- はじめに
- 1章 もっと効果的に活用しよう!クラスが育つ 朝の会&帰りの会
- 朝の会&帰りの会の意味ってなあに?
- 朝の会:基本の流れ
- 帰りの会:基本の流れ
- ここがお悩み! 朝の会&帰りの会
- 会を成立させる基本技! 「きく」ことのできる子を育てよう
- 配布物の配り方@ 「丁寧さ」と「思いやり」のある配り方のルール
- 配布物の配り方A 日々の配布物にこそ工夫を
- 回収物の集め方@ 基本ルールの定着で規律正しく!
- 回収物の集め方A 子どもが活躍! 回収物チェック法
- 一番の敵はマンネリ! マンネリにならない方法とは
- 子どもの心をつかむ先生のお話
- うそ昔話で「聞く力」をつけよう
- 子どもが大好きな話ベスト3! 第1位は……
- 2章 きちんとスタート!元気に始める 朝の会
- 挨拶@ 挨拶ってどうして大切なの?
- 挨拶A 学級目標の唱和で1日をスタート
- 挨拶B 言葉の唱和でエンジン全開!
- 健康観察@ 【基本型】子どもの様子を素早く把握する
- 健康観察A 【応用型】プラスαの一言で健康観察も楽しく
- 健康観察B お休みの子への配慮
- 連絡事項の伝え方@ 明日の予定は午前中に書かせよう
- 連絡事項の伝え方A 見通しをもたせてスムーズな学級運営を
- 連絡事項の伝え方B 大切な伝達事項はミニ黒板で特別感を
- プラスワン@ めあてを声に出して言おう
- プラスワンA 声を合わせて学級憲法を言おう
- 私はこうしてます! 朝の会のプログラム
- 低学年
- 中学年
- 高学年
- 子どもの心をつかむ先生のお話
- 朝の会では学習・学校と日常・家庭をつなぐ話を
- 相手を思いやる大切さを伝えたいときに
- 3章 1日をしっかり締めくくる!けじめが大切 帰りの会
- 進行の仕方@ 時間通りに始めるアイデア
- 進行の仕方A 素早く支度をさせるアイデア
- 進行の仕方B 型を決めてスムーズに進行させるアイデア
- 振り返り@ 黙想で今日の目標を振り返ろう
- 振り返りA ビー玉貯金で達成感を共有しよう
- 連絡事項の伝え方@ 保護者にちゃんと伝わる「とにかく目立たせ連絡法」
- 連絡事項の伝え方A 一人ひとりと接する予定帳調べ
- 挨拶@ 笑顔でバイバイ! 楽しい気持ちでさようなら
- 挨拶A 一人ひとりと必ず挨拶できるさようなら
- 私はこうしてます! 帰りの会のプログラム
- 低学年
- 中学年
- 高学年
- 子どもの心をつかむ先生のお話
- 節句などを伝える豆知識
- 年中行事――七夕・星空を見上げるお話
- 4章 朝の会&帰りの会がもっと楽しくなる!面白活動バリエーション
- モジュール学習@ 基本的な仕組みをつくろう
- モジュール学習A 進んで取り組む仕掛けをつくろう
- 朝読書@ マンネリを打破する活性化アイデア
- 朝読書A 子どもの読書欲を高める仕掛け
- 継続は力なり@ 振り返りカードの記録でやる気のスイッチON!
- 継続は力なりA 朝の会&帰りの会を係の活躍の場に
- 継続は力なりB 笑顔の練習をしよう
- スピーチ@ 30秒スピーチで話す力の定着を
- スピーチA 友達の「いいこと」を紹介しよう
- スピーチB サイコロトークで楽しさを演出
- 歌@ 係で歌を盛り上げよう
- 歌A くじ引きでランダムに決めよう
- 歌B 音楽発表会の練習は目標を明確にして
- ゲーム@ 英語力を高める5分間英語
- ゲームA 待ち時間は五色百人一首で
- 学級通信活用 子どもが必ず目を通す読み上げ法
- 子どもの心をつかむ先生のお話
- 物語の登場人物を使って伝えよう
- あなたの友達はどんな友達ですか?
- 5章 朝の会&帰りの会で役立つ便利グッズ
- グッズ@ 時計・タイマー:時間を意識させよう
- グッズA 回収ボックス&配達ボックス:手軽に手早く集める&配る必需品
- グッズB 声のものさし:目安を示してセルフチェックさせよう
- グッズC ○×ピンポンブー:ワクワクアイテムで傾聴をサポートしよう
- グッズD カード・くじ・カルタ:スキマ時間を効果的に使う
- グッズE デジカメ:子どもの様子を手軽に記録しよう
- 子どもの心をつかむ先生のお話
- 祝日の由来を伝えよう
- 過ちや失敗をしたとき勇気づけるお話
- おわりに
はじめに
「足元のゴミ一つ拾えないものにいったい何ができるだろうか」
サンフレッチェ広島(Jリーグ)のユース選手たちが生活する寮の廊下にこんな貼り紙があるそうです。サッカーのこと,環境のこと,生き方のこと,いろいろな解釈が考えられますが,私は「身近にある小さなこともおろそかにしてはいけない」という意味もあると思いました。
さて,本書のテーマは,「朝の会&帰りの会の充実」です。
子どもたちが学校で過ごす時間は,1日に約7時間です。その中の半分くらいが「授業」です。「朝の会」「帰りの会」は,それぞれ10分〜15分という本当に短い時間です。何も考えずにやっていると,「健康観察」と「連絡」だけで終わってしまいます。学校生活の中で「朝の会」「帰りの会」は,「身近にある小さなこと」と言えます。しかし,「朝の会」と「帰りの会」は毎日行われます。この積み重ねは大きいです。1日10分間が,年間200日で計算すると,200日×10分=2000分(約33時間)になります。
自分の周りにいるすばらしい授業,すばらしい学級経営ができる教師は,「授業」がすばらしいのはもちろんですが,「朝の会」「帰りの会」のような短い時間の中にも,子どもの力を伸ばすための工夫を必ずしています。「楽しい学級にしたい」「元気な挨拶ができるようにしたい」「聞く力をつけたい」「話す力をつけたい」など,自分の目指す学級に近づけるために,この短い時間に何ができるかを考えて実践しています。
本書には,静岡教育サークル「シリウス」,藤枝教育サークル「亀の会」のメンバーが実践し,成果を上げてきた「朝の会&帰りの会」のアイデアが詰まっています。この本を読まれて,興味をもった活動があったら,ぜひ自分の学級で実践してみてください。そして,いろいろな学級で今までより充実した楽しい「朝の会&帰りの会」が生まれることを願っています。
静岡教育サークル「シリウス」 /渡邊 朋彦
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- 明治図書
- ワークシートなどDVDにして活用できるようにしてほしい。2017/2/1940代・小学校教員