- まえがき
- 4月 期待あふれる学級開きの頃
- 01 自己紹介
- 出会いを楽しみにしていたことを伝える
- 02 誕生日 光らせる人
- 一人一人を大切にする姿を示す
- 03 自分もクラスメイトも学校全体も3分の1ずつ
- 自分も周囲も大切にしてほしいことを伝える
- 04 変われるかもしれないという気持ち
- どうしたらより良く変われるかを伝える
- 05 変われないことへの理解
- 頑張れなくても大丈夫と安心させる
- 06 学ぶ時の眼差しを見れば真剣さがわかる
- 写真で客観的に自分の姿を見せる
- 07 日記で思いを共有しよう
- お互いの感じ方が気になる気持ちに寄り添う
- 08 時間管理と掃除への参加
- 子どもの自主性を育む
- 09 いろんな発想で係活動をしよう
- 子どもの自主性を育む
- 10 授業中の課題と成長
- 良いことも課題も共有する
- 11 笑顔になるために学校へ来よう
- 伝えたいこと,わかってほしいことは何度も伝える
- 12 教室の主役はあなた
- 学級は自分達でつくるものだと伝える
- 13 毎年読む絵本『しあわせのバケツ』
- 心理的盲点から逃れる
- 14 大好きだよ!
- 愛情を伝える
- 15 保護者の方へ…褒めてください!
- 保護者の力を借りる
- 5月 行事を子どもが成長できるきっかけに
- 16 学級目標をつくろう
- 子どもの意欲を高める
- 17 運動会の練習で光る姿
- 練習が始まってすぐ。どんどん褒めて,やる気を高める
- 18 ちゃんとの違いを意識する
- 人それぞれ基準が違うことを理解できるようにする
- 19 ダンスにはどう取り組むの?
- 練習の中で何をどこまですればいいのかを明確にする
- 20 自主性を高めるために
- 自主的に取り組める子をクラスの中に増やす
- 21 「これくらいでいいかな?」のもう一歩先へ
- 様々な人の言葉を借りながら,子どもの意欲を高める
- 22 運動会の本番の頑張り
- それぞれの頑張りを伝えると共に,楽しむことを伝える
- 23 最高の運動会をありがとう!
- ここまでの頑張りを喜び,これからの毎日に活かせるようにする
- 24 社会見学に行こう!
- 社会見学でのねらいを明確にもたせる
- 25 校外活動後に伝えたいこと
- 子どもが意識できないことを意識できるようにする
- 6・7月 子どもの問題行動もプラスへと
- 26 誰の仕事でもない仕事
- どうしたら,人任せにならないのかを子どもに考えさせる
- 27 友達同士で注意する時は
- ダメ出しするのではない伝え方を指導する
- 28 周りの子と協力する
- その行動のメリットを伝え,子どもが選択できるようにする
- 29 サイコロを転がすように
- 物事を多面的にとらえ,思考できるようにする
- 30 自分を大切にする
- 自分を大切にするとはどういうことかを伝える
- 31 見方をいろんな方向から
- 当たり前と感じることにも感謝できるようにする
- 32 今起きているクラスの大問題
- 教師の姿勢を示す
- 33 違いを受け入れる
- 足りないことより,足りていることに目を向けられるようにする
- 34 付加価値をつけてみる
- 楽しいことを自分自身でつくり出せるようにする
- 35 基準を低くする
- まずはやってみようと思えるようにする
- 9・10月 子どもがさらに成長し,授業に熱が入るように
- 36 学ぶことを見つめ直す
- 学ぶことを楽しめるきっかけをつくる
- 37 相手意識をもつ
- 人を満たすことが自分の成長につながることに気づかせる
- 38 あなたのままのあなたで
- ありのままの子どもを認識することで子どもの養護的欲求を満たす
- 39 どちらで学ぶかは自分次第
- やる気になるかならないかは自分でコントロールできることを伝える
- 40 授業と日常のつながりをつくる
- 日常の学びはどのように自分達につながっているかを意識させる
- 41 変わることを諦めない
- 教師の想いを伝え,子どもが安心できるようにする
- 42 小さな取り組みで変わる
- 今やっている行動に価値づけし,小さな行動を大切にする
- 43 協働的な時代がくる
- 未来を知らせることで,現在の学びの意味を考えられるようにする
- 44 人からの評価も
- 人からの評価をどのように考えるか伝え,前向きに活かせるようにする
- 45 学び方を選ぶ
- 自分が学びたいスタイルを提供し,それぞれが学びやすいようにする
- 11・12月 子ども達が認め合えるように
- 46 楽しむための工夫
- 勝利至上主義でないスポーツの楽しみ方を教える
- 47 友達の変化から
- 人の変化,成長を支えた人に目を向けられるようにする
- 48 自分達で楽しむために
- 企画することの楽しさ,そこにどのように参加すると良いのかを伝える
- 49 「足る」を知る
- 「足りない」ではなく,「足りている」ことに目がいくようにする
- 50 結果よりプロセスに
- 過程の中にこそ次につながることが多くあることを知らせる
- 51 いちいち愛を感じてみる
- 友達を満たす前に,まずは自分から満たせるようにする
- 52 ちゃんとできなくても大丈夫
- 完璧主義な子や頑張りすぎる子の気持ちを和らげる
- 53 居心地がいい
- 教師の想い,子ども同士の良さを伝え合う
- 54 人のニーズを満たしていこう
- ニーズを満たすことで,周りとの関係が変わることを伝える
- 55 付加価値をつける
- 物事に自分なりの工夫を加えて,新たな取り組みにつなぐ
- 1・2・3月 学級終いに向けて伝えたいこと
- 56 卒業式の裏の動き
- 動きを知らせることで,支えられていることに気づけるようにする
- 57 引き算より足し算
- できなかったことより,できたことに注目できるようにする
- 58 ありがとう
- 教師の素直な想いを伝え,子どもを前向きにする
- 59 本当はどうしたいの?
- 逃避しそうな自分に対してどう声がけするといいのかを伝える
- 60 伝えられることを伝えられる時に
- 教師が限界を認めながら,それでも何ができるか考える姿勢を見せる
- 61 三つの嬉しかったこと
- どの時期でも教師の想い,感動したことをまっすぐ伝える
- 62 無理という前に
- あきらめず,どうしたら良いか挑戦し続けられるようにする
- 63 自分を生きる
- 子どもに自分の人生を自分らしく生きてほしいと伝える
- 64 愛に満たされていることを知る
- 様々なことを知る中で,自分の基準を再設定できるようにする
- 65 自分はどんな存在か
- 自分が幼い頃から受けてきたたくさんの愛を振り返る機会をつくる
- 66 三つの「ない」を消す
- 子どもが自分自身にブレーキをかけすぎないようにする
- 67 卒業の日
- 自分がたくさんの愛の中にいることを実感させる
まえがき
子ども達は可能性の塊です。人間が常に成長しているなら,僕よりも今の子ども達の方がもともともっている力は素晴らしいのです。それを古い人間が壊してはいけません。
子どもが子どもらしく生きていたら問題が起きるのが普通。その問題も大人が問題だと思っているだけ。
子ども達が問題を起こす時,そのほとんどは未学習であり,誤学習が原因です。ですから,頭ごなしに指導したり,叱ったりするのではなく,新たに価値観を学ぶことができるように様々な体験をしたり,話し合えるように機会をつくったりする必要があります。学級通信はそのための手段の一つです。
僕は,学級通信というツールを利用して,子ども達と価値観を共有することを第一に考えています。学級通信を一緒に読み,少しの時間でも共に話し合うことで子ども自身が思考を起こし,自分で判断できるようにしたいのです。もちろん,学級通信に書かれているのは,僕の価値観・考え方ですから,それが正解ではありません。一つの物事に対する見方・考え方はこんな風にも見られるよと子ども達が実感できるように書いています。ですから,各家庭でもこの通信をもとに子どもと話し合いをしてくれたらという思いもあります。さらに,未来,子ども達が生きていく中で読み返した時に何かその時の生きるヒントになればいいなという願いも込めています。
僕の学級通信が,あなたのクラスの子ども達,そして,あなた自身にとっても何か少しでも成長するきっかけになるよう願っています。
/金大竜
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