- はじめに
- Chapter 1 体育教師が持つ9つのワザ
- ワザ1 言葉
- ワザ2 動き
- ワザ3 表情
- ワザ4 眼
- ワザ5 判断
- ワザ6 道具選択
- ワザ7 腕(テクニック)
- ワザ8 ユーモア
- ワザ9 情熱
- Chapter 2 運動領域別でみるおさえるべきツボ
- 1 体つくり運動系
- 2 器械運動系
- 3 陸上運動系
- 4 水泳運動系
- 5 ボール運動系
- 6 表現運動系
- Chapter 3 図解でわかる体育授業の必須スキル50
- @体育マネジメントスキル
- Q1 そもそも体育の授業はなにをめざしているのか?
- Q2 「わかる・できる」のその先へたどりつく授業とは?
- Q3 体育授業におけるマネジメントスキルとは?
- Q4 体育授業において「いの一番」に考えることは?
- Q5 マネジメントスキルを効果的に発揮するために必要なことは?
- Q6 体育授業において教師に必要な素地は?
- A授業準備スキル
- Q7 単元を構想する際にまず何からスタートすればよいか?
- Q8 単元を構成していくときに注意すべきことは?
- Q9 単元計画における基本的な型はあるのか?
- Q10 授業の目標を考えるときに大切なことは?
- Q11 1時間の授業計画を立てる際に必要なことは?
- Q12 本時の目標はどのように立てればよいか?
- Q13 授業の1時間の流れをスムーズにするためにはどうすればよいか?
- Q14 体育授業における教材とは何を指しているのか?
- Q15 子どもたちと運動の出会いにおいて大切なことは?
- Q16 中核をなす運動を教材化する(合わせる)ポイントは?
- Q17 体育授業における学習形態はどんな形があるのか?
- B授業実践スキル
- Q18 体育授業における学習規律とは?
- Q19 授業中,教師が話をするときに意識すべきことは?
- Q20 指導言を効果的に使いこなせるようになるコツは?
- Q21 体育授業における教具にはどんな役割が求められるのか?
- Q22 教具を授業で有効に活用するために必要なスキルは?
- Q23 体育における「場」とは?
- Q24 場を設定するときのコツは?
- Q25 子どもと教師がつながるとはどういうことか?
- Q26 子ども同士のつながりをつくるために大切なことは?
- Q27 グループ学習を進めるうえで大切なことは?
- Q28 グルーピングをする際に注意することは?
- Q29 体育授業において話し合い活動を取り入れる意義は?
- Q30 話し合い活動を有効に機能させるためのコツは?
- Q31 学習カードを有効に機能させるためのコツは?
- Q32 板書を有効に機能させるためのコツは?
- Q33 体育授業においてICTが果たす役割は?
- Q34 授業においてICTを活用する際に注意すべきことは?
- C子どもへの対応・見取りスキル
- Q35 実際の授業に向かう前はどんな心構えが必要か?
- Q36 授業で起こる想定外な事態への対応は?
- Q37 授業中の修正はどのようにおこなえばよいか?
- Q38 授業中は子どもたちの何をみればよいか?
- Q39 観たことをどう授業につなげていけばよいか?
- Q40 授業中はどこで子どもたちを見ればよいか?
- Q41 成績(評定)をつける際に気をつけるべきことは?
- Q42 子どもたちを「評価」するときのコツは?
- Q43 効果的にほめるポイントは?
- Q44 しかるときのポイントは?
- Dレベルアップスキル
- Q45 体育授業が生み出すよさは?@〜同僚との関係〜
- Q46 体育授業が生み出すよさは?A〜保護者との関係〜
- Q47 授業力を高めるために何すればよいか?@〜自己分析〜
- Q48 授業力を高めるために何すればよいか?A〜めざす姿〜
- Q49 授業力を高めるために何すればよいか?B〜振り返り〜
- Q50 授業力を高めるために何すればよいか?C〜学びの場〜
はじめに
本書を手に取っていただきありがとうございます。はやいもので,教員歴も27年目を終えようとしています。そのうち担任としての21年間は,附属小学校での勤務も含め,体育の授業に最も力を入れてやってきました。子どもたちと過ごす体育の時間は,とても幸せな時間でした。その後,教頭,校長と立場が変わり,体育の授業をすることはなくなりました。しかし,いまも遠目に体育の授業をみていると,「子どもと一緒に授業がしたい」「もっとできるようにしたい」「わかるようにしたい」「楽しませたい」とうずうずしてくる自分を抑えきれずにいます。
以前こんなことがありました。市の教育研究会で体育の公開授業がおこなわれたときのことです。授業後の協議会では,授業に対しての質問や意見が活発に飛び交っていました。「よい協議会だった」と多くの人が感じていたことでしょう。しかし,終わった後,ある若い先生が「難しすぎて何を話しているのかよくわかりませんでした……」とつぶやくのを耳にしました。衝撃でした。「最もいま学ばなくてはならない先生たちに届かないような話ならば意味がない」とハッとさせられたのです。何年も教師をしていると,また同じ教科の研究をしていると陥りやすいことかもしれません。
そんなときに本書籍のお話をいただきました。自分自身で体育の授業をすることはできなくても,言葉のみならず図やイラストを交えることで,より多くの先生に「体育授業における大切なことや授業技術,喜びや楽しさ」を伝えたいと願い,この『図解でわかる!体育授業の必須スキルQ&A』を書かせていただくことにしました。
ややもすると各々の先生の持つ感覚や力量のみで,授業が語られがちな体育です。研究会などでも,見るからに体育ができそうな先生たちが集まっている教科です。また,実技教科である体育の授業は,先生にとっても得手不得手が分かれる教科です。不得手だと感じている人からは「いつもの教室じゃないし……」「教科書がないし……」「自分はできないし……」といった声が聞こえてきそうです。
でも,安心してください。「いつもと違う環境」「教科書がないこと」「できないこと」はまったくマイナスなことではありません。むしろそれらが,子どもたちにとってよい作用をもたらすことがたくさんあります。私自身も,元々器械運動はからっきしだめでした。さらに体はどんどんきれがなくなり動かなくなってきてはいますが,それでも体育の授業は,「まだまだ若い先生にも負けない」と自負しています。それは,体育授業で必要ないくつかのスキルを身につけてきたからです。
このあとそれらのスキルについて,Chapter1では「体育教師が持つ9つのワザ」,Chapter2では「運動領域別でみるおさえるべきツボ」,Chapter3では「図解でわかる体育授業の必須スキル50」と順に述べていきます。図やイラストにすることにより頭の中でなんとなくイメージしていたことや感覚で捉えていたことを整理することができました。
読んでいただいたみなさんが,教師が持つ9つのワザを駆使し,マネジメントスキルを発揮することで,体育の授業が得意に,いや大好きになってくれることを心より願っています。先生が大好きならば,子どもたちはもっともっと体育が大好きになります。
体育授業に悩む先生のみならず,先生を指導する立場の先生,体育は得意だけれどもっと高めたい先生,いろいろな立場で尽力されている先生方が手にしてもらえれば幸いです。
最後になりましたが,本書作成にあたり,明治図書出版の木村悠様には多くのご助言をいただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
大阪府箕面市立箕面小学校 /垣内 幸太
-
- 明治図書
- 体育の指導方法を具体的に学ぶことができました。2025/2/840代・小学校教員