- はじめに
- 本書の使い方
- Chapter1 1年生からはじめるテーマ別英作文ドリル&ワーク
- 1 自己紹介をしよう
- be動詞・一般動詞
- 2 あなたの友だち(家族)はどんな人ですか
- 代名詞
- 3 あなたの友だち(家族)を紹介しよう
- 三人称単数現在形
- 4 あなたの学校を英語で紹介しよう
- 紹介するときの表現
- 5 写真や絵の状況を説明しよう
- 現在進行形
- ◇ Q&A(英問英答)に正しく解答するための授業をしよう
- 6 1日の生活を紹介しよう
- 語順
- 7 道を教えてください
- 道案内をするときの表現
- 8 外国人が日本を訪れるとしたらどこがいいですか
- 助動詞(can)
- 9 1年生の思い出を教えてください
- 一般動詞の過去形
- Chapter2 2年生で基礎を固めるテーマ別英作文ドリル&ワーク
- 1 日記を書こう
- be動詞・一般動詞の過去形
- 2 昨日の夜は何をしていましたか
- 過去進行形
- 3 6年後の自分を紹介しよう
- 未来形(will)
- 4 何のために勉強していますか
- 不定詞(名詞・副詞的用法)
- 5 将来の夢は何ですか
- 不定詞(形容詞的用法)
- 6 ホームステイ先でしなければならないことは何ですか
- 助動詞(must)
- 7 あなたの願い事を聞かせてください
- 動名詞(~ing)
- 8 学校に制服は必要か,意見を書こう
- 比較(同格)
- 9 小さな町と大きな都市のどちらに住みたいですか
- 比較(比較級)
- 10 一番好きな映画(本・アニメ・教科)を教えてください
- 比較(最上級)
- Chapter3 3年生は結果にこだわるテーマ別英作文ドリル&ワーク
- 1 自分の住んでいる街を紹介しよう
- 受け身
- 2 あなたにとって幸せとは何ですか
- make A+B
- 3 日本の文化を紹介しよう
- call A+B
- 4 自己紹介をバージョンアップしよう
- 現在完了形(継続・完了用法)
- 5 修学旅行の思い出を英語で書いてみよう
- 現在完了形(経験用法)
- 6 新聞から何が読み取れますか
- It is ~ for ― to ...
- 7 防災のために意識していることは何ですか
- 関係代名詞(主格)
- 8 尊敬する人を教えてください
- 関係代名詞(目的格)
- 9 高校生になったら何がしたいですか
- 後置修飾
- 10 中学校の思い出を教えてください
- 間接疑問文
- おわりに
はじめに
■ライティングの量が圧倒的に足りない!
中学校で英語を指導していて,私が常々感じていたことがあります。それは,「生徒たちのまとまった英語の文章を書く機会が少なすぎる」ということです。それまでの私は,教科書の読み取りや文法指導に時間を取りすぎていて,生徒の自由な発想で英語の文章を書かせる時間が取れていませんでした。中間テストや期末テスト,高校入試には必ず英作文に関する問題が出題される(しかも,高配点!)にも関わらず,テストの前に1時間,場当たり的に英作文を指導するのがそれまでの私の授業運営でした(今,思い出すだけでも大変恥ずかしい…)。野球に例えるなら,選手は打席に立ってヒットを打つことが仕事なのに,本番さながらに打席に立たせて練習(実際に英作文)させず,素振り(教科書の内容理解や文法指導)ばっかり練習させていたのです。その結果,高校入試の問題で英作文が出題されても,3文程度しか書けない生徒が数多くいました。彼らは,英語が苦手・嫌いだから「書かなかった」わけではなく,英語が好き・嫌いに関係なく,3年間,「数をこなしてこなかった」だけだったのです。
■英作文問題集の誕生
そんな状況の中で生まれたのが,本書の元になっている「英作文問題集」です。普段はなかなかできない英作文指導を体系化し,「書けば書くほど上手になる」ということを何度も生徒に指導しながら,家庭学習に英作文学習を取り入れました。当時の英語科の先生方で相談し,3年間を見越した指導をするために,独自で英作文に特化した問題集を作ったのです。その英作文問題集を使用し始めた生徒たちは,1つのトピック(お題)に対して,最初は3文程度しか書けなかったものの,徐々に書ける文が増えていき,1年の後半には,10文以上を英作文することができるようになりました。1週間で1トピック10文以上を目標として,何度も添削を受けながら,一部の生徒は次第に高い英語力をつけていくことができたのです。
■悪戦苦闘する生徒と教師
独自の英作文問題集で生徒が英語力をつけていったといっても,それは学力上位グループ。与えられたトピックについてどんどん英作文を書き,力をつけていく学力上位グループを尻目に,英語が苦手な生徒は,なかなかライティングの力がつきませんでした。特に,日本語をそのままの語順で英語に直してしまう(例「私はとてもテニスが好きです」→“I very tennis like.”)生徒たちを正しく英作文できるようにさせる指導は骨が折れました。生徒が書いてきた英文を添削し書き直しをさせても,また間違えた語順で英文を書いてくる生徒。品詞の知識がなく,1文中にいくつも動詞を書き入れてしまう生徒。そもそも家庭学習の習慣がなく,落ち着いて家で英作文に向き合わない生徒。様々なタイプの生徒がいましたが,あるときはALTの先生と一緒に添削したり,あるときはわざと間違えている英文を提示しながら生徒と一緒に間違いを探したりして,どんどん打席に立たせることを意識しつつ英語科全員で指導していきました。結果,何度も多くの英作文を書きながらゆっくりと力をつけることができました。また,3年間,英作文の指導を受けた生徒たちは,卒業前の秋の外部検定試験のライティング部門で,群を抜いた結果を出してくれました(「ベネッセ教育総合研究所 VIEW21 2017 英語4技能育成特集号」で取り上げて頂きました)。
■著者の願い
中学生に英作文を指導していく上で感じたのが,努力を重ねて一旦力をつけてしまえば,なかなかライティング力は落ちないということです。そこで,最初のうちは3語程度の簡単な英作文でいいので,とにかくたくさんの英文を書き,徐々に力をつけていくことをイメージしながら本書を執筆しました。数を書かせることを意識して,最終的には12文の英文を書き切ることを本書は目標としています。また,10年間,毎年すべての学年を担当して指導(私の勤務する県は基本的に「縦持ち」で,すべての学年をそれぞれ1~2クラス程度担当)してきたことで,トピック(お題)を与えただけでは書けない生徒が多数いると身を持って実感しております。
そこで,本書では該当トピックに関する並び替え問題を多数作成しました。それらの問題を利用しながら,ぜひ生徒のライティング力を上げてほしいと願っています。もちろん,ここまでしても生徒によっては力がつかないかもしれません。特に,上記のような英語の語順がばらばらな生徒の指導は本当に骨が折れ,私も何度も何度も書かせてノートを突き返し,励ましながら添削してきました。毎年100名以上の英作文を担当してきたからこそ,英作文を指導する先生方の苦労は分かります。だからこそ,生徒に寄り添い,生徒の理解と上達を信じて時間と手間をかけて指導する必要があり,本書がその手立てになることができれば,それほど幸せなことはありません。
最後に,2人の子育てに奮闘しながら,温かいサポートと執筆の時間をくれた妻と,教師として貴重な実践をさせてくれたあわら市立金津中学校の英語科の皆様に感謝します。また,明治図書出版教育書部門の広川淳志氏には,本書の企画の段階から最終校正に至るまで,終始お世話になりました。心から感謝します。
2018年1月 /江澤 隆輔
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