- はじめに
- Part1 接続期の指導アイデア
- 1 1日目 冠詞a / an を教えよう!
- 2 2日目 単数と複数を教えよう!
- 3 3日目 my とyour を教えよう!
- 4 4日目 What’s this / that? を教えよう!
- 5 5日目 Who’s this? を教えよう!
- 6 6日目 人称代名詞を教えよう!
- Part2 一般動詞の指導アイデア
- 7 一般動詞 肯定文
- 8 一般動詞 疑問文
- 9 一般動詞 否定文
- Part3 be 動詞の指導アイデア
- 10 be 動詞 肯定文
- 11 be 動詞 疑問文
- 12 be 動詞 否定文
- Part4 人称代名詞の指導アイデア
- 13 人称代名詞 所有格
- 14 人称代名詞 目的格
- Part5 疑問詞の指導アイデア
- 15 疑問詞what What ...?
- 16 疑問詞when When ...?
- 17 疑問詞where Where ...?
- 18 疑問詞how How many ...?
- 19 疑問詞whose Whose ...?
- 20 疑問詞what What time ...?
- 21 疑問詞which Which ...?
- Part6 3人称単数現在形(3単現)の指導アイデア
- 22 3単現 肯定文
- 23 3単現 疑問文
- 24 3単現 否定文
- Part7 命令文の指導アイデア
- 25 命令文 肯定
- 26 命令文 否定
- Part8 現在進行形の指導アイデア
- 27 現在進行形 肯定文
- 28 現在進行形 疑問文
- 29 現在進行形 否定文
- Part9 can の指導アイデア
- 30 can 肯定文・否定文
- 31 can 疑問文
- Part10 過去形の指導アイデア
- 32 規則動詞の過去形 肯定文
- 33 不規則動詞の過去形 肯定文
- 34 過去形 疑問文
- 35 過去形 否定文
- 付録 ワークシート&カード集
- 参考文献
- おわりに
はじめに
中学1年生の文法指導のポイントは,「楽しさ」です。
年間を通して,「英語がいつも楽しい!」と思わせることが大切です。
では,「楽しさ」って何でしょうか。3つあります。
1つ目は,「ネタの楽しさ」です。生徒の興味関心を引く楽しいネタです。ネタが楽しければ,必然的に楽しくなります。英語の授業ではまさしく,Ideas are around us.( アイデアは私たちのまわりに転がっている)ですので,身の回りから楽しいネタを探すことです。
2つ目は,「活動の楽しさ」です。やってみて単純に楽しい活動は,必然的に楽しいです。活動自体が楽しければ,授業は楽しくなるのです。中1ではとにかくゲームです!
3つ目は,「わかる楽しさ」です。授業はわかると面白いのです。そのためには「難しいことをやさしく」して教えなければいけません。文法という難しいことをいかにわかりやすく整理し,明確に指導できるかどうかが決め手であると同時に教師の仕事だと思います。
要は中1の英語授業は,「ネタ」や「活動」で生徒を楽しませ,最後にはきちんとまとめをして「わから」せ,その繰り返しで英語を好きにさせるのです。
そう考えてみると,「ネタの楽しさ」は導入で…,「活動の楽しさ」は展開で…,「わかる楽しさ」はまとめの部分で…というように,楽しさの場所を3つの段階で分けることができるのではないでしょうか。
本書では,『英文法指導アイデアブック』と称して,中学1年の文法指導のアイデアを「導入」から「展開」,「説明(解説)」,「まとめ」とフルコースで紹介します。
あくまでもアイデアですので,本書を読み,「ああ,そうか…。こういうアイデアもあるのか…」とそのまま参考になるものから,「そうか…。でも,私ならこうするぞ」というような新しいアイデアが湧き出てくるかもしれません。
アイデアはないところからは生まれません。
今あるアイデアをほんの少し変えたり,そのアイデアをヒントとして,新しいアイデアがひらめいたりすることがあれば,本書が役に立ったということになります。
ぜひ,手元に置いていただき,ご活用いただければ幸いに思います。
2015年4月 /瀧沢 広人
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