- はじめに
- 第1章 通常の学級でできる読み書きの支援
- [1] 通常の学級でできる特別支援教育
- [2] ひらがなの読み書き
- [3] 漢字の読み書き
- 第2章 「ひらがな」トレーニングワーク
- [1] ひらがなの指導「わくわくプリント」の活用法
- 1 わくわくプリント1〜5 「おとのある・ないクイズ」
- 解説「おとのある・ないクイズ」
- 2 わくわくプリント6〜10 「しりとりせんつなぎ」
- 解説「しりとりせんつなぎ」
- 3 わくわくプリント11〜15 「いくつのおとかな?」
- 解説「いくつのおとかな?」
- 4 わくわくプリント16〜20 「つまるおとのある・ないクイズ」
- 解説「つまるおとのある・ないクイズ」
- 5 わくわくプリント21〜25 「いくつのおとかな?(つまるおと)」
- 解説「いくつのおとかな?(つまるおと)」
- 6 わくわくプリント26〜30 「いくつのおとかな?(のばすおと)」
- 解説「いくつのおとかな?(のばすおと)」
- 7 わくわくプリント31〜35 「のばすおとどれだ?」
- 解説「のばすおとどれだ?」
- 8 わくわくプリント36〜40 「ねじれるおとのある・ないクイズ」
- 解説「ねじれるおとのある・ないクイズ」
- 9 わくわくプリント41〜45 「ねじれるおとどれだ?1」
- 解説「ねじれるおとどれだ?1」
- 10 わくわくプリント46〜50 「ねじれるおとどれだ?2」
- 解説「ねじれるおとどれだ?2」
- [2] カタカナの指導について
- 1 わくわくプリント51・52 「カタカナでかきましょう」
- 2 わくわくプリント53 「カタカナ・かたちにきをつけて」
- 第3章 「漢字」トレーニングワーク
- [1] 一年生の漢字について
- 1 うきうきプリント1年 「かん字のできかた」
- 2 うきうきプリント1年 「ひつじゅんにきをつけて」
- 3 うきうきプリント1年 「おなじかたちをさがそう」
- [2] 漢字の指導「うきうきプリント」の活用法
- かん字パーツをおぼえよう〈使い方〉
- 1 うきうきプリント・1〜4 「うきうきかん字れんしゅう」
- 2 うきうきプリント5〜8 「かくれたパーツをさがせ」
- 3 うきうきプリント9〜12 「かん字たしざん」
- 4 うきうきプリント13〜16 「なかまかん字をいれよう」
- 5 うきうきプリント17〜20 「かん字たんていだん」
- 6 うきうきプリント21〜24 「つながるかん字はどれだ」
- 解答 うきうきプリント
- *教材プリントは、自由にコピーして教室でお使い下さい。
はじめに
特別支援教育も3年目に入り、具体的な指導である質的な充実が期待されています。特別支援ではクラスの中で個に応じたプログラムが強調されており、一人ひとりの教育的ニーズがどこにあるのかをしっかり見極めることが担任に求められています。
しかし現在まで学校では、授業中立ち歩く、暴力をふるう、教師の指示に従えない、指示を聞いていない、一言多い、集団の中でルールが守れないなどの行動面を中心とした問題が優先的に取り上げられてきました。
担任も児童生徒が勝手に座席から立ち上がることがなくなり、先生の指示に従い授業に参加でき、周りの生徒に迷惑をかけない状態が続くと、個別の指導計画のゴールは達成されたと考えているのが実情です。
しかし特別支援教育の最終目標は、周りに迷惑をかけなくなることではなく、読み書きなどの指導を通して本人の学力を上げることにあります。読み書きが苦手なのは学習障害(LD)だけではなく、注意欠陥多動性障害(ADHD)、や高機能広汎性発達障害に合併しやすく、要するに発達障害全般に読み書きに苦手意識を持っています。
また低学年ではひらがな、漢字の読み書きに多大の努力を必要としている児童が沢山います。
本書は村井敏宏・中尾和人両先生の小学校ことばの教室での長年の貴重な経験から生み出された教材プリント集です。特に通常学級の担任が支援を必要としている児童生徒に一斉授業の中でスモールステップで使えるのを特徴としています。
児童生徒の読み書き障害には、いろいろな原因が考えられますが中でも「聞く力」と「視機能」が大きく関係していることがわかってきました。本書では、「音韻認識」の弱さが読み書き障害の背景にある場合が多いことから音韻に注意を向けるトレーニングが入っています。
クラスには漢字が苦手な児童生徒が多くいます。例えば、形がうまく取れない、書き順が覚えられない、読めないなどいろいろです。本書では、どのパターンの誤りが多いかを調べ、背景にある弱さに対応した漢字練習プリントで学習します。
学習の根幹である「ひらがな、漢字」が苦手であるということは、毎日の学習が苦しみの連続と言っても過言ではありません。本書の最大のメリットは楽しく気楽に勉強できることにあります。
プリントの「わくわく」、「うきうき」は、目を輝かして「できた!」と達成感が持てる学習につながる一冊になること請け合いです。
監修者 /竹田 契一
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