- はじめに
- Chapter1 はじめての小学校英語専科4つの心得
- 1 英語専科ならではの「ワクワク感」をもとう
- 2 英語専科の核を「英語の授業」と捉えよう
- 3 英語専科の仕事は長距離走と考えよう
- 4 英語専科同士のつながりをつくろう
- Column 英語専科の発信術
- Chapter2 はじめての小学校英語専科お悩み解決Q&A
- 事前準備について
- Q1 4月の早いうちにやっておくべきことはありますか?
- Q2 時間割を組む際に気をつけることはありますか?
- Q3 担任の先生やALTとはどんなことを打ち合わせておけばいいですか?
- Q4 備品や教材があまりないのですが,どうしたらいいですか?
- Q5 職員室に居場所がないように感じてしまいます…
- 授業準備について
- Q6 新しい単元に入る前にするべきことは何ですか?
- Q7 単元目標や単元終末の言語活動はどのように考えたらよいですか?
- Q8 評価はどのように計画しておく必要がありますか?
- Q9 教科書や指導書の通りに授業を進めなければいけませんか?
- Q10 毎時間の授業準備をする時間がなかなかとれません…
- 授業内容について
- Q11 言語活動とはなんですか?
- Q12 単元終末の言語活動はどのように考えればいいですか?
- Q13 「書くこと」では英作文を書けるようにするのですか?
- Q14 アルファベットは完璧に書けるようにしなければなりませんか?
- Q15 アルファベットの書き順は教科書の通り指導するのですか?
- Q16 「読むこと」では英文を読めるようにするのですか?
- Q17 フォニックスを指導しなくてはならないのですか?
- Q18 文法事項はどのように扱うのでしょうか?
- Q19 Small Talkとはどんな活動ですか?
- 指導方法について
- Q20 All Englishで指導しなくてはなりませんか?
- Q21 発音に自信がありません。どうやって指導したらよいですか?
- Q22 リスニングを行う時のポイントはありますか?
- Q23 ゲームは楽しそうにやっているのですが,なかなか力がつきません…
- Q24 ゲームを取り入れる時はどんなことに気をつければいいですか?
- Q25 子どもによって作業スピードに差があるのですが…
- Q26 子どもがうまく話せなかったときはどうすればよいでしょうか?
- Q27 YouTubeなどの教材を活用してもよいのでしょうか?
- Q28 板書をする際には,どのようなことを心がけていますか?
- Q29 アルファベットの音はどうやって指導したらよいですか?
- Q30 「読むこと」の効果的な指導方法がわかりません…
- 評価・テストについて
- Q31 学習評価は何のために行うのですか?
- Q32 評価は,3観点か4技能5領域どちらでするのですか?
- Q33 評価規準とは何ですか?
- Q34 3つの観点ではそれぞれ,どういった表れを見取ればよいのですか?
- Q35 「知識・技能」の観点では,発音の正確さや文法の正しさまで評価しますか?
- Q36 「主体的に学習に取り組む態度」がわかりにくいのですが…
- Q37 業者テストは購入しなければいけませんか?
- Q38 日々の授業ですべての子を評価することができません…
- Q39 外国語活動の所見文を書くときに注意していることはなんですか?
- Q40 単元終末の言語活動はどのように評価したらよいですか?
- Q41 パフォーマンス評価とは何ですか?
- Q42 振り返りシートはどのようなものを使ったらいいですか?
- 仕事術について
- Q43 担任の先生方とはどのように連携していけばよいでしょうか?
- Q44 複数校勤務の際に考えなければならないことはなんでしょうか?
- Q45 授業内で問題行動があった場合はどうするべきですか?
- Q46 授業のスケジュールや時数管理が煩雑になってしまって困ります…
- Q47 ワークシートやテストをきちんと見る時間がとれません…
- Q48 代わりがいないので,年休をとりづらいのですが…
- Q49 効率的な教材づくりのコツはありますか?
- Q50 子どもたちとの関係がうまくつくれません…
- Q51 単元計画をつくるのが大変なのですが,効率よく作成する方法は?
- Q52 子どもの名前を覚えられないのですが,どうしたらよいでしょうか?
- Q53 忘れ物をする子が多くて困っています…
- Q54 教室移動の時に物が多くて困ります…
- Q55 同じ授業をやっても学級によって反応が違うので困っています…
- 参考文献一覧
- おわりに
はじめに
「小学校英語専科になった先生方の悩みに寄り添えるような本にしたい」
これが,この本を書いているときに常に私の心の中にあった想いです。
はじめまして,静岡県公立小学校で英語専科教員をしている服部晃範といいます。こういった本を出すということはすごい英語力や指導力の持ち主だろうと思われるかもしれませんが,全くそんなことはありません。2年前まではごく普通の公立小学校の学級担任をしていました。それが2年前に「来年度から英語専科をよろしく」と言われ,英語専科教員としてのキャリアが急遽スタートしたのです。中学英語教員免許は持っていましたが,大学時代の専攻は情報教育でしたし,英語教育の知識や経験が豊富とは決して言えない状態でした。そのため英語専科になりたての時には相談できる相手もおらず本当に苦しかったですが,自分なりに新しい知識を得たり,教室で実際に試行錯誤しながら実践し続けたり,実践を発信し続けたりする中で少しずつ英語専科としての力を高めてきたつもりです。とはいっても,執筆時点での英語専科の経験は1年半しかありませんから,この本の執筆を依頼された時,「Q&Aでわかる!はじめての小学校英語専科」というタイトルは正直ハードルが高いなとも思いました。
そんな私がどうしてこの本を書こうと思ったのか。それは,英語専科として働く先生方の中に,1年目の私と同じように,大変さや困難さを感じている先生が多いということを強く感じていたからです。私と同じ地域で働いている英語専科の先生方だけでなく,全国的にも不安や困り感を抱えながら仕事をされている先生方が多くいるということがインターネットなどを通じてもわかりました。2020年度から小学校英語が教科化されたとは言うものの,まだまだ現場では指導方法や評価方法などが確立されているとは言い難い状況です。そのため,英語専科になることに不安をもっていたり,実際に今困っていたりする先生方をサポートできるのであればと,本書を書くことを決めました。冒頭の想いに繋がりますが,そういった先生方に寄り添えるようにと,自分の今もっている経験や知識を全てこの1冊に注いだつもりです。
さて,本書のメインはもちろんQ&Aです。55個のQuestionには,できるだけ,小学校英語専科になられた先生方が疑問に思ったり困ったりするであろうことを中心に取り上げました。とはいっても,英語専科の状況や立場は人によって違います。1校のみの勤務と複数校での勤務,中学校教員出身の先生と小学校学級担任出身の先生,小規模の学校と大規模の学校など様々でしょう。そのため,55個のQuestionの中には読者の先生方の実情に合っていないものもあるかもしれません。そういった場合は,Questionの一覧を見て,興味のあるものから読んでいくのもよいと思います。
Answerを書くにあたっては,私自身も学習指導要領解説や参考資料などをもう一度読み直しながら,できるだけ初任で小学校英語専科になった方にもわかるようにしたつもりです。また,そういった資料からわかる単なる事実だけでなく,私自身の実践や普段の授業で意識していることも盛り込みました。一方で,Answerに書いた解釈の仕方や解決の方法は,あくまで「私はこうしている」というものなので,唯一解ではないと思っています。Answerを読んで「私もこうしてみよう」と思っていただければ嬉しいですが,それだけでなく「このやり方もあるけど,私ならもっと違うやり方をするな」と先生自身の考えを深めるきっかけにしていただければそれもまた嬉しいです。
この1冊が英語専科になった先生方の助けに少しでもなれば幸いです。
2021年1月 /服部 晃範
そんなときに、手取り足取り、1から助けてくれる本だと感じました。授業だけではなく、評価にもふれているところがよかったです。