中学校美術サポートBOOKS
中学校美術の「学び合い」 題材&授業プラン

中学校美術サポートBOOKS中学校美術の「学び合い」 題材&授業プラン

「学び合い」で新たな価値に出会う美術をつくる

「学び合い」は新しい見方や考え方を生み出すチャンスです。1人で行う学習活動では獲得できない資質・能力を得ることができます。本書では、27の題材で行う「学び合い」の授業を提案。1人1台端末を活用した最新事例なども豊富に取り上げます。


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PDF
ISBN:
978-4-18-232826-8
ジャンル:
図工・美術
刊行:
対象:
中学校
仕様:
B5判 136頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年11月25日

もくじ

もくじの詳細表示

はじめに
序章 美術の授業での「学び合い」
1 美術科における「学び合い」とは
1 「学び合い」は新しい見方や考え方を生み出すチャンス
2 「学び合い」は「他者のため」以上に「自己の学び」
3 美術科の授業の在り方を変える「学び合い」
4 学び合える授業の構造
2 「学び合い」の指導と実践のポイント
1 学び合いの環境や教師の問いかけ
2 発想や構想に関する資質・能力と〔共通事項〕を関連させた学び合い
3 技能に関する資質・能力と〔共通事項〕を関連させた学び合い
4 鑑賞に関する資質・能力と〔共通事項〕を関連させた学び合い
1章 絵や彫刻などでの「学び合い」 題材&授業プラン
1 心に残したい風景
第1学年/表現(描く)/鑑賞
2 思い出の石から学ぶこと
第1学年/表現(つくる)/鑑賞
3 宝物を描く
第1学年/表現(描く)
4 Answer Art〜作品の声を聴く〜
第2学年/表現/鑑賞
5 この窓をのぞいてごらん
第2学年/表現/鑑賞
6 くしろカラーハント
第2学年/表現
7 Modern KAKEJIKU project
第2学年/表現(描く)/鑑賞
8 自分の「時間結晶」の形
第3学年/表現(つくる)/鑑賞
9 Visual Illusions〜学校を異空間に〜
第3学年/表現/鑑賞
10 Visual Illusions 2021〜学校を異空間に〜
第3学年/表現/鑑賞
11 CROSS MIND
第3学年/表現/鑑賞
コラム 校内展示をきっかけに始まる「学び合い」
2章 デザインや工芸などでの「学び合い」 題材&授業プラン
1 新しい和の模様
第1学年/表現(デザイン)/鑑賞
2 フチュウブル美術館
第1学年/表現/鑑賞
3 Moment by Moment
第1学年/表現(工芸)/鑑賞
4 海は何を語るか
第2学年/表現(デザイン)/鑑賞
5 Cool! わたしのアイコン
第1学年/表現
6 一歩を踏み出す靴
第2学年/表現(デザイン)/鑑賞
7 メッセージを持ち歩こう
第2学年/表現(デザイン)/鑑賞
8 花を贈る
第2学年/表現
9 地域のお菓子屋さんとともに
第3学年/表現(デザイン)/鑑賞
10 くしろマスタープラン
第3学年/表現/鑑賞
11 15sec.
第3学年/表現
12 WELCOME TO WONDERLAND
第3学年/表現(デザイン)/鑑賞
13 Remake-Restyle
第3学年/表現/鑑賞
コラム 校外展示をきっかけに始まる「学び合い」
3章 鑑賞での「学び合い」 題材&授業プラン
1 何を表したかったのだろうか
第1学年/鑑賞
2 魅了されるわけ
第3学年/鑑賞
3 日本の美から見えてくる私たちの暮らし
第2学年/鑑賞

はじめに

 「先生,こんなこと考えているんですが,どう思います?」と自分の考えを話し始める生徒。


 その時間は,何より尊く「どうしてそんなことを考えられるんだろう」「そうか,そういうこともあるか」と私は心の中でさけびながら,子どもたちと対話をします。

 授業は,驚きの連続です。子どもとのやりとりは私の「学び合い」の時間でもあります。


 自分の考えに自信がもてたとき,やりたいことが見えてきたとき,「早く次に向かいたい」「やってみたい」と考えるのは,大人も子どもも一緒です。そのためには,他者の存在は不可欠です。そして,1人では成し遂げられないことも,周囲の力によって実現できることがあります。そうした関わりが,美術の授業で子どもたち同士の「学び合い」によって実現できたら,どんなに素敵なことでしょう。


 この本にまとめた授業は,私がこの10年ほどの中で取り組んできた内容です。毎年,目の前にいる子どもたちに,美術を通して身につけさせたい力を「どのような授業」で,「どのような展開」で教えていくべきかを考え,改めて整理してきました。そして,その中に,子どもたち同士を結びつける場面「学び合い」を位置づけ,互いを高め合える授業を目指してきました。

 この本を手に取ってくださったみなさまは,美術の授業で「何を学び合うべきか」を考えていらっしゃると思います。授業の一場面で,子どもたち同士が考えを述べ合い,「相手のために」「自分自身のために」考えを深めていくことはとても大切です。そうした学びの中で,子どもたちは,新たな発想に出会い,創造することの意味に触れていくのだと感じています。


 ここに紹介する授業は,私1人で生み出したものではありません。これまで勤務してきた学校で関わった先生方や子どもたち,地域のみなさま,研究会等で出会った先生,大学の先生をはじめ,たくさんの方に示唆をいただいた中で見つけた「こと」や「もの」を授業の形にしています。授業の構築もまた,「学び合い」から生まれています。

 この本が「私」と「みなさま」を結びつけ,互いに「学び合う」ための媒体として存在していければうれしいです。


   /更科 結希

著者紹介

更科 結希(さらしな ゆき)著書を検索»

1976年,北海道弟子屈町生まれ。

北海道教育大学附属釧路義務教育学校後期課程主幹教諭。

北海道教育大学釧路校卒業後,釧路町立富原中学校,釧路町立遠矢中学校を経て,2012年より現職。2015年,北海道教育大学大学院教育学研究科教科教育専攻美術教育専修修了。

現在は,協働的な学びを実現する授業や美術と地域社会が結びつく授業展開,ICTを活用した授業の在り方について研究を進めている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 免外で教科指導をしているのですぐに使える書籍をさがしていたのですが、良い本と巡り会えました。早速授業に使うことにします。
      2023/12/660代・中学校教諭
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