- まえがき
- Introduction 生徒が教師に困っている場面
- 01 「悪気がないから気にするな」と言われる場
- 02 話をきちんと聞いてもらえない場合
- 03 被害者の立場を考えずに,教師が加害者にすぐ伝えてしまう場合
- 04 「自分にも悪いところがあるのでは」と言われる場合
- Chapter1. いじめ被害者への対応で困った場面
- 01 いじめの事実がはっきりしているのに,被害者が認めない場合
- 02 いじめをされていることに気が付かない場合
- 03 過去にいじめをしたことがあり,反撃されている場合
- 04 訴えている内容が一方的で事実と違う場合
- 05 過度に敏感であると感じられる場合
- 06 嫌と言えず,嫌なことを押しつけられている場合
- 07 自分が悪いと思い込んでいる場合
- 08 どうしても加害者が許せない場合
- 09 どうしても親に知られたくないと訴える場合
- 10 加害者から離れようとしない場合
- 11 被害者の言動が周りの反感や怒りを買いやすい場合
- 12 いじめが解消しても体調不良や不登校が続く場合
- 13 いじめ被害の内容を口に出せない場合
- 14 死にたいと口にする場合
- Chapter2. いじめ加害者への対応で困った場面
- 01 いじめが悪いことだと思っていない場合
- 02 いじめの事実を加害者が認めない場合
- 03 いじめられないためにいじめている場合
- 04 過去にいじめをされたことがあり,反撃している場合
- 05 集団で無視をしている場合
- 06 いじりがエスカレートしている場合
- 07 陰口がエスカレートしている場合
- 08 「相手がやり返したから喧嘩両成敗だ」と言う場合
- 09 やりたくないのにやらされている場合
- 10 叩く,蹴る,ぶつかるなどの暴力を伴ういじめの場合
- 11 いじめに教育的意義を感じている場合
- 12 状況的に加害者だが,証拠がない場合
- 13 加害者が親に虐待されていた場合
- 14 開き直って反省が見られない場合
- Chapter3. いじめ傍観者への対応で困った場面
- 01 いじめの事実を知らせてこなかった場合
- 02 見ているだけだから悪くないと思っている場合
- 03 いじめをはやしたてていた場合
- 04 陰口・悪口が横行している場合
- Chapter4. いじめ保護者への対応で困った場面
- 01 加害者の保護者が指導内容に抗議してきた場合
- 02 加害者の保護者が「むしろ被害者だ」と訴えてきた場合
- 03 加害者の保護者が「子どもの問題に大人が口出しするな」と訴えてきた場合
- 04 被害者の保護者がクラス替えを要求してきた場合
まえがき
あなたはいじめ対応に自信はありますか。
いじめ対応は難しいものです。
隠そうとするものを見つけ出し,被害者の心に寄り添い安心させ,加害者に行動を変容させ,傍観者には,大人に知らせることができるようにさせ,保護者には,被害者側・加害者側双方に納得してもらう必要があります。どれか一つでも大変な難問です。それを同時に行わなければなりません。命にかかわる場合もあります。
教師が本気でいじめに向き合おうとすれば,「困った!」と思う場面に遭遇するのは当然のことです。でも教師以上に困っている人がいます。それはいじめの被害者です。生徒の「困った」に真摯に向き合うことが本当の解決に至る道です。
本書では,40のいじめ対応での困った場面を想定し,なぜそうなのか。どうしたらよいのか。という視点で考えています。また,実際の会話例を良い例,悪い例で示しています。
本書で示すアイデアを,教師は子どもにとって最後の砦なんだという気概をもって実践していただけることを願っています。
2019年1月 /千葉 孝司
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- 明治図書
- 分かりやすく具体的だったので自校の先生にも紹介しました2024/10/140代・小学校管理職
- よかった2023/8/1140代・小学校管理職
- 指導において子どもを受容的に理解しながら対話していく実例を豊富に知ることができました。2023/1/16ドイツ人
- 千葉先生の著書ということで購入しました。指導法が具体的な場面で書かれていたので分かりやすかった。2021/9/540代・中学校教諭