子どもを「やる気モード」に変える
学力がグーンとアップする!自学力育成プログラム

子どもを「やる気モード」に変える学力がグーンとアップする!自学力育成プログラム

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子ども自ら学ぶようになったら、自然と学力も向上した!

教師主導の授業をしていたら要注意!子どものやる気モードを下げているかもしれません。子どもが主役の自主的な学習力を育成するには、全ての教科で取り組むことが必須。そこで自学力を身に付けるカリキュラムづくりのノウハウと、各教科の授業モデルを一挙公開します。


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PDF EPUB
ISBN:
978-4-18-122818-7
ジャンル:
授業全般
刊行:
3刷
対象:
小学校
仕様:
B5判 132頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

もくじの詳細表示

はじめに
“学びの主役は子ども”を合言葉に
第1章 「自主的な学習力」を高めるラーニングスキルとシンキングスキル
第2章 言語活動の充実で「自学力」をアップしよう
〜カリキュラムと授業づくりの秘訣〜
1 カリキュラムづくりのプロセス大公開
1 カリキュラムづくりの進め方
2 言語活動を充実させるための方策
3 さらに上を目指すプロジェクト改善のポイント
2 「自学力」を付ける5つのプロジェクト〜白幡小学校の取り組み〜
1 プロジェクトT「確かな学力と読書」の取り組み
2 プロジェクトU「体力の向上」の取り組み
3 プロジェクトV「学習習慣の確立」の取り組み
4 プロジェクトW「心の教育」の取り組み
5 プロジェクトX「地域がつくるまちの学校」の取り組み
3 「自学力」がアップする授業づくり 教科別アドバイス
1 国語科の授業づくり
2 社会科の授業づくり
3 算数科の授業づくり
4 理科の授業づくり
5 音楽科の授業づくり
6 体育科の授業づくり
第3章 「自学力」がグーンと伸びる!言語活動を充実させた授業モデル
1 低学年の授業モデル
1 国語科 2年生 友だちにしつもんをして,友だちしょうかい文を書こう
2 国語科 2年生 シリーズを読んで,大すきなところを友だちにしょうかいしよう
3 国語科 2年生 自分のすきな「たろう」のむかし話を語ろう
4 算数科 1年生 ひろさくらべのひみつ
5 体育科 2年生 これもできるよ あれもできるよ めざせ!あそびマ☆(スター)
6 生活単元学習 個別支援級 ほんとなかよし
2 中学年の授業モデル
7 国語科 3年生 本屋さんになって,ポップを作ろう
8 国語科 4年生 4年3組きらめき新聞社
9 社会科 3年生 くらしを支える 白幡のまちになくてはならないお店
10 算数科 4年生 どこが,どれだけ広い?みんなで調べよう学校の広さ!
11 理 科 3年生 見て もって はかって くらべてガッテン!!ものの重さ
12 体育科 4年生 海賊王にオレはなる!!きらめきオーシャン☆仲間と共に6つの海をせいはしよう!!
3 高学年の授業モデル
13 国語科 5年生 椋鳩十の世界を旅しよう
14 国語科 5年生 PRビデオで伝えよう
15 国語科 6年生 「絵巻物」の魅力を5年生に「巻物(解説文付)」で伝えよう
16 社会科 6年生 戦争が変えた人々のくらしと思い,そして今
17 音楽科 6年生 曲想を生かした表現を工夫して演奏しよう
18 家庭科 5年生 気持ちよく生活しようパートT
19 体育科 5年生 一人一人の体力を輝かせる方法を知って,体力を高めよう
参考 ラーニングスキルのために掲示したポスター例
子どもの成長をばねとして
執筆者一覧

はじめに

   京都女子大学教授 /井上 一郎


 自ら主体的に学ぶ力の育成は,最近言われ始めたことではない。

◎社会の変化に対応し主体的に生きていくことができる資質や能力の育成,自ら学ぶ意欲の育成や思考力,判断力などの能力の育成を図る。(平成元年学習指導要領)

◎変化の激しい社会を担う子どもたちに必要な力は,基礎・基本を確実に身に付け,いかに社会が変化しようと,自ら課題を見つけ,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,行動し,よりよく問題を解決する資質や能力,自らを律しつつ,他人とともに協調し,他人を思いやる心や感動する心などの豊かな人間性,たくましく生きるための健康や体力などの「生きる力」であるとの理念に立脚している。(平成8年7月,中央教育審議会答申「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」。さらに,平成10年学習指導要領に反映)

 このように,自ら学び,考え,判断する力が,26年以上にわたって標榜され,学校の教育課程に定着することを願ってきたのである。しかし,である。残念なことに,いまだに教師主導による授業がはびこり,子どもたちを苦しめている。

 指導すべきは,各教科等の知識・技能だけではない。時代の変遷に応じて新しい知識や技能を獲得し続ける学ぶ力を授けなければならないのである。単元ごとに,何を学んだのか。もともともっていた知識・技能がどのように変化したのか。どのようにしてその変化は起きたのか。そこが見えなければだめなのである。

 フィンランドやカナダ,ニュージーランドなどの海外視察で得られた思考力育成のための資料に「K-W-L Chart」というThinking Frameがある。

 What I Know

 What I Want to Find Out

 What I Learned

 このThinking Frameを基に考えると,自主的な学習力をもつということは,各単元に入ったとき,子どもは,〈何を知っているか〉,その単元で〈何を知りたいか〉,単元や単位時間が終了したとき〈何を学んだか〉が,自ら説明できなければならないことになる。しかも,このような学力を育成するためには,教師一人一人ではなく,また,全教科等を通じて取り組まなければならないのである。

 本書は,このような考え方に立って,横浜市立白幡小学校での6年間にわたる取り組みを考察し,各学校で展開できるように編集したものである。この記録は,激動と言ってよい変遷を経て獲得した児童たちの姿と,教師の物語を描いたものでもある。永池啓子校長を始め,歴代の教師たちによる授業への,そして何よりも子どもへの情熱なしには完成し得なかった。本書が広く知られ,活用されることを願ってやまない。

著者紹介

井上 一郎(いのうえ いちろう)著書を検索»

奈良教育大学助教授,神戸大学教授,文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官,国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部教育課程調査官・学力調査官を経て,現在京都女子大学発達教育学部・大学院発達教育学研究科表現文化専攻教授。国語教育学者。「全国国語教育カンファランス」「全国読書活動研究会」「国語教育公開講座」等を主宰。「小学校全国国語教育連絡会」会長。

永池 啓子(ながいけ けいこ)著書を検索»

神奈川県横浜市立白幡小学校長。昭和31年生まれ。長崎大学教育学部卒業。横浜市立末吉小学校にはじまり,横浜市教育センター研究研修課指導主事,横浜国立大学附属教育実践センター客員教授等を経て,平成20年より現職。平成15,16年に国立教育政策研究所「評価規準の作成,評価方法等の工夫改善のための参考資料」作成委員,平成17年から文部科学省特定課題分析委員等,各種委員を務める。平成18年には文部科学省海外派遣で“読解力向上”を目的にフィンランドなど北欧を視察。現在,“読書は学力”を合言葉に,読書活動を学校のカリキュラムの中心に位置付け教育実践を重ねている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 自主的・協働的な学習を仕組むためには、とても参考になる1冊です。
      2016/10/2750代主幹
    • 自学力を育てるために参考になります。ある程度の参考資料は載せられていますが、あとは読者の創造で実践に着手することになります。
      2016/3/1350代・主任
    • 各教科についての実践が具体的に書いてある。実物モデルがわかりやすく書いてあるのが良い。
      2015/5/3030代・小学校管理職

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