- はじめに
- 第1章 ちょっとした教材のアレンジで算数授業はグンと楽しくなる!
- 1 教材の工夫で,子どもたちに「算数大好き!」と言わせたい!
- 2 教材をアレンジする8つの手法
- 第2章 子どもを算数好きにする教材アレンジ&授業展開28
- 答えが同じになるたしざんはいくつある?
- (1年/たしざん)
- どんな式ができるかな?
- (1年/ひきざん)
- 全部でいくつあるのかな?
- (1年/大きな数)
- どっちがどれだけ広いかな?
- (1年/広さくらべ)
- どんなかけ算の式が見えるかな?
- (2年/かけ算)
- どんな式になるかな?
- (2年/ひき算)
- 形当てゲームをしよう!
- (2年/三角形と四角形)
- いろんな□dLを量りとろう!
- (2年/水のかさ)
- おつりを少なくするにはどうすればいい?
- (3年/たし算とひき算)
- 答えが一番大きくなる数字の組み合わせを探そう!
- (3年/かけ算の筆算)
- どうやったら数とりゲームに勝てるのかな?
- (3年/わり算)
- 壊れたジッポー(時計)を,戻す方法を考えよう
- (3年/円と球)
- 約束に間に合うように出発しよう!
- (3年/トピック教材)
- 遊園地で遊ぶ計画を立てよう!
- (3年/時刻と時間)
- 生活の中でわり算を使ってみよう!
- (4年/わり算)
- レシートを集めて景品をもらおう!
- (4年/がい数)
- 2本の直線をかいて仲間分けしよう
- (4年/いろいろな四角形)
- 部屋の広さベスト3を探そう!
- (4年/面積)
- 道路の幅が違うときの道路以外の面積を求めよう!
- (4年/面積)
- めくると裏になる数カードはどれ?
- (5年/倍数と約数)
- ふしぎふしぎ! 円の世界
- (5年/正多角形と円)
- どうする? バザーの利益アップ大作戦!
- (5年/割合とグラフ)
- どの店でウィンナーを買うと一番安いかを考えよう!
- (5年/単位当たりの量)
- 学校のキャラクターを拡大してポスターをつくろう!
- (6年/拡大図と縮図)
- AコースとBコース,どっちが長い?
- (6年/トピック単元)
- 学校のキャラクターを拡大して体積を求めよう!
- (6年/体積)
- アトラクションの楽しみ方は何通り?
- (6年/ならべ方と組み合わせ方)
- 試合数と参加チーム数の関係を調べよう!
- (6年/ならべ方と組み合わせ方)
- おわりに
はじめに
学校現場では,数多くの算数の研究授業を行っていますが,次のような授業になってしまうことはないでしょうか。
●よくある問題による,型にはまった授業
●心がわくわくしない,あまりやってみようとは思えない授業
●指導案通りの,敷かれたレールの上をなぞっていくような授業
●子どもの予想外の反応を,授業者が魅力的と感じていないような授業
●授業者が楽しそうにやっていない授業
では,上のような授業ではなく,子どもを算数好きに育てるような授業をつくるにはどうすればよいのか。そのことをずっと考え続け,自分でも創意工夫して授業を行ってきました。その中で,「教師がわくわくし,楽しくなければ,子どももわくわくしないし,楽しくない。教師のわくわく感が子どもに伝われば,子どももわくわくするようになる」と実感しています。
さて本書では,この「わくわく感」を子どもたちに体験してもらうために,
●魅力的で子どもの心に響く教材づくり
●子どもや教師が問題を発展させていく授業展開
を重視し,教材のアレンジや授業展開の具体例を紹介しています。
特に,8つの教材アレンジの手法を明示し,それらの手法を用いて元の問題をアレンジするとどうなるかを示しているのが,本書の大きな特徴です。
当校は,ごく一般的な公立小学校ではありますが,「北陸四県数学教育研究(上越)大会」の指定を受け,公開授業校となったことを契機に,研究会の前後で多くの教材開発を行ってきました。それらを整理しようと思い立ち,本書の出版に至りました。本書が生まれたのも明治図書出版社の編集担当・矢口郁雄氏のお陰であります。誌面を借りてお礼申し上げますとともに,本書を手に取ってくださった先生方の実践に,少しでもお役に立つことを願っています。
平成29年夏 上越市立直江津南小学校長 /横山 正夫
面白い!と、食い入るように読んでいます。