- はじめに
- 第1章 脱出ゲームとは?
- 1 脱出ゲームを行おうと考えた私の思い
- 2 実際に脱出ゲームをやってみよう
- 3 問題の解説
- 4 違う脱出ゲームに挑戦しよう
- 第2章 脱出ゲームを作る3つのステップ
- 1 教室内?学校内?フレームを決めよう
- 2 3つの順番で内容を決める
- 3 STEP1 答えを設定する
- 4 STEP2 ストーリーを作る
- 5 STEP3 答えを元に問題を作成する
- 6 番外編〜ヒントカードの取り扱い
- 7 番外編〜気になること
- 8 子どもたちに話す最初の話
- 9 子どもたちが企画・運営をするようになるには
- 第3章 子どもをワクワクさせる!問題の作り方
- 1 答えを変身させる
- 2 1段階目の変身方法
- 3 2段階目の変身方法
- 4 A 連想するものに変身
- 5 B 分解し,入れ替える
- 6 C 順番で表す
- 7 D 表に変身
- 8 E 指示を追加する
- 9 F ポケベル変身
- 10 G イラストに変身
- 第4章 クラスが最高に盛り上がる!脱出ゲーム
- 脱出ゲームの使い方
- 1 学校のどこ?問題@
- 2 学校のどこ?問題A
- 3 学校のどこ?問題B
- 4 学校のどこ?問題C
- 5 学校のどこ?問題D
- 6 学校のどこ?問題E
- 7 学校のどこ?問題F
- 8 学校のどこ?問題G
- 9 学校のどこ?問題H
- 10 学校のどこ?問題I
- 11 学校のどこ?問題J
- 12 学校のどこ?問題K
- 13 学校のどこ?問題L
- 14 学校のどこ?問題M
- 15 クイズ問題@
- 16 クイズ問題A
- 17 クイズ問題B
- 18 クイズ問題C
- 19 クイズ問題D
- 20 クイズ問題E
- 21 クイズ問題F
- 22 クイズ問題G
- 23 クイズ問題H
- 24 クイズ問題I
- 25 クイズ問題J
- 26 クイズ問題K
- 27 クイズ問題L
- 28 クイズ問題M
- 29 クイズ問題N
- 30 クイズ問題O
- 31 クイズ問題P
- 32 クイズ問題Q
- おわりに
はじめに
学期末に「お楽しみ会」をする学級は多いことでしょう。実は私はその「お楽しみ会」がそれほど好きな先生ではありませんでした。
なぜなら「お楽しみ会」と言っている割に,子ども同士でトラブルが起こったり,一部の子たちだけの身内のノリのようになったり,進行がグダグダになったりと「お楽しめない会」になっている会に出会ってきたからです。
その結果,熱心に取り組んでいる子がいる,おしゃべりをしている子がいる,しらけている子がいるといった教室がバラバラの状態になっていました。
もちろんそのような会にならないように,担任である私がアドバイスをしたり,サポートをしたりといったフォローができていなかったという事実もあります。
また,学期の終わりになると,さも当たり前かのように「お楽しみ会をしないといけない」という雰囲気が先生にも子どもたちにもありました。惰性的なところがあるのも事実です。
ある学校に赴任したとき,「学級通信を書くな」「お楽しみ会をするな」と管理職に言われたことがあります。この管理職の先生方はただ禁止にしたというわけでなく,
「なぜ取り組むのか」
とその目的を私たち教員に問われたのです。その当時の私はすることが当たり前だと思っていたので,困惑したことを覚えています。
このような思い,困惑を持ち続けて数年後。出会ったのが「脱出ゲーム」でした。自分自身が脱出ゲームの体験をして,楽しさを感じ,脱出ゲームを教室に持ち込みたいと思いました。
ただし,持ち込もうと思った理由は楽しいと思ったからだけではありません。
・どの子も自然と協力しあうことができる
・どの子も考えている
・どの子も参加することができている
・笑顔があふれる
といったことを感じたからです。これが脱出ゲームを行う目的です。
脱出ゲームを持ち込んだことで,これまでのお楽しみ会の様子が一変しました。どの子も満足する「お楽しみ会」を実現することができるようになったのです。
そして,当初は考えていなかった子どもの姿がありました。それは,自分たちで問題を作成し,脱出ゲームを運営し始めるという自立した子どもの姿が見られ始めたのです。
本書は,これまでに使用した問題だけでなく,脱出ゲームの作り方について説明していきます。
あなたの学級で脱出ゲームを始めてみませんか。
2024年9月 /樋口 万太郎
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- 明治図書
- 子どもたちと楽しめそうな内容が多くあってよかったです。2024/10/220代・小学校教員