- はじめに
- 第1章 学級通信は学級経営の重要な一手となる!
- 子供・保護者と学級をつなぐ学級通信を
- 通信を作成する際の注意事項
- 本書に掲載している学級通信例で使用する表記一覧
- 第2章 実物とポイント解説で丸わかり! 365日の学級通信モデル
- 4月
- 1 新学期が始まりました! 最高学年としてのスタートです!!【6年】
- 2 クラスのみなさんよろしくね【2年】
- 3 素敵な算数ノートを作って,自分の考えを整理しよう【4年】
- 4 委員会活動が始まります〜学校のために活動しよう〜【5年】
- 5 Hello! Foreign languages【5年】
- 6 学級目標が決まりました!【3年】
- 7 ご参観ありがとうございました【1年】
- 5月
- 8 目撃!!係活動の裏側!【3年】
- 9 家庭訪問が始まります【4年】
- 10 お兄さん・お姉さんにタブレットの使い方を教えてもらったよ!【2年】
- 11 1+1=3!?【6年】
- 6月
- 12 「昆虫」と慣れ親しんでみましょう!【3年】
- 13 子供達の好きな絵本は?【1年】
- 14 水泳学習の前に…【2年】
- 7月
- 15 じょうずに使おう! 物とお金!【5年】
- 16 スマホやゲーム機とのよりよい関わり方を考えよう!【4年】
- 17 充実した夏休みを【6年】
- 9月
- 18 2学期がスタートしました【5年】
- 19 真剣に向き合う避難訓練【3年】
- 20 考えて行動しよう【4年】
- 21 いよいよ本番! 写真が語る6年生の熱い想い【6年】
- 10月
- 22 運動会の感想募集〜子供達に温かいメッセージをお願いします〜【1年】
- 23 学級遊び「あいさつ散歩」【2年】
- 24 教育実習の先生が5年4組に!!【5年】
- 25 学習のまとめに問題作り【4年】
- 26 子供達の休み時間は今【3年】
- 11月
- 27 修学旅行〜校長先生からいいとこキラリ☆〜【6年】
- 28 大好きなキャラクターを作ったよ【2年】
- 29 楽しかったよ! おもちゃランド【1年】
- 30 今の学級の様子から【6年】
- 12月
- 31 外国語活動〜これ,なーんだ?〜【3年】
- 32 「今年の漢字」を考えよう【4年】
- 33 注目! 110番の家マップ【2年】
- 34 笑顔・工夫いっぱいのお楽しみ会【1年】
- 1月
- 35 卒業に向けて〜さぁ,ラストスパートだ〜【6年】
- 36 3学期スタート!【3年】
- 37 二分の一成人式までの軌跡【4年】
- 38 急募!! お持ちの方はいらっしゃいませんか??【3年】
- 39 ドキドキの乗り物体験【2年】
- 2月
- 40 ものが「とける」ってどういうこと?【5年】
- 41 絵本の読み聞かせ〜読書好きの子供を育てたい!!〜【1年】
- 42 いよいよ二分の一成人式! 〜命の大切さ〜【4年】
- 43 体の柔らかさを高めることの必要性を実感!?【6年】
- 44 卒業式に向けて〜在校生の代表として〜【5年】
- 3月
- 45 卒業旅立ちの会に向けて〜届けよう伝えよう私達の想い〜【6年】
- 46 入学式「お祝いの演技」の練習を頑張っています!【1年】
- 47 生活科で振り返る1年間【2年】
- 48 道徳「素敵なともだち」より【1年】
- 49 4年生最後の作品は「月夜にうつるミミズク」【4年】
- 50 明日は,卒業式です 1組のみなさんへ,心を込めて…【6年】
- 51 保護者のみなさんへ 最終号にありがとうの気持ちを込めて【5年】
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- おわりに
- 執筆者紹介
- 編著者紹介
- コラム
- @ 「学級通信」は教師としての指導力向上につながる
- A 通信を保護者の方に確実に読んでもらうために
- B 「学級通信」は教師としての教育観を表出すべし
- C 「学級通信」は紙でないとダメなのか
- D 学級通信はいつ配る?
- E 子供達の作文を載せる時は@
- F 子供達の作文を載せる時はA
- G 学級通信はどうやって保管している?
- 《通信作成のヒント》実物紹介
- @ 一粒で三度おいしい一覧表
- A 私の記念すべき第1号
- B 私の学級通信の起源
- C 子供達の作品をクラスで共有
- D 時にインパクトのあるレイアウトを@
- E 思い出を想起させる
- F 時にインパクトのあるレイアウトをA
- G 時にインパクトのあるレイアウトをB
- H 手書きで先生の熱い想いを伝える
- I 図工の下絵を載せる
- 効率よく通信を発行する“とっておき”の時短ワザ
- @ 自動原稿送り装置(ADF)を利用してスキャンする
- A パソコンの画面をキャプチャするソフトを使う
- B いくつかのパターンの書式をあらかじめ作っておく
- C スマホのアプリを活用する
- D 学校用にカメラを用意する
- E ショートカットキーを多用する
- F ショートカットキーをカスタマイズする
- G ユーザー単語登録をする
- 学級通信に使いたい“とっておきの〇〇”
- @ 名言(努力)
- A 統計資料・データ
- B 名言(友情)
- C 身近な著名人の名言
- D 書籍
- E 周辺機器@
- F 周辺機器A
- G 周辺機器B
はじめに
「学級通信を出していいですか?」…年度当初の学年会議の場でした。転勤して来られた先生がおずおずと切り出されたのを鮮明に覚えています。私が教員になって2年目,今から40年ほど前のことです。「いいじゃない。先生の持ち味が出て。私は私でやりたいことがあるし…」と学年主任。思い返しても,これまでで一番楽しい学年集団でした。
その当時は学級通信はもちろんのこと,テストやお知らせ等のプリント類は全て手書きでした。その先生は「毎年100号を目指しているんだけれど,なかなかいかない」ともおっしゃっておられました。子供の姿が生き生きと描かれていて,その先生と違う学年になっても,製本した学級通信を毎年いただいていました。
学級通信には,子供との信頼関係を築いたり,教員としての資質向上を図ったりといったねらいがありますが,基本的には,学級経営を充実させるために,担任が保護者との連携を目指して書くものと言えるでしょう。学級通信のねらいによって,様々なバリエーションが生まれます。内容は日常の学校生活の様子がメインであることは確かですが,学級で起きている問題,運動会といった学校行事や学級・学年の行事,学習,子供の作品,また,保護者へのお願いごとや連絡,保護者や地域の声等を書いているものもあります。要は学級や子供への願い,ねらいに沿って,何をどう取り上げるかで違ったものになります。
ところで,学級通信を出すからには,読んでいただかないと甲斐がありません。書き方の工夫も必要でしょう。本書は「学級通信を出したい。でも,何をどう書けばいいか分からない」「今,学級通信を出しているが,もっとよいアイデアはないか」「他の先生はどんなことを書いているのだろう」といったことに応えるために,読んでもらえる学級通信を目指して実践してきた内容や知見を基にまとめたものです。執筆したのは,大阪市立堀江小学校の現職とOBを中心にネットワークでつながっている仲間です。
私達教員は,「〜しなければならない」「〜してはいけない」といったルールに囲まれていますが,「学級通信を出す」ことはこの範疇には入らないでしょう。私達の仕事にはきりがありませんが「やったらやっただけのことはある」のは確かです。子供の成長を具体的にとらえ,更に書くことで,子供理解もより深まっていきます。本書を参考にまた批判的に読んでいただくことを通して,よりよい学級通信づくりに生かしていただけること,保護者の信頼を高め,目の前の子供が笑顔になる学級づくりに役立てていただけることを願ってやみません。
大阪市立堀江小学校・堀江幼稚園 校園長 /中山 大嘉俊
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- 明治図書
- 学級通信の基礎がわかりました。2022/5/9みも
- ワードデータをダウンロードできる点が良かった。2021/4/320代・小学校教員