- はじめに
- 1章 ポジティブ心理学・フラーリッシュ理論とは
- 1 ポジティブ心理学とは
- 2 フラーリッシュ理論とは
- 3 「強み(ストレングス)」とは
- 4 学校の課題とポジティブ心理学
- 5 ポジティブ心理学の発想で学級をつくる
- 6 生徒や学級・学年のフラーリッシュを把握する
- 7 ポジティブ心理学・フラーリッシュ理論で変わる学校
- 8 2章・3章の実践について
- 2章 ポジティブ心理学を生かした学級づくり
- 学校・学級目標
- 1 私が書いた教育目標
- 2 学級目標と個人目標の関連
- 学校環境・学級環境
- 3 花いっぱいプロジェクト
- 4 赤階段,青階段,緑階段,茶階段
- 5 清掃活動
- 6 美化コンクール
- 7 そうじリーダー
- 座席・教室構成
- 8 座席の工夫
- 9 学習席の工夫で様々な活動を楽しもう
- 朝の会・帰りの会
- 10 朝読書,力がわくしおり
- 11 玄関での声かけ
- 12 日日是好日「顔晴ろう」
- 13 だから,今日もいい1日でした
- 14 連絡帳『タイムくん』
- 学校・学級通信
- 15 学年だより,学級通信
- 休み時間
- 16 休み時間に
- 17 名前のないお仕事
- 部活動
- 18 今日の課題(野球部)
- 19 プレイをほめる(サッカー部)
- 20 タフにスポーツができる身体づくり
- 21 声のする方に
- 22 部活動体験
- 委員会活動
- 23 あったかポスト
- 24 計測イベントで自覚とやる気を高めよう
- 25 私のクラスの感染症対策
- 26 手洗いチェッカーで手の洗い残しを知ろう
- 27 ブックトークで読書活動を盛り上げよう
- 28 整美委員会(体育倉庫清掃)
- 学校行事
- 29 入学式,卒業式
- 30 体育祭 何度も作戦会議
- 31 クラス旗をつくる
- 32 縦割り活動8年目の絆 体育祭
- 33 移動教室で花開いたのは誰だ誰だ誰だ
- 34 「今 私たちにできることは何だろう」
- 35 移動教室
- 36 コロナ時代の修学旅行
- 37 合唱祭への取り組み
- 38 クラスの「よさ」を見つけ合い,よい合唱にしよう
- 学級活動
- 39 百人一首を覚え,師匠になる
- 40 自分のよさ・仲間のよさを認め合おう
- 41 マイキャッチで自尊心UP
- 42 仲間と自分のよさ,成長を見つけよう!
- 43 学級づくりのための「特別なひとりごと」
- 44 2人で一緒に(漫才風味)
- 45 クラスのみんなに感謝の気持ちを伝えよう
- 46 すごろくトークをつくろう
- 47 班のみんなにありがとう
- 48 当たり前もありがとうに
- 49 聴かせてください,あなたの意義を!
- 50 私のサンキュー宣言
- 51 地からメッセージ
- 地域との交流
- 52 会場準備はボランティアで
- 53 ボランティア活動の奨励と表彰
- 54 クリーン活動
- 55 市民センター祭り
- 56 地域の音楽祭
- 3章 ポジティブ心理学を生かした授業づくり
- 楽しさにかかわる授業づくり
- 1 選択肢問題から始める導入 数学
- 2 ほめられたいむ 理科
- 3 主体的学習にタブレットだぞ 国語
- 4 実験免許証を取得しよう! 理科
- 5 ハンドサインを用いる階名唱 音楽
- 熱中にかかわる授業づくり
- 6 クイズ!教科書で見つけました 国語
- 7 ちょまめ選手権で感じる心身相関 保健体育
- 8 電光石火で故事成語 国語
- 絆にかかわる授業づくり
- 9 心もつながるオンライン授業 全教科
- 意義にかかわる授業づくり
- 10 自己評価カードを作成しよう 社会
- 11 数学史ってワクワクする 数学
- 12 襷に思いを込めて,襷の思いを受け継ぐ 保健体育等
- 達成にかかわる授業づくり
- 13 赤ペンで丸つけ 数学
- 14 ぼくらはLittle Teacher! 保健体育
- 15 50分での成長の自覚 社会
- 16 Challenge the 250題 社会
- 17 フラッシュカードを使用した語彙習得 英語
- 18 みんな作曲家 音楽
- 19 少人数授業
- 強みにかかわる授業づくり
- 20 Say something good 英語
- 21 入試を乗り越える「強み」を見つけ合おう 学級活動
- 複数観点にかかわる授業づくり
- 22 特命係よ,調査せよ! 社会(歴史)
- 23 自学ノートを作成しよう 社会
- 24 伝説になれ! 「神話の国から歴史ラリー」 社会
はじめに
この本は,学校をもっと心の花が咲く場所にしたいという願いを込めて書かれています。子どもが「強み」を認識し,発揮できる学校に。そして,「楽しさ」「熱中」「絆」「意義」「達成」をたくさん経験できる学校に。その結果,幸福や健康が高まる学校に。こうした学校の実現のヒントになることがたくさん詰まった本になりました。
学校の指導について,「厳しく」−「甘く」,「ゆとり」−「詰め込み」という二元論で語られることがありますが,そうした観点ではなく「心の花が咲く学校へ」「幸福や健康が高まる学校へ」という観点から学校経営を捉え直してみると,意欲的で,自律的で,柔軟性のある学校改革,教育のイノベーションを起こすことができるかもしれません。
1章「ポジティブ心理学・フラーリッシュ理論とは」では,この本の理論的背景と学校の課題,どのようにこれからの学校経営を考えていけばよいかなどについて概説しています。2章と3章では,中学校の教員が実際に研究開発した取り組みを紹介しています。すぐにそのまま使える取り組みや,アレンジして使える取り組みを多く掲載しています。2章「ポジティブ心理学を生かした学級づくり」では主に学級経営や特別活動に関する取り組み,3章「ポジティブ心理学を生かした授業づくり」では,教科等での取り組みを紹介しています。
本書で紹介している実践を計画・実施している途中で,新型コロナウイルス感染症の感染拡大が起こりました。そのことによって,学校が子どもの幸福や健康に果たす役割を改めて見つめ直す機会にもなりました。ポジティブ心理学を生かした学校経営をすることにより,学校を心の花が咲く場所にすることができると,一層強く思うようになりました。本書がみなさんのお役に少しでも立てれば,大変うれしく思います。
東京学芸大学 /松尾 直博
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- 明治図書
- 学級経営をしていく上で参考になった。日頃のちょっとした取り組みから変えていきたいと思えた。2023/1/3130代・中学校教員
- 具体的な内容でわかりやすかった。2022/9/2650代・中学校管理職
- 事例が多く、やってみようというものがいくつもある。総論も読みやすく分かりやすい。フラーリッシュ溢れる学校が増えるといいなと思った。2022/4/9永遠の40代
- よい2022/3/1920代・中学校教員