簡単・手軽で継続できる!「基礎感覚・技能」が身につく筑波の体育授業

簡単・手軽で継続できる!「基礎感覚・技能」が身につく筑波の体育授業

近日刊行予定

「動ける体」を育むために低学年から取り組もう!

領域ベースで、その都度基礎感覚の習得を行っていませんか?基礎感覚を柱としたカリキュラムにより、同じ運動に何度も取り組んで時間をかけることなく、効率的に基礎感覚を高めることができます!また継続して取り組むために、手軽で楽しく取り組める教材を集めました。


紙版価格: 2,486円(税込)

送料・代引手数料無料

電子書籍版: 未販売

電子化リクエスト受付中

電子書籍化リクエスト

ボタンを押すと電子化リクエストが送信できます。リクエストは弊社での電子化検討及び著者交渉の際に活用させていただきます。

ISBN:
978-4-18-302430-5
ジャンル:
保健・体育
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 136頁
状態:
近日刊行
出荷:
2025年2月7日

CONTENTS

もくじの詳細表示

はじめに
Chapter1 小学生のうちに高めておきたい「基礎感覚・技能」
低学年から手軽に継続的に「基礎感覚・技能」を身につけていこう
01 本書の趣旨
02 本書の特徴
@低・中学年の教材を厚く
A高めておきたい基礎感覚・技能を明確に
B簡単・手軽な教材を紹介
03 本書のページ構成
@基礎感覚・技能ごとに運動や教材を紹介
Aイラストと解説
B楽しむための教材も紹介
Chapter2 「基礎感覚・技能」を楽しく育む教材アイデア
逆さ感覚
手足走り
うさぎ跳び,手押し車,おりかえしの運動,よじのぼり逆立ち
だんごむし逆立ち,かべ頭つき逆立ち,ひっぱり逆立ち,かべ逆立ち,川わたり
かべ逆立ち(発展),大の字回り,そくてん
ハンドスプリング
頭つき逆立ち,頭はね跳び
ぶたの丸焼き,こうもり,こうもりブランコ,こうもり振り下り
回転感覚
でんぐりがえし,前ころがり
高さ前ころがり,台上前転
前回り下り,だるま回り
ひざかけ後ろ回り,空中逆上がり(後方支持回転),グライダー
腕支持感覚
うま跳び
うま跳びのアレンジ教材,開脚跳び
かかえ込み跳び
つばめ,自転車こぎ,空中逆上がり(後方支持回転)
体の締めの感覚
だんごむし
ターザンだんごむし,ロープのぼり,おさるのしっぽ,グランドキャニオン
手足の協調
くも歩き,スキップ
大また走,ケンケン(ケンケンパー)
前回し跳び,後ろ回し跳び,あや跳び,交差跳び,二重回し跳び
クロール,平泳ぎ
潜る・浮く,水中での息つぎ
シャワー,おじぞうさん,顔つけ,手つなぎもぐり,ブー・バッ!,水中ジャンケン,床タッチ,浮き遊び
振動感覚
ターザン,タ・タ・タ・タ・ターザン,ふとんほしブランコ,こうもりブランコ
ボールの投補
投げ上げキャッチ,キャッチボール,かべぶつけ,はしごドッジボール
相手のいないところをみつける
ハンドテニス
キャッチバレーボール
パスパス・ドン,コーンボール
3on1,バスケットボール
ディスクゲーム
キックベース
ティーボール
おわりに

はじめに

 「今日の授業は,学習指導要領のどの領域に位置づけられますか」

 公開授業後の協議会でこのような質問を受けることがたびたびあります。カリキュラムを編成する上で私たち教師にとっては,各領域のバランスをとることは意識しなければならないことです。一方で,授業の対象となる子どもたちにとっては,その日の学習内容がどの領域に位置づけられているのかは,大きな問題ではありません。「できるようになった」「わかった」という積み重ねが子どもたちにとっては,授業における最大のポイントになると考えています。

 そのため,私たち授業者は,体育授業を通して子どもたちの体を「動ける体」として育み,一つでも多くの「できる」「わかる」を増やしていくことをねらいとしています。その結果,子どもたちが授業や学校の枠を越えて生涯にわたって運動・スポーツに親しむことができるよう成長してほしいと考えています。これが体育科の「資質・能力」の中心的位置づけであります。

 ここ数年で,体育授業で取り上げられる運動・スポーツ教材が多様化しました。それにともなって多くの資料や出版物では,教材ができるようになるため,あるいは楽しむための基礎感覚・技能を身につけることに多くの時間がかけられています。これにより,一つの単元が大きくなってしまう傾向があります。また,子どもたちの技能が高まらないうちに単元が終わってしまったり,必要な感覚・技能が身についていない中で高学年の技能的に難しい運動・スポーツに取り組まなければならなかったりします。

 そこで私たちは,各種運動・スポーツのつながりについて見直しました。本書では,これまで体育授業の中で取り組まれている運動・スポーツ教材の学習内容から,子どもたちに身につけさせたい基礎感覚・技能を抽出し,それらをカリキュラムの柱としました。これにより,複数の領域にわたって同じ基礎感覚を高めることに費やしていた時間を削減したり,難しすぎる学習内容を簡単にしたりして,カリキュラムのスリム化につなげることができました。

 また,本書内の系統図をご覧いただけばわかりますが,一つの運動・スポーツ教材が複数の感覚・技能の項に登場することがあります。基礎感覚・技能を柱としたカリキュラムを編成する上で,これらはとりわけ価値が高いと考えています。

 そして,どの感覚・技能においても低・中学年の取り組みが非常に重要になります。体が大きく成長する高学年よりも容易に様々な姿勢になったり,動きを経験したりすることができる低・中学年のうちに基礎感覚・技能を高めておくことが生涯にわたるスポーツライフを豊かにします。

 以上のことを勘案したカリキュラムを編成したところ,結果として多くの運動・スポーツに親しみながら「動ける体」を育むことが可能になりました。読者の先生方の「6年間の学びの見通し」をもった授業実践の参考になれば幸いです。


  2025年1月   /眞榮里 耕太

著者紹介

筑波大学附属小学校体育研究部著書を検索»


※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
読者アンケート回答でもれなく300円分のクーポンプレゼント!

ページトップへ