授業ライブ アクティブ・ラーニングによる算数科の学び合い

授業ライブ アクティブ・ラーニングによる算数科の学び合い

好評3刷

ライブで学ぶ算数のアクティブ・ラーニング

「ペアと小グループによる協働的な学び合い」「リレーまとめと付箋コメントによる協働的な学び合い」「チームまとめとリズミカルな対話による協働的な学び合い」という3つの授業実践を徹底的に分析。子どもの1つの活動、言葉から、“深い学び”の姿が見えてきます。


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PDF
ISBN:
978-4-18-154518-5
ジャンル:
算数・数学
刊行:
3刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 120頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年12月16日

もくじ

もくじの詳細表示

はじめに
序章 期待される子ども像とその実現のための手立て
@人工知能がもたらす社会の変化
Aアクティブ・ラーニングへの期待
B主体的・対話的で深い学び
C協働的な問題解決
第1章 ペアと小グループによる協働的な学び合い
1 問題設定 問題場面の理解と課題意識の共有
@何センチか分からない
Aじゃあ君は何センチがいい?
B隣の人に先生には聞こえない声で言いましょう
C他にも違う式もあると思うのだけどな……
2 自力解決 個に応じた指導と練り上げへの準備
@黙って解いてみましょう
A詳しく書いてみましょう
B他の人にまず説明してもらうけど
3 練り上げ 解決の説明と質疑応答,そして議論
@質問,ありませんか?
A質問がないのはおかしい
Bそれ,ゴミでしょ
Cまだ分からない人のために
Dたてる,かける,ひく,おろすを使いながら
4 まとめ 学習成果の確認と習熟,そして発展
@検算という言葉を使って
A今日の授業の中で何が大事だった?
5 ペアと小グループによる協働的な学び合いの意味と価値
@ペアによる協働的な学び合い
A小グループによる協働的な学び合い
B授業の総括
第2章 リレーまとめと付箋コメントによる協働的な学び合い
1 問題設定 問題場面の理解と課題意識の共有
@入場料って,何?
Aあっているけど,違う
Bみんなのお母さんが来たんじゃない?
Cすっきりしよう
2 自力解決 個に応じた指導と練り上げへの準備
@不安っていう人は前においで
A何かに気付くと二重丸になるよ
Bあれを書き忘れているのかなぁ?
3 練り上げ リレーまとめと付箋によるコメント,そして議論
@今日はリレーまとめをしたいと思います
Aあー分かった!
Bもう付箋を貼っていいよ
C多いのと少ないのがある
D合体してるから
E入場券を合わせちゃった
F合体していないからバラバラ法
4 まとめ 学習成果の確認と深化
@式には場面を表すという役割もある
A大人と子どもの人数が同じならできる
5 リレーまとめと付箋コメントによる協働的な学び合いの意味と価値
@リレーまとめによる協働的な学び合い
A付箋コメントによる協働的な学び合い
B授業の総括
第3章 チームまとめとリズミカルな対話による協働的な学び合い
1 問題設定 問題場面の理解と課題意識の共有
@縦分けと横分け
A正方形から長方形をひく
Bぼやけているな
Cうまいこと,まとめてくれ
D許してくれ? 分からん?
2 自力解決 個に応じた指導と練り上げへの準備
@ぴったりの数で計算してね
Aものによったら,使い分けをしている
3 練り上げ チームまとめと解決方法の説明,そして議論
@自分のチームのまとめ役の席の周りに集まって
A2×2って,おかしい
B電池のような形。こんな求め方でやったで,と説明して
Cちょっと面倒くさい
D全体からひくってやったよって人?
Eいつでも全体からひくがいいわけとちゃうんやな?
Fどれでもできるけど,全体からひくがいい
4 まとめ 学習成果の確認と発展,そして次時の予告
@分けて,公式を使えるようにした
Aちょっと違うやり方を言いよったで
5 チームまとめとリズミカルな対話による協働的な学び合いの意味と価値
@チームまとめによる協働的な学び合い
Aリズミカルな対話による協働的な学び合い
B授業の総括
参考引用文献
おわりに

はじめに

 ある研究授業の助言を依頼されて授業を参観した時のことです。参観後に,校長室でお茶を飲んでいる時に,その学校の校長先生から,こんなことを,言っていただきました。

 「本当に興味深そうに授業をご覧になりますね。熱心にメモをとられていたかと思うと,時には笑ったり,時には頷いたり,楽しそうに授業を参観されるから,授業の遣り甲斐もあるというものです。」

 この言葉は,私にとって最大級の褒め言葉です。私は学生の頃から,算数や数学の授業をすることが好きだし,算数・数学の授業を参観することも好きだし,算数・数学の授業の話をすることも好きなのです。

 よい授業に限らず,どの授業を見てもよい勉強になります。お手本になる指導もあれば,反面教師となる指導もあります。大変に興味深い授業に出会うことも少なくありません。その授業のおもしろさをリアルに表現したい,その生の雰囲気を伝えたい,その子どもたちの活躍振りを多くのみなさんに分かってほしい。そんな想いから本書は誕生しました。

 ここでは,3つの興味深い授業を通して,アクティブ・ラーニングの指導を「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」を視点にして,それらを促すポイントを示しました。また,あわせて,その指導の前提となる考え方や,日常的な指導や,子どもたちの実態をバックグランドとして紹介しました。


  平成29年1月   /石井 勉

著者紹介

石井 勉(いしい つとむ)著書を検索»

文教大学教育学部 准教授

  前 琉球大学教育学部 准教授

  元 東京学芸大学附属小金井中学校 教諭

    東京都武蔵野市立第三小学校 教諭

    東京都大田区立糀谷小学校 教諭

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 詳細な実践事例が書かれていて分かりやすかったです。
      2021/6/2820代・小学校教員
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