書けない子も書けるようになる!コンパクトに書く国語科授業モデル

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アクティブに書く力をつける「コンパクトに書く」実践集!

「書けない」には訳がある!材料や文を「見える化」したコンパクトに書く活動と交流で「書く力」がどんどん身につく!100〜300字でコンパクトに「まとめ」、相手意識をもって「伝え」、「交流する」ことでアクティブに「書く力」をつける授業モデルが満載の1冊。


復刊時予価: 2,332円(税込)

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ISBN:
978-4-18-221425-7
ジャンル:
国語
刊行:
2刷
対象:
小・中
仕様:
A5判 128頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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まえがき
第1章 コンパクトに書くことで学力を伸ばす!書けない子も書けるようになる授業デザイン
1 言語活動の充実とコンパクトテキスト
2 アクティブ・ラーニングとコンパクトに書く言語活動
3 コンパクトに書くことを取り入れた授業展開
4 21世紀型能力を育てるコンパクトテキスト
5 書けない子?には「見える化」を!
6 NIE(新聞教育)とコンパクトに書くこと
7 コンパクトに書く活動例:「はがき新聞」を例に(小学校)
8 コンパクトに書く活動例:実践アラカルト(中学校)
9 教材としての「新聞」
10 「はがき新聞」の満足度
第2章 書けない子も書けるようになる!コンパクトに書く国語科授業モデル 小学校低学年編
1 たぬきの糸車 小学1年
―「はがき新聞」で昔話を紹介しよう―
2 お手紙 小学2年
―お話の登場人物になりきって「お手紙」を書こう―
3 じゅんじょよく 書こう 小学2年
―友だち紹介カルタ・友だちはがき新聞で関係づくり―
第3章 書けない子も書けるようになる!コンパクトに書く国語科授業モデル 小学校中学年編
1 モチモチの木 小学3年
―豆太とじさまの心の交流を感じよう―
2 すがたをかえる大豆 小学3年
―紹介する壁新聞をみんなで作ろう―
3 きせつの言葉を集めよう 小学3年
―「3年○組 ◆◆歳時記」を作ろう―
4 ごんぎつね 小学4年
―「登場人物新聞」を作ろう―
第4章 書けない子も書けるようになる!コンパクトに書く国語科授業モデル 小学校高学年編
1 大造じいさんとガン 小学5年
―椋鳩十名場面集を書こう―
2 新聞記事を読み比べよう 小学5年
―新聞記者になって見出しをつけよう―
3 海の命 小学6年
―できごとと会話文を関係づけて,「ひと」発表会をしよう―
4 ことわざや慣用句を使って 小学6年
―つないで,つないで,一つのお話―
第5章 書けない子も書けるようになる!コンパクトに書く国語科授業モデル 中学校編
1 知ってる言葉から,使える言葉へ 小学5年〜中学3年
―小学5年から中学3年・年間を通した語彙学習―
2 字のない葉書 中学2年
―「私の父」の姿をとらえよう―
3 握手 中学3年
―天国のルロイ修道士へお別れのメッセージを書こう―
第6章 書けない子も書けるようになる!コンパクトに書く授業モデル 応用・発展編
1 コンパクトに書く!社会科見学のまとめ 小学校
2 自分の学校を「はがき新聞」でしょうかいしよう 小学校
―学校間交流―
3 楽器による世界のいろいろな国の音楽に親しみましょう 小学校
4 自分の将来の夢について考え, 英語で交流しよう 小学校
5 お手軽1時間以内でも完了! 「はがき新聞」交流会 小・中学校
あとがき

まえがき

 最近の教育界では,アクティブ・ラーニングの重要性が叫ばれるようになっています。アクティブ・ラーニングは,次のように説明されています。


 教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり,学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって,認知的,倫理的,社会的能力,教養,知識,経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習,問題解決学習,体験学習,調査学習等が含まれるが,教室内でのグループ・ディスカッション,ディベート,グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。   『文科省用語集』


 「言語活動の充実」ということをさらに進めて,いかに主体的・能動的・協働的・課題解決的に学びを組み立てていくか,というところが大きく注目されるようになっていると言えます。

 しかし,具体的な取組について考えると,そこにはまだ難しい問題があるのではないでしょうか。どういった力をつけるのか,それに対応してどういった方法があるのか,ということを考えていく必要があるのです。特に国語科の学習の場合,その方法はなかなか具体的には考えにくいところがあります。

 そこで,本書では,コンパクトな文章を書く活動を取り入れた授業展開をもとに,アクティブな国語の学習を構築することを提案しています。

 コンパクトな文章(コンパクトテキスト)とは,100字前後から300字程度の取り組みやすい量で,タイトルや見出しを含め,段落構造をもつ文章です。特に「はがき新聞」の取組は,コンパクトにまとめる活動に最適であるほか,「伝える」という目的意識や相手意識をもてる取組として極めて有益ですし,「新聞」的な要素が効果的に活かせることも注目されます(見出しでの要約,事実と意見の区別といった書き方の基本,レタリングや絵といったデザイン上の工夫,などがあります)。ただし,本書では「はがき新聞」に限定した取組だけを取り上げているわけではありません。壁新聞づくりや様々なカードなども,コンパクトながらしっかり自分なりの文章を書くという真正的な活動の仕掛けになります。

 コンパクトに書くという活動そのものは,一つの方法でしかありません。そこに,@読みの力をつけるポイントと連動させること,A目的に応じて主体的に調べたり考えたりする力を押さえること,Bきちんと「書く」力を高めること,Cそれをもとに交流すること,などを具体的な学びとして構成していくことが必要です。これは,これからの国語教育のみならず,様々な教科や領域での学びにとって非常に効果的です。

 本書では,「言語活動」の中核を担う教科である国語科に重点を置き,小学校から中学校までの様々な教科書の教材を取り上げています。それぞれの教材の取り上げ方は別の教材での学習にも応用できます。指導要領との関連,教科書での単元目標をもとに,つける力を明確にした計画と,具体的な学習活動の提案があります。

 第1章では原理的・理論的な観点からの考察を,第2〜4章では小学校,第5章では中学校,第6章では国語科で培った力をほかに展開することを,それぞれ取り上げています。執筆陣は「はがき新聞研究会」の皆さんを中心とした熟練・気鋭の先生方です。

 本書を読んで下さることによって子どもたちの学びがどんどんアクティブで豊かなものになっていくことを確信しています。


   /森山 卓郎

著者紹介

森山 卓郎(もりやま たくろう)著書を検索»

京都市生。早稲田大学文学学術院教授(日本語学)。京都教育大学名誉教授(元・京都教育大学附属幼稚園長)。学術博士。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • ハガキ新聞のところがわかりやすかったです
      2023/3/1230代・小学校教員
    • 実践が豊富に掲載されていて、授業に応用しやすい。また、それぞれの実践にめあてや展開のポイントが載せられているので、指導案作成をする時にも参考にできる。
      2020/4/320代・高校教員
    • 書く力を伸ばすべく、校内研修を来年度は行うことになり、研究主任として、どんな取組をするか、今から検討します。参考にします。
      2018/3/1140代・小学校教員
    • 見開き4ページの内容で、読みやすい。もう少し詳しくても良かったと個人的には思う。
      2016/3/2640代・小学校教員
    • 内容がとても分かりやすく書かれている。今求められている力をつけるためのコンパクトな言語活動が書かれているので、大変参考になります。
      2016/3/450代・小学校教員

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