- はじめに
- ○福島 豊(元衆議院議員)
- 本当に大切なことは子どもの笑顔のようにつながりの中からしか得られない
- ○野沢 和弘(毎日新聞論説委員)
- 発達障害のある息子たちにとって暮らしやすい、やさしい社会になってほしい
- ○山岡 修(一般社団法人日本発達障害ネットワーク元代表)
- 子育ては難しい 発達障害をもつ子どもの子育ては、さらに難しい
- ○大屋 滋(旭中央病院脳神経外科部長)
- 発達障害児の父親だからできること・やるべきこと・やっておけばよかったこと
- ○市川 宏伸(児童精神科医)
- 人生は一度しか過ごすことができないもの
- ○大塚 晃(上智大学教授)
- 息子を中心として多くの人々のサポートによる地域生活を実現できたら
- ○南雲 岳彦(Run4u代表)
- 自らの健康を確保し、末永く家族の生活の基盤を支え続けることが大切
- ○小原 玲(動物写真家)
- いつまでも笑顔を見せて生きていってほしい
- ○笹森 史朗(会社員)
- 一緒に「たのしい」感をもてたとしたら、まずは「いいじゃないか」
- ○岡田 稔久(くまもと発育クリニック)
- それは、2人から始まった
- ○新保 浩(一般社団法人そよ風の手紙代表理事)
- 「特別な父親」である必要などない
- ○藤坂 龍司(NPO法人つみきの会代表・臨床心理士)
- 我が子のセラピストになった父親
- ○うすい まさと(シンガーソングライター)
- 自閉症の子どもの可能性を信じきる
- ○赤木 慎一(NPO法人アスペ・エルデの会) ◇補記:赤木慎一・妻
- 折り合いをつけて、寄り添う
- 父親応援メッセージ
- 井上 雅彦×「父親支援」の必要性と環境整備
- 岩永竜一郎×運動スキル・運動を楽しめる気持ちを育むための父親の関わり方
- 白石 雅一×ASDの子と父親の関係を育みながら発達を促す方法
- 木谷 秀勝×白だ黒だとけんかはおよし 白という字も墨で書く
- 辻井 正次×頑張らないで頑張れ! お父さん
- おわりに
はじめに
本書、『発達障害のある子の父親ストーリー』は、発達障害のある子どもの14人の父親たちの手記から構成されている。いろいろな仕事をしている父親たちが、発達障害のある子どもを持つことで、発達障害と出会い、戸惑いながら歩んでいる。
実は、本書は、NPO法人アスペ・エルデの会が刊行している発達障害情報誌『アスペ・ハート』の連載を基にしている。本書の最後の父親ストーリーを綴っている赤木慎一氏が、アメニティフォーラムという障害者福祉の一大イベントの企画に感動し、「父親の手記の連載をしたい!」と提案してきたことから始まっている。赤木氏は、プロの編集者で、『アスペ・ハート』の編集長も何年もしてくださってきた。彼が想いを持って提案してくれたことだったので、彼の腹案通りに企画が進んでいった。そして、明治図書さんからの刊行が決まり、準備が進んでいたところ、赤木氏の突然の訃報をもらうことになった。本書は、皆から本当に信頼された赤木慎一という編集者が、発達障害のある子どもの父親として企画した、思いのこもった、最後の編集作品でもある。
明治図書の佐藤智恵さんや川村千晶さんには、赤木氏の想いを引き継ぎ、本書を世に出すべく真摯に編集を進めていただいた。そして、『アスペ・ハート』の専門家編集委員の諸先生方が、父親支援の専門性を加えつつ、父親へのエールを付け加えたのが本書である。この場を借りて感謝の意を表する。
〝赤木さん、やっと「父親本」ができましたよ!〟赤木さんの想いが読者の皆さんに届くことを願っている。
NPO法人アスペ・エルデの会CEO /辻井 正次
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