図解 算数の授業デザイン
主体的な学びを促す50のしかけ

図解 算数の授業デザイン主体的な学びを促す50のしかけ

総合72位

好評3刷

見れば、わかる、できる。

想定外のつぶやきから“気持ち”を読解させる、瀬戸際に立たせることで問いの共有を徹底する、“わからなさ”を価値づけ自由に表現させる、終末にこだわらず学びのピークで振り返りを行う…など、主体的な学びを促す50のしかけを、一瞬で理解できる図解で紹介。


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PDF
ISBN:
978-4-18-252226-0
ジャンル:
算数・数学
刊行:
3刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 128頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年12月4日

もくじ

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第1章 問題提示のしかけ
01 問題文とめあての違いを意識して使い分ける
02 問題文は1文字ずつ板書する
03 ズレを引き出す問題提示を行う
04 想定外のつぶやきから“気持ち”を読解させる
05 「知ってる」に振り回されず,困り感を引き出し,共有する
第2章 問いを引き出すしかけ
06 問題に対する素直な思いを自由に表出させる
07 子どもの素直な思いを全体にそのまま投げ返す
08 実験と問いの共有を繰り返す
09 瀬戸際に立たせることで,問いの共有を徹底する
第3章 自力解決のしかけ
10 子どもの困りを事前に予想し尽くす
11 自力解決ではなく,“問い見つけ”を促す
12 困りから再スタートする2段階の自力解決を仕組む
13 つぶやきや姿を予測し,見逃さずにキャッチする
第4章 話し合い・発表のしかけ
14 説明を短く区切り,「ね?」をつけさせる
15 板書した子どもにすべてを説明させない
16 友だちの気持ちを語らせる
17 “わからなさ”を価値づけ,自由に表現させる
18 発表に集中しつつ,聞く子どもの視線を見渡す
19 価値ある見方・考え方を学級全員に再現させる
20 子どもの説明が聞こえないフリをする
第5章 新たな問いを引き出すしかけ
21 聞いている子どもに説明の再現を求める
22 偶然性を問いかけ,一般化を迫る
23 “次の問題”は子どもが創るように展開する
24 子どもの問いを連続させていく
25 あえて「?」で授業を終える
26 小さな「でも」をキャッチし,授業の舞台にのせる
第6章 板書のしかけ
27 1時間の流れを1枚で見せる
28 “3色の原則”を意識してチョークを使い分ける
29 思考の流れを番号と矢印で見える化する
30 見方・考え方を見える化する
31 価値ある見方・考え方を称賛し,より鮮明に記憶に残す
32 黒板を子どもに開放し,マイチョークを持たせる
第7章 ノート指導のしかけ
33 適切なノート選びでミスを未然に防ぐ
34 4月に1年分の算数ノートを配付する
35 ひと回り小さいノート用紙を大量にストックする
36 きれいに書く部分と自由に書く部分を分ける
37 鉛筆を持って動き出した姿をキャッチし,称賛する
38 ひと言コメント&即日返却で,フィードバックする
第8章 振り返り・まとめのしかけ
39 形式的な振り返り,まとめは行わない
40 終末にこだわらず,学びのピークで振り返りを行う
41 その時間ならではの指示で振り返りを書かせる
42 ペアで振り返りの内容を説明し合う活動を行う
43 話したことをそのまま書くイメージで文章化させる
44 キーワードや数値目標を示す
45 1時間をそのまま再現するレポートに挑戦させる
第9章 習熟・練習問題のしかけ
46 教師がリアルタイムでドリルに○つけして回る
47 単元末の練習問題に1問ずつ一斉に取り組ませる
48 単元末の練習問題で黒板を子どもに開放する
49 見えてきた実態に応じて,即時に練習問題を修正する
50 練習問題は授業時間内で勝負する

はじめに

 私が招いていただく算数の講座の最後には,参加された先生方からの質問コーナーが設定されていることがよくあります。

 そこで質問される内容は,実に多岐に渡ります。

 「学級の子どもの半分くらいが,授業後半になるとだれてしまいます。

 どうしたら,子どもの興味を持続させる課題がつくれますか?」

 「塾に行っている子どもと,かけ算九九もできない子どもがいて,

 その学力差に困っています。よい解決策はありませんか?」

 「板書が苦手です。他の先生の板書も参考にしているのですが,

 うまく改善できません。まずは何から直したらよいでしょうか?」

 「話し合いの場面で,いつも同じ子どもだけしか話をしません。

 どうしたらよいですか?」

 「『振り返り』と『まとめ』をしなさいと言われています。

 でも,私にはその違いがわからないのです。何が違うのですか?」

 いずれの質問も,その先生にとっては大きな問題ですが,「課題づくりについては自分は大丈夫」という顔をされている先生もいます。算数の授業づくりで困る場面は,100人いれば100通りあるということなのでしょう。

 本書は,私が今までに出合ってきたそんな様々な算数授業に対する疑問や悩みを踏まえつつ,算数授業をより愉しいものにして,子どもの主体的な学びを促すような「しかけ」を,「図解」を通して紹介する1冊です。先生ご自身が興味のあるページから,読み進めていただけたらと考えています。

 本書が愉しい算数授業づくりの一助になれば幸いです。


  2023年3月   /尾ア 正彦

著者紹介

尾ア 正彦(おざき まさひこ)著書を検索»

関西大学初等部教諭。新潟県公立小学校勤務を経て現職。

スタディサプリ小学算数講座講師

全国算数授業研究会常任理事

学校図書教科書『みんなと学ぶ小学校算数』編集委員

東京理科大学 第6回《算数・授業の達人》大賞優秀賞

第41回「わたしの教育記録」特選

新潟市教育委員会認定マイスター教師(算数)

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 算数の授業デザインに困り感を示している若手教員へのアドバイスに活用させてもらいました
      2024/1/2650代・小学校管理職
    • 具体的な実践に、つながる手立てがとても、参考になりました。
      2023/10/28小学校教諭
    • よかった
      2023/9/1030代・小学校教員
    • 図解されているため、内容がわかりやすいです。
      2023/8/1720代・小学校教員
    • 勉強になりました。
      2023/8/820代・小学校教員
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