- はじめに
- 第1章 2人の教師観
- 1 「職人?」「樋口から若松先生への質問」
- 2 「1番最初の教師観」「理想の教師観と自分とのギャップ」
- 3 「みんなそれぞれ主人公」「エネルギーはどこから?」
- 4 「憧れはしない,理想にもしない」「新しい実践に取り組む?」
- 5 「憧れの先生も変化」「「誰かの新しい実践に取り組む」とは少し違う」
- 6 「「憧れの先生」が消費コンテンツに?」「ハウツーはダメ?」
- 7 「永遠の少年」「永遠の少年というのも在り方」
- 8 「自分のことを見つめる」「「教育観」「教師観」って?」
- 9 「「教師観」と「教育観」」「過程・結果を見ながら進めていく」
- 10 「「教育観」と「教師観」」「ともに試行錯誤する」
- 第2章 2人の学級経営
- 1 「学級経営の失敗」
- 2 「「宇宙一のクラスづくり」を目指していた過去」「ラベル貼り」
- 3 「学級経営で大切にしていること」「ラベルを貼る」
- 4 「自分が子どもの頃とつなげて」「「学級」という場所」
- 5 「子どもの頃の影響」「愛に溢れる先生になりたい」
- 6 「「愛」の表現」「次年度の子どもたちの様子をもとに」
- 7 「愛の話は難しく…」「自分(たち)の幸せを自分(たち)でつくる」
- 8 「「楽」と「楽しい」と」「学校の中の学級」
- 9 「高学年の姿を思い浮かべながら…」「「異年齢学級」「チーム担任制」「教科担任制」にモノ申す!」
- 10 「何のためにおこなうのか」「今の「学級経営」は10年後も大事なもの?」
- 11 「学習指導提要(改訂版)」
- 12 「生徒指導提要」
- 13 「胡散臭くならないか心配」「意識していること」
- 14 「言葉に立ち止まる」「変えていくこと」
- 第3章 2人の授業づくり
- 1 「授業づくりで大切にしていること」「模擬授業って」
- 2 「模擬授業によって,自分磨きをする」「模擬授業を自分の学級では…」
- 3 「批判してもらう場をつくること」「連続している授業」
- 4 「連続している授業を意識し始めたのは」「「問い」についてモノ申す!」
- 5 「誰かの授業を見ること」「「問い」実践について考える」
- 6 「「問い」実践はキラキラしたものではない」「ここまでするのか…」
- 7 「「問い」実践?」「浅いもので終わる」
- 8 「深い学びがあるのか」「問いはこれまでにも」
- 9 「目的がどこにあるのか」「「しんどい」だけどおもしろい」
- 10 「具体的に書いていこう」「「教師主導」という言葉に対するイメージ」
- 11 「「主導」?「主体」?」
- 12 「教師のいらない授業はどうなる?」「教師の立ち位置」
- 13 「教師のいらない授業?」「「共に学ぶ」意識」
- 14 「教科書の問題から子どもの気づきが生まれにくい?」「ほったらかしになってない?」
- 15 「教科書にどう注目するか」「さまざまな「方法」と共に」
- 16 「若松法あるよ」「教材研究って,どうするの?」
- 17 「誰かの方法,自分の方法」「教材研究をすること」
- 18 「せめて教科書の問題を解いてよ…」「〜がでてきてほしい」
- 19 「思考停止になっていないか」「「学習指導要領読んでよ」」
- 20 「思考停止」「時短術?」
- 21 「授業づくり」「1日でどうにかならない」
- 第4章 教師の仕事術等
- 1 「働き方改革?」「教師の仕事はおもしろいけど」
- 2 「まだ余裕あり」「様々なことができる秘訣の一つ」
- 3 「「忙しい」を楽しめる」「「働き方」を見つめ直す」
- 4 「「忙しい」を楽しんでいるかはわからない」「スピードはあがる」
- 5 「教師の仕事」「どこに時間を使うか」
- 6 「教師の仕事とは」「思いが伝わるかどうか」
- 7 「自分の中での芯を持つということ」「学校組織の中での自分の役割を考える」
- 8 「3つの目」「教師ががんばることは変わらない」
- 9 「若手から中堅へ」「SNS,セミナー等での過ごし方」
- 10 「え?疲れているけど?」「学び方は変わっても」
- 第5章 それからの2人
- 1 「今,何を考えている?」「授業をしていない」
- 2 「あなたはあなたでいいんだよ」
- 3 「養護教諭の存在」「ボクの立場で」
- 4 「専門職」
- 5 「専門職」「変わっていない?」
- 6 「若松先生のねらい」
- 7 「変化の過程」「自分しか変えられない」
- 8 「マイナーチェンジの正体」「変わるためには」
- おわりに
はじめに
本書を手に取っていただきありがとうございます。
本書を手に取っていただいた皆さんは,
・自分自身をアップデートしたい
・現状に閉塞感を感じている
などもしかしたらお悩みを抱いているのではないでしょうか。また,若松・樋口を知っているという人もいることでしょう。
「はじめに」を書いているときは,ちょうどNetflixでオードリー若林さんと星野源さんとの対談番組が始まるなど,対談をしていく中でお互いの考えを深めていくということがこれからより流行するのかもしれません。オードリー若林さんと星野源さんとの対談番組も1年間かけての番組づくりだったようです。この本も「往還」というスタイルでお互いの考えをやりとりしました。本業が忙しいときには,返答をどうすればよいのか悩んだときには,返信も遅くなりました。そんなことを繰り返していくといつのまにか本書も1年以上たっていたのです。改めて,書き終えた今,1章から読み直してみると,「こんなことを書いていたのか」と懐かしく思うほどです。
もう1人の筆者,若松先生とは前任校で共に働いていました。毎日のように朝,校門で子どもたちが登校するのを見守りながら,教育談義をしていました。それが,ぼくが違う学校にうつったことで,なくなりました。
本書は,その教育談義を再現するとともに,もう少し深くまで掘ってみようと思い,企画をしました。ぼくたち2人共,完璧な先生!すごい先生!とは思っていません。まだまだたりていない,できていないこともある,悩んでいることもある。だからこそ,2人の教育談義でたりていない所を少しでも補おうとしていたのかもしれません。結構,思っていたことを包み隠さず書いているところもあります。
さぁ,2人のやりとりをお楽しみください。
/樋口 万太郎
二人にこだわらなくてもいいが、このような関係でやり取りできる仲間がいるといいな、と本当に思った。