- はじめに
- 研究主任の仕事 年間スケジュール
- Chapter1 研究主任拝命!研究主任っていったいどんな人?
- 学校全体の授業力を引き上げる
- 良質な情報を職員室に届ける
- 学校の授業のモデルを示す
- 授業を中心としたファシリテーターとなる
- 授業者のコーチングをする
- 職員室でダイナミクスを起こす
- 一流の講師と学校をつなぐ
- 研究の成果を見える化する
- COLUMN 職員室で授業の話題をあげてみよう
- Chapter2 これでバッチリ!研究主任 365日の全仕事
- 研究の方向性を打ち出す
- 校長先生への聞き取り調査をする
- 子どもの実態調査をする
- 教職員の実態調査をする
- 関連する研究調査をする
- 自分の強みは何かを知る
- 研究テーマを設定する
- 関連資料を整理する
- 第1回研究授業の授業者を選定する
- 研究の方法の共通認識をもつ
- 「指導案作成」までのイメージを共有する
- 素材研究を大切にする
- 教材研究で授業のねらいを押さえる
- 指導法研究で指導法を工夫する
- 指導案の形式を統一する
- 「本時の授業」を図解で見る
- チームで授業をつくる意識をもつ
- チームで授業をつくる段取りをつける
- プレ授業で大切にしたいことを明らかにする
- 時には模擬授業で確認する
- 研究部会を運営する
- 月に一回の部会を効果的にする
- 研究に向けての取り組みを交流する
- 研究部会でおみやげを用意する
- 研究部会をサークル化し,教師の自己調整力を育てる
- 研究部会でICTを活用する―オンライン部会
- 研究部会でICTを活用する―共同編集機能
- 指導案検討会・授業検討会を運営する
- 指導案検討会の適切な実施時期を考えておく
- 指導案検討会はねらいをもって行う
- 誤字脱字や言い回しのチェックは最後でよい
- 指導案検討会で教職員を鍛える@授業を考えて参加させる
- 指導案検討会で教職員を鍛えるA事前読みを習慣にさせる
- 司会の役割@空気づくりをする
- 司会の役割Aファシリテーター役をメインにする
- 司会の役割B効果的なグループ構成をする
- 司会の役割C指名の技術を磨く
- 司会の役割D時には自分が前に出る
- 授業検討会の工夫@ICT機器を活用する―拡大提示
- 授業検討会の工夫AICT機器を活用する―グループ協議
- 授業検討会の工夫B反省ではなく主張点を述べる
- 授業検討会の工夫C疑問点ではなく検討事項を出す
- 授業検討会の工夫D3+1方式を取り入れる
- 授業検討会の工夫E参加者の学びを保障する
- 一流の講師とつなぐ
- まずは一流の講師を知る
- 講師には「当たって砕けろ」の精神で依頼する
- 予算は管理職に何とかしてもらえばよい
- 講師から何を学びたいのか明確にする
- 教職員の実態と講師をつなぐ
- 講師に授業をしてもらう
- 校長室で話を引き出す
- 気持ちよく指導をいただくための講師への対応術@事前
- 気持ちよく指導をいただくための講師への対応術A当日
- 気持ちよく指導をいただくための講師への対応術B事後
- 研究を振り返る
- 研究部会でていねいな振り返りをする@成果編
- 研究部会でていねいな振り返りをするA課題編
- インタビュー形式で振り返る個別への聞き取り
- 冊子にまとめる@基本的なプロットづくり
- 冊子にまとめるA冊子にもたせたい役割
- 冊子にまとめるB学校全体を巻き込む仕掛けを施す
- COLUMN 研究通信を発行してみる
- 公開研究会を運営する
- 公開研究会の実施を提案する
- 公開研究会の実施を周知する
- 公開研究会に向けた計画を立てる
- 公開研究会のねらいをはっきりさせる
- 公開研究会の裏のねらいをもつ
- 公開研究会の授業者を選定する
- 公開研究会の会場設営をする
- 参加者には「おみやげ」を渡す
- 参加者数を増加させる方法を考える
- COLUMN 「日常授業」を見せ合う価値を伝え,見せ合う文化をつくる
- Chapter3 学校の文化をつくるつもりで挑もう!研究主任としての心構え
- 自分が一番の学び手という意識をもつ
- 良質な情報を手に入れる
- 研究をどう「おもしろがって」もらえるかを考える
- 先生に「授業」というステージで活躍してもらう
- 「やってよかった」を実感してもらう
- 研究をマネジメントする
- 時には授業のカウンセラーになる
- 研究に終わりはないと心得る
- 先生の自信が授業を変える
- COLUMN 管理職に伝えて「ほめて」もらう
- おわりに
はじめに
「研究主任をいつかやってみたいな……」
セミナーや研究会に足しげく通い,運営していた私にその機会が訪れたのは,そんな思いをもってからずいぶんと時間が経ったころでした。
「もし,自分が研究主任なら……」
と何度もいろいろな思考を巡らせていました。
そんな思考を巡らせる日々を過ごしているうちに,様々な出会いがありました。
・各種セミナーでお世話になった実践家の先生
・日本道徳教育学会で出会った大学の先生
・校内で出会った授業のすてきな先輩先生
こうして,少しずつではありますが,私の「研究」に対する見方や考え方を養うことができました。
さらには,こうした教育関係の学びにとどまらず,「コーチング」「心理学」といった分野も,その道の専門家の方に直接学ばせていただきました。
研究主任を拝命されるまでに,ずいぶんといろいろなことを学びました。そして,ほんのわずかではありますが,自分なりの考えや方法が生み出されたのかなと思い始めたそのころ,ようやく研究主任を校内で担うようになりました。
授業が変われば学校は変わる
間違いなく,私はそのように思っています。
そして,学校における研究の役割を
(学校独自の)文化の創造
であると思っています。
だれもが「研究の大切さ」を実感しています。
しかし,一方で,文化の創造を為す「研究」という仕事は,雲をつかむようなもどかしさを感じることもあり,「どうしていいのかわからない」と頭を抱える研究主任の先生も少なくないでしょう。
本書では,私が10年以上,セミナーや研究会を運営し,学んできた知識やノウハウをふんだんに盛り込んでいます。
さらには,学会で得た専門的な知識や,コーチングや心理学といったコミュニケーションスキルも随所に埋め込ませていただきました。
確かな手法でありながら,明日から研究主任として取り組めるワザを多数紹介させていただいています。
よりよい研究に取り組むことで,確かに学校は活性化します。
そして,よりよい研究は,先生たちのやりがいを生みます。
先生たちがやりがいを感じると,子どもたちは笑顔になります。
さぁ,本書を開いて「学校の文化の創造」をともに始めましょう。
よりよい研究のほんの少しのお手伝いができれば幸いです。
令和4年12月 /丸岡 慎弥
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- 明治図書
- 項目ごとに、細かく説明がありわかりやすかったです。2024/10/2840代・教委
- 研究主任になり、仕事の見通しをもつ上で参考になりました。2023/8/730代・小学校管理職
- 研究主任ではないが、学校全体の視点で仕事に取り組みたいと思い、いろはが分かるような本を探していたので、購入しました。2023/3/2230代・小学校教員
- イメージができて楽しみになりました!2023/2/1030代・小学校教員
- 大変わかりやすく、実践しやすい内容でした。2023/2/430代・小学校管理職