- はじめに
- 第1章 保護者と共有しておきたいマインド
- 1 圧倒的に困っているのは「子ども本人」
- 2 学校の中の「多すぎる当たり前」
- 3 特別支援を進めるための絶対条件「信頼関係」
- 4 学校と保護者を繋ぐ「支援計画」
- 5 「かわいい」は最強、「好き」は無敵
- 第2章 学校と保護者 双方の願いから考えるお悩み相談30
- 0 相談を受けるときの基本スタンス
- 保護者の立場から
- CASE1 先生が怖くて、学校に行きたがりません。
- CASE2 給食が食べられなくて、休むと言っています。
- CASE3 友達トラブルが多いから、絶対に人をつけてほしい。
- CASE4 うちの子はもともとこういう子なので、検査は必要ありません。
- CASE5 同じクラスの子から暴言や暴力を受けていて、どうにかしてほしい。
- CASE6 学校に置き忘れてくるものが多すぎます。
- CASE7 登校しぶりがひどくて、支援級に転籍したいです。
- CASE8 不登校、毎日学校に電話しなくてはダメですか?
- CASE9 宿題が多すぎて、毎日大変そうです。
- CASE10 通級や支援級をすすめられすぎて疲弊しています。
- CASE11 うちの子が困りごとのある子のお世話ばかりしていませんか?
- CASE12 急に大きな声を出す子のことを怖いと言っているのですが…
- CASE13 去年の先生では問題がなかったのに、今年はおかしい…
- CASE14 引き継ぎはしっかりされているのでしょうか?
- CASE15 お願いしているのに、交流へ行かせてもらえません。
- 先生の立場から
- CASE1 教室から出て行ってしまう子への対応はどうすべき?
- CASE2 保護者から「専門性がない」「もっと勉強して」と言われて…
- CASE3 「いじめられる方も悪い」は本当ですか?
- CASE4 合理的配慮を依頼されたけれど、すでに手いっぱいで…
- CASE5 支援計画がずっと「継続」で、保護者や子どもに申し訳ない…
- CASE6 将来を考えたら今がんばった方がいいと思うけど、親ががんばらせない…
- CASE7 合理的配慮は「ずるい」のでしょうか?
- CASE8 子どもの実態と保護者の理想が合いません…
- CASE9 教室に補助で入ってくれる保護者の存在感が強すぎます。
- CASE10 「自分も子どものころそうだったから大丈夫」と言われたら?
- CASE11 「特別支援教育って差別ですよね?」と言われたら?
- CASE12 管理職の協力がなかなか得られません…
- CASE13 好きな活動のときにだけ来る不登校の子。ほかの子に説明ができなくて…
- CASE14 保護者が障害を受容できておらず、子どもの自己肯定感が育ちません…
- CASE15 学校での様子を伝えても、「家ではそんなことない」と言われてしまい…
- 第3章 この本を手に取ってくださった保護者の方に伝えたい3つのこと
- 1 実は先生も「特別支援教育」がわからなくて困っている
- 2 子育てのゴールをイメージしておこう
- 3 子どもを中心に大人の「応援団ネットワーク」をつくろう
- おわりに
- 参考文献一覧
はじめに
「私はこれで、大丈夫」「子どもたちも、これで大丈夫」と、心から信じられる先生・親になっていきましょう!
本書を手に取ってくださり、ありがとうございます。著者の西木めいと申します。
「本当は、子どもにもっといい支援をしてあげたい」
「自分とのかかわりを通して、子どもをぐんぐん成長させてあげたい」
「保護者と協力しながら、子どものよいところを伸ばしてあげたい」
私のところには、先生方からこんなお悩みがたくさん届きます。
保護者の方から相談いただく内容についても、
「先生ともっと協力して、子どもの困りごとを減らしたい」
「子どもが学校を嫌がらず、すっと登校してほしい」
このような「学校や先生との連携を望む声」があふれています。
普段は小学校と中学校でスクールカウンセラーとして、親子や先生のサポートをしています。一方で、Instagram を通じて、発達の凸凹や癇癪、不登校に悩む親御さんに向けて、お悩み解決のための発信活動も行っています。
私は、大学で特別支援教育を専攻した後、小学校の通常の学級の担任、特別支援学校(小学部)の担任、自治体の就学支援委員会(就学相談)の調査員、特別支援教育コーディネーターなどを経験させていただきました。現在は、小学校の保護者向けに子育て講演会を行ったり、Instagram の声を集めて国会議員の方まで届けに行ったりもしております。
学校の中では、「ここをちょっと変えれば、もっと先生と保護者が協力できるのになあ」と残念に感じるトラブルが頻発しています。先生が多忙と言われる時代だからこそ、保護者をどんどん味方にして、子どもを見守る応援団をつくっていくことが、子どもを取り巻く現状を楽にしていく一歩となるのです。本書では、子どもも保護者も先生も、みんながお互いを大切にしながら、今よりずっと楽になる方法をお伝えしています。
この本の内容が、何かのヒントになりますように、心から願っています。
(本書で取り上げた事例は、個人が特定されないように編集を入れております。)
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- 明治図書
- 著者の熱い想いが伝わってくる本だった。2024/9/2730代・女性
- 文章の構成がとても分かり易く、すらすらと読むことができました。本の表紙の字と絵がとても心和む字体と絵で興味が湧きました。2024/9/1060代・女性