個別最適な学び×ロイロノート 複線型の学びを生み出す授業デザイン 小学校編

個別最適な学び×ロイロノート 複線型の学びを生み出す授業デザイン 小学校編

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ロイロノートを活用すればここまで出来る!個別最適な学び実践集

ロイロノートを活用すればここまで出来る!「学習の複線化」をキーワードとした「個別最適な学び」実践集。すべての実践事例に「単元デザイン案」を入れ、単元を通してどのように「指導の個別化」と「学習の個性化」を図るか、その授業づくりを具体的に提案しました。


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PDF
ISBN:
978-4-18-169411-1
ジャンル:
授業全般
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 152頁
状態:
在庫あり
出荷:
2025年2月3日

CONTENTS

もくじの詳細表示

はじめに
1章 個別最適な学びと授業デザイン―ロイロノート活用のポイント
1 個別最適な学びとは
2 個別最適な学びで目指すもの
3 「この子」を探る
4 指導の個別化と学習の個性化
5 学習の複線化
6 個別最適な学びと自己調整学習の可能性
7 ロイロノートの特性を個別最適な学びへ活かす
8 授業デザイン
9 国語科×個別最適な学び ロイロノート活用のポイント
10 算数科×個別最適な学び ロイロノート活用のポイント
11 社会科×個別最適な学び ロイロノート活用のポイント
12 理科×個別最適な学び ロイロノート活用のポイント
COLUMN 共有ノートの可能性#1
2章 個別最適な学び×ロイロノート―教科別授業モデル
1 1年国語 「どんなおなはしができるかな」
イラストシート―イラストを使って物語を創造する―
2 2年国語 「こんなもの,見つけたよ」
見つけたよシート―シンキングツールや検索機能を使って学習の個性化を図る―
3 3年国語 「進行にそって,はんで話し合おう」
おすすめの一さつをきめよう―情報を整理して話し合い,子どもが判断する―
4 4年国語 「自分だけの詩集を作ろう」「お礼の気持ちを伝えよう」「世界一美しいぼくの村」「言葉のタイムカプセルを残そう」
様々な人の生き方から学び,自分の志を立てよう―蓄積した学びの情報を整理分類し,再編集を行う―
5 5年国語 「あなたはどう考える」
共有ノートの全員シート―クラウド上で意見文を読み合い,コメントする―
6 6年国語 「発見,日本文化のみりょく」
フィッシュボーン図―説明文を読んで獲得した視点を活かして情報を集める―
7 1年算数 「くり上がりのあるたし算」
自分で問題をつくることができる子どもたちに!―ロイロノートで何度も使えるワークシートを作成する―
8 2年算数 「たし算・ひき算の筆算」
共有ノートできまり発見!―算数のおもしろさに気付きやすくなる共有ノートの使い方―
9 3年算数 「表とグラフ」
オリジナルアンケート調査―目的をもって表とグラフを作成する―
10 4年算数 「面積」
クラウドと対面による多様な考えの共有―ワールドカフェで考えを共有し指導と評価の一体化を目指す―
11 5年算数 「見方・考え方を深めよう(相殺,置換)」
学びの経験値を高める学習デザイン―共有機能で拡がる協働的な学習の可能性―
12 6年算数 「およその面積」
見方・考え方を使った自己調整―シンキングツールを使って学習をアーカイブ化する―
13 3年社会 「市(世田谷区)の様子の移り変わり」
目的に合わせた資料活用―問いを解決するための資料を選ぶ―
14 4年社会 「特色ある地域の様子」
問いの分類と学習計画―調べるべき問いを整理する―
15 5年社会 「情報を生かす産業」
情報の関連付け―シンキングツールで事象のつながりに気付く―
16 6年社会 「歴史を学ぶ意味(歴史学習を振り返ろう)」
ポートフォリオの活用―既習を活かし考えを深める―
17 3年理科 「磁石の性質」
授業外の提出箱活用―知的好奇心を高める仕掛け―
18 4年理科 「金属,水,空気と温度 温まり方の違い」
学習計画シート―子どもが個々に実験を企画する―
19 5年理科 「植物の発芽と成長」
デジタルレポート―個々のアウトプットを保障する―
20 6年理科 「水溶液の性質」
学習マップ―自己調整する力を高める―
21 5年総合 「探究×企業交流」
提出箱の活用―調べ活動と共有活動のループ化―
22 6年総合 「企業×食育×ロイロノート」
アウトプット―様々なツールのハブとしてのロイロノート―
COLUMN 共有ノートの可能性#2
おわりに

はじめに

 GIGA スクール構想をきっかけに,日本の教育は大きく変わろうとしています。2020年度より1人1台端末が整備され,止まっていた学校のデジタル化が大きく進みました。

 デジタル化が進むと,今度は DX(デジタル・トランスフォーメーション)が掲げられ,構造改革へと歩みを進めることになります。

 当然,1人1台端末に対応する授業改革も叫ばれ,様々な研究がなされ,多様な実践が生み出されてきました。


 そんなときに出されたのが「令和の日本型学校教育」であり,その最大のキーワードが「個別最適な学び」です。文部科学省の資料のタイトルには副題で,次のように書かれています。


〜 全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現 〜


 これまでの日本型学校教育で大切にしてきた「協働的な学び」の前に,「個別最適な学び」が加わりました。さらにその前には「全ての子供の可能性を引き出す」とあります。

 個別最適な学びの本質は,徹底した子ども理解であり,個に寄り添った学びです。1人1台端末やテクノロジーの進化により,より個に寄り添った学びを実現できる環境が整いました。個別最適な学びが ICT とともに語られるのは必然だと言えます。

 しかし,忘れてはならないのは,個別最適な学びも ICT 活用も手段でしかないということです。上位概念は,全ての子どもたちの可能性を引き出し,個の自立を支援することです。

 そのために学習者一人一人の「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指します。そのための重要なアプローチの一つとしての個別最適な学びという捉えです。


 本書では,「学習の複線化」を大きなキーワードにしながら,授業デザイン,そして ICT 活用という切り口で個別最適な学びに迫っていきます。

 ICT については,授業支援システム「ロイロノート・スクール」(以下,ロイロノート)の活用に特化して整理しました。ロイロノートの活用という視点でまとめることで,明日からの授業づくりに役立つものになっています。


 また,本書は全ての実践事例に「単元デザイン案」を掲載しています。

 単元を通して,どのように「指導の個別化」と「学習の個性化」を図っているのか,その行間も楽しんでいただけるつくりとなっています。 


 「個別最適な学び」を理解し,授業を通して実現していくためには,実践を繰り返す他ありません。実践を繰り返し省察する中で,授業力を磨き,自身の「観」をアップデートしていくことが重要です。

 本書が,そのきっかけとなれば,こんなに嬉しいことはありません。


  2024年7月   /吉金 佳能

著者紹介

吉金 佳能(よしかね かのう)著書を検索»

1983年茨城県生まれ。宝仙学園小学校教諭。

宗實 直樹(むねざね なおき)著書を検索»

1977年兵庫県生まれ。関西学院初等部教諭。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 複線型がとても気になる内容だったので参考になりました。
      2025/1/2640代・小学校管理職
    • 単なるハウトゥーではなく、個別最適な学びをどのように捉えている本なのかということから説明されているので、この一冊で理論と実践の両方を学べると思いました。
      教科ごとにロイロノートで何が出来るのかをイメージするのに最適だと思いました。
      2025/1/3ヤッシー
    • 教科毎の活用事例が掲載されていて使い方のイメージがしやすい。
      2024/9/850代 小学校教諭
    • 宗実直樹先生の文が理解しやすかったです。
      2024/8/2940代・小学校教員
    • ロイロノートを使っているので、ロイロノートに特化した内容が良かった。続版を期待します。
      2024/8/1640代・小学校教員
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