- はじめに
- Part1 be 動詞の指導アイデア
- 1 be 動詞の過去形 肯定文
- 2 be 動詞の過去形 疑問文
- 3 be 動詞の過去形 否定文
- Part2 過去進行形の指導アイデア
- 4 過去進行形 肯定文
- 5 過去進行形 疑問文
- 6 過去進行形 否定文
- Part3 未来形の指導アイデア
- 7 未来形 肯定文
- 8 未来形 疑問文
- 9 未来形 否定文
- 10 未来形 be going to 〜
- Part4 助動詞の指導アイデア
- 11 助動詞 May I ...? / Will you ...?
- 12 助動詞 must / must not
- 13 助動詞 Shall I ...? / Shall we ...?
- Part5 There is / are .... の指導アイデア
- 14 There is / are .... 肯定文
- 15 There is / are .... 疑問文
- 16 There is / are .... 否定文
- Part6 接続詞の指導アイデア
- 17 接続詞 when
- 18 接続詞 that
- Part7 不定詞・動名詞の指導アイデア
- 19 不定詞 名詞的用法
- 20 不定詞 副詞的用法
- 21 不定詞 形容詞的用法
- 22 動名詞
- Part8 比較の指導アイデア
- 23 比較 比較級
- 24 比較 最上級
- 25 比較 同格 as 〜 as
- 26 比較 長い単語の比較級・最上級
- 27 比較 どっちが好き?
- Part9 受動態の指導アイデア
- 28 受動態 肯定文
- 29 受動態 疑問文・否定文
- 付録 ワークシート&カード集
- 参考文献
- おわりに
はじめに
中学2年生の授業コンセプトは,「耐える」です。1年生のような「楽しい」だけでは,生徒を引き付けられません。内容も複雑になってきます。特に難関文法である「不定詞」「比較」「受動態」の大きな文法事項が2年生後半に控えています。そこで,2年生の勉強は難しくなってくるけれど,みんな耐えて頑張ろうね…と4月の授業開きで生徒に伝えておきます。
スローガンは「耐える」です。
先生も頑張るから,みんなも難しくなるのを承知で頑張ろうね…と話しておくのです。そうすれば難しいことに出会った時も,「2年生は…」と投げかけると「耐える」と返ってくるでしょう。また逆に2年生で頑張ると,3年生で大きな文法事項は「現在完了」と「関係代名詞」くらいですから,ぐっとラクになるのです。2年生が耐え時です。
そんな2年生で,教師が気をつけなくてはいけないことは,「わかる」授業です。
難しいことをやさしく教えるのです。
文法で,必要なことを,必要なだけ基本をしっかり教えるのです。
私はそれを文法指導におけるCan Do と呼んでいます。
これに関してはぜひ,『授業をグーンと楽しくする英語教材シリーズ29 Can Do で英語力がめきめきアップ! 中学生のためのすらすら英文法』(明治図書)をご参照ください。ほぼすべての文法事項で,大事なことを学習できる教材集となっています。授業のまとめの5分で,今日の授業の大事な部分だけを振り返ることができます。
また生徒は,そのプリントを用いて,いつでも復習ができます。
しかし,授業の基本は,「楽しさ」があっての授業です。
いきなり「耐える」といっても苦難を与えるわけではありません。
それは,難しいこともあるけれど「耐えて」頑張ろうねというメッセージなのです。
基本は「楽しく」ということです。
さて,文法指導は,「導入」,「展開」,「説明(解説)」,「まとめ」,そして「活用」というステップを踏んでいきます。
導入は「ネタ」が勝負です。楽しいネタを考え,見つけることからスタートします。アイデアは私たちのまわりに転がっています。( Ideas are around us. )
展開は「活動」が勝負です。楽しい活動をすることです。
まとめは「わかる」が決め手です。学習内容を上手に整理し,文字通りわからせるのです。できたと思わせるのです。
そして,最後に実際に活用できるかどうかの場を設定します。これからの英語授業での1つのキーワードは活用力だと私は思っています。
共に頑張りましょう!
2015年4月 /瀧沢 広人
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