- まえがき
- 本書の特長と使い方
- 1年生までに習った漢字でできる漢字パズル
- ことばづくりパズル@〜B
- よみかたあわせパズル@〜D
- 文しょうづくりパズル@〜D
- 2年生までに習った漢字でできる漢字パズル
- ことばづくりパズル@〜D
- 読み方合わせパズル@〜D
- 文しょうづくりパズル@〜D
- 3年生までに習った漢字でできる漢字パズル
- 言葉づくりパズル@〜D
- 読み方合わせパズル@〜D
- 文章づくりパズル@〜D
- 4年生までに習った漢字でできる漢字パズル
- 言葉づくりパズル@〜D
- 読み方合わせパズル@〜D
- 文章づくりパズル@〜D
- 5年生までに習った漢字でできる漢字パズル
- 言葉づくりパズル@〜D
- 読み方合わせパズル@〜D
- 文章づくりパズル@〜D
- 6年生までに習った漢字でできる漢字パズル
- 言葉づくりパズル@〜D
- 読み方合わせパズル@〜D
- 文章づくりパズル@〜D
- 解答
まえがき
本書は,パズルを解きながら学年別に学習漢字をおさらいしていくことができる漢字パズルの問題集です。本書を日々の授業や宿題の中に取り入れ,漢字学習をバラエティに富んだものにすることで,子供達は楽しく漢字を復習していくことができるようになるでしょう。
日本では,子供達は小学生の間に1000個以上の漢字を学ぶ必要があります。ひらがな・カタカナも合わせると,各学年で200個近くの文字を覚えなければならない計算になります。これは,アルファベット26文字だけで済む英語圏の人々に比べれば,はるかに大きな負担です。
さらに,日本語の漢字学習には,単なる文字数で収まらないハードルがいくつもあります。表意文字である漢字はそれぞれ単独で意味を帯びており,読み方が複数あり,書き順が学習指導要領で決められており,また複数の漢字を組み合わせることで異なる意味を持つ熟語が無数に作られるという性質を持っています。日本の子供達は,1000字以上の漢字それぞれについてこれらの性質も含めて一緒に覚えていかなければなりません。本当に大変です。
そして,大変なのは子供達だけではありません。子供達に1000個以上の漢字を教えなければならない先生方も,子供達と同じかそれ以上に苦労されていることだろうと推察します。どのように教えれば漢字が子供達の記憶に定着するのか,どうすれば漢字と日本語の奥深さを子供達に伝えられるのか,授業の中で日々模索しておられることだろうと思います。
言うまでもありませんが,漢字の読み書きにはまず反復練習が大切です。私の小学生時代にも,宿題として毎日のように漢字ドリルが出ていましたが,これは今も昔も変わらない光景でしょう。しかし,重要な作業であるとはいえ,それぞれの漢字を10回ずつノートに書いていくだけの反復練習には,楽しさはあまりありません。
せっかくなら楽しく子供達に漢字の学習をしてもらいたいというのは,全国の先生方の共通の願いだと思います。何より,漢字学習が楽しいと思えなければ,子供達も学習意欲がそがれ記憶にも残りにくくなってしまいます。
本書には,楽しみながら漢字の読み書きや熟語の意味を覚えられるような3種類のパズルを集めています。どれも,単なる反復練習とは異なり,取り組みがいがありやる気が出る課題となるよう作成しました。学年別になっているため,子供達の学習段階に応じて,柔軟に授業や宿題に取り入れることができるでしょう。本書が日々子供達のことを考え奮闘しておられる先生方のお役に少しでも立てましたら幸いです。
2019年2月 パズル研究家 /東田 大志
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- 明治図書
- 全学年網羅しているのがありがたい2023/4/140代・小学校管理職