることで最も大切なことってどんなことでしょうか。
Q4 「学級づくり」で特に重要視して取り組まなければいけないことってどんなことがあるのでしょうか。
Q5 保護者との対応が一番心配です。対応のコツを教えてください。
Q6 中学年なのに,かけ算九九がうまくできない子供が数人います。この子供たちをどうしていったらいいでしょうか。
Q7 本をすらすら読めない子供がいます。どのように指導したらいいでしょうか。
Q8 漢字がうまく書けない子供たちがいます。覚えていません。どうしたら覚えるようになるのでしょうか。指導方法を教えてください。
Q9 国語や算数の授業では,初任者にどのような授業を推奨されていたのですか?
Q10 野中先生は,算数などはノート指導が命だと言われていますがどのようにノートを取らせたらいいのでしょうか。
Q11 いつもざわざわしていて,しょっちゅう注意したり,叱ったりしてしまうことが多くあります。やってはいけないと思っていてもつい叱ってしまいます。どうしたらいいのでしょうか。
Q12 野中先生が今まで使われてきたもので,教室に備えて置いた方がいいという小物を紹介してください。

まえがき

 新しく教壇へ立つ初任者の皆さんは,今どんな気持ちでこの本を開こうとされているのだろうか。

 新しい旅立ちへのわくわく感。

 新しい船出の不安感。

 複雑な思いが重なり合って,今何をしたらいいのだろうかと戸惑いのなかにあるのかもしれない。

 この本は,その戸惑いにきちんと答えたいという願いを形にしたものである。

 ★

 学校現場は大きく変わった。

 私が,40数年前に初任者として学校現場に立ったときは,まだまだのどかな風景が広がっていた。

 子供たちは初任者の私たちを包み込んでくれて,さまざまなことを教えてくれた。

 「先生,前の先生はこうやっていたよ。そうしなよ。そうすればうまくいくよ」と教師に教えてくれた。私たち初任者は,そんな子供たちに支えられてとにかく出発したものであった。

 学級崩壊という言葉もなかったし,そういう事実もなかった。

 初任者が教師を辞めたという噂もまったく聞くこともなかった。

 私たちは一生懸命に子供たちに勉強を教え,一緒に遊んで子供たちとの関係を築いていけばよかったのである。

 ★

 あれから40年後,想像もできないほどに学校現場は変わった。

 Y新聞社の教育シンポジウムにパネラーとして参加した。

 初任者指導として3年間勤めてこられて,現在の初任者指導の問題を提起してもらえませんかという問いかけに応じたものであった。

 今初任者が抱えている大きな問題点を3点提起した。

 1つ目は,初任者は学級づくりの方法をほとんど知らないままに現場へやってくる問題。

 2つ目は,初任者が生徒(子供たち)との関係づくりの方法を知らないままに現場へやってくる問題。

 3つ目は,初任者研修の多さの問題。

 1つ目と2つ目は深刻だ。

 この2つはどこからも,誰からも教えられていない。

 しかし,この2つを知らなくて現場へ来ると,決定的に子供たちとうまくいかなくなる。学級は荒れてくる。

 そういう事態が周りにはごまんと転がっているのである。

 ★

 この本を手にしている初任者の皆さんは,この2つのことをご存じだろうか。

 もしかしたらそんな意識さえもないのかもしれない。

 「情熱とやる気さえあれば,いかなる困難な事態も乗り切れるさ!」とさえ思われているのかもしれない。

 もはや学校現場は,そんな簡単なところではない。

 準備をしなければならない。

 とりあえず,この本を読んでどのようにこの1年を乗り切ればいいかの方法をもたなければいけない。そうすれば,まず1ヶ月が勝負であることを理解できるであろう。

 ぜひともあなたの健闘を祈りたい。

 何としても,この1年間を生き抜いてほしいという願いをこの本に託している。


  2013年1月   /野中 信行

著者紹介

野中 信行(のなか のぶゆき)著書を検索»

1947年佐賀県生まれ。

1971年佐賀大学教育学部卒業。

37年間横浜市立小学校教諭として過ごし,その後3年間初任者指導の仕事をする。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 新任教師の心得るべきことがわかりやすく述べられていた
      2022/10/1330代・会社員
    • 初任者指導担当になると,4月,初任者にプレゼントします。1ヶ月のシナリオが詳細に書かれているため,それを見て実践できるようです。今年もプレゼントしました。
      2022/4/2450代・小学校教員
    • 初任者研修の参考書としてとても分かりやすく、効果的な内容でした。現在の子どもたち(初任者)の指導にピッタリのキーワードで、長年考えてきたことを見事に言い当てていて、納得でした。
      2018/4/1760代・小学校初任研担当
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