- 監修の言葉
- まえがき
- 1章 高校学級担任の仕事の全体像
- 学級担任の仕事の基本
- 基本的な指導姿勢(小学校・中学校との違い)
- 1年間のスケジュール(1年担任)
- 1年間のスケジュール(2年担任)
- 1年間のスケジュール(3年担任)
- 1日のスケジュール
- 2章 新年度準備
- 中学校からの引き継ぎ
- 新年度準備リストづくり
- 配布資料等の準備@
- 配布資料等の準備A
- 教室環境の整備@
- 教室環境の整備A
- 教師の仕事環境の準備
- 1人1台端末の準備
- 3章 入学式・始業式
- 入学式の準備(1年担任)
- 当日の服装・持ち物チェックリスト(1年担任)
- 当日の流れ(1年担任)
- 出会いの演出(全学年)
- 生徒への自己紹介(1年担任)
- 保護者への自己紹介(1年担任)
- 始業式の準備(2・3年担任)
- 当日の流れ(2・3年担任)
- 生徒への自己紹介(2・3年担任)
- 4章 学級開き・ルール&システムづくり
- 担任メッセージ
- 日直のルール
- 座席・席替えのルール
- 掃除当番のルール
- 係・委員会のルール
- HRの進行・ポイント@
- HRの進行・ポイントA
- 5章 集団づくり・関係づくり
- 教師と生徒との関係づくり@(ポイント)
- 教師と生徒との関係づくりA(言葉かけ等のアイデア)
- 生徒同士の関係づくり@(ポイント)
- 生徒同士の関係づくりA(SSTなどのアイデア)
- 孤立した生徒への支援
- 課題のある生徒・集団への対応
- 通級の生徒・集団への対応
- 6章 学校行事
- 体育祭@(準備)
- 体育祭A(当日)
- 文化祭@(準備)
- 文化祭A(当日)
- 合唱祭@(準備)
- 合唱祭A(当日)
- 修学旅行(準備)
- 修学旅行(当日)
- 学校独自の行事
- 7章 進路・キャリア教育
- 大学進学に関する指導@(1年生)
- 大学進学に関する指導A(2年生)
- 大学進学に関する指導B(3年生)
- 入試業務@(学校推薦型選抜:推薦書)
- 入試業務A(総合型選抜:志望理由書)
- 入試業務B(面接指導等)
- 入試業務C(専門学校への進学)
- 就職支援
- 8章 保護者・地域連携
- 連携のポイント
- 三者懇談会@(準備)
- 三者懇談会A(当日)
- 保護者会@(準備)
- 保護者会A(当日)
- 地域との連携ポイント
- 9章 卒業式・修了式・学級じまい
- 指導要録の作成@
- 指導要録の作成A
- 修了式(準備 1・2年生)
- 修了式(当日 1・2年生)
- 卒業式(準備)
- 卒業式(当日)
- 執筆者紹介
監修の言葉
高校生は,「自分とは何か?」という問いと対峙し始める時期にあります。思春期の混沌とした葛藤からは脱しつつあり,大人社会を展望するようになります。どのように生きるのかという課題に模索していく時期ともいえます。
しかし,実際は大人社会直前の準備時期でありながら,目の前の楽しさだけを追い求める傾向もあります。社会や公共意識も低く漠然とした迷いの中に彷徨しがちです。高校生が自らの生き方について考え,主体的な選択ができるよう,また他者の支えに気がつき感謝できるような社会の一員になれるよう支援するにはどうすればよいでしょう。
エージェントとして,高校教師の立場や役割は大変意義のあることです。とはいっても,教員自身も,VUCAと呼ばれる不確実で,曖昧で,正解のない複雑な未来を見据えて,戸惑いの気持ちや自信のなさにとらわれることも少なくないでしょう。
こうした解決策の鍵として,ソーシャル・エモーショナル・ラーニングという考え方があります。今までの学校は,考える,問題を解決する,という「認知的能力」が重視されてきました。しかし,常に目標を設定し合理的に対処していくことは,人を疲弊させストレスを増大させます。そして,教える側のストレスが大きければ,自ずと子どもたちにも影響します。
そこで,本書は,対人関係や感情のマネジメントなど,「非認知的能力(ソーシャルエモーショナルなスキル)」を学べるように意図されています。「仕事術」と「学級経営」に焦点を当てていますが,要領のよさを教えるマニュアルではありません。仕事にやりがいを感じ,同僚や生徒たちとあたたかく学ぶ風土を創出するために必要なスキルが網羅されています。
執筆者や編者が伝えたい思いを,文章を通してぜひ感じ取っていただき,実のあるスキルとして,お役に立てていただければ至上の喜びです。
2024年2月 /渡辺 弥生
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- 明治図書