- はじめに
- 1章 板書型指導案のススメ
- 板書型指導案って何?
- 板書型指導案の歴史
- 板書型指導案の特長(よさ)
- 板書型指導案の読み方・書き方
- 板書型指導案を使った授業デザイン
- 板書型指導案を活用するときのコツ
- 2章 授業の流れが一目でわかる! 社会科3年板書型指導案
- 1 身近な地域や市の様子(17時間)
- 1時 まちの様子を調べ,めあてをたてよう。
- 2・3時 A小学校のまわりを調べ,学習問題をつくろう。
- 4時 わたしたちのまち戸塚はどんなところか,地図でくわしく調べ,学習問題に答えよう。
- 5時 A小学校とB小学校のまわりの様子をくらべて,表にまとめよう。
- 6時 A小学校とB小学校の地図をくらべて,川口市の様子を考えよう。
- 7時 2つの学校は川口市のどこにあるのだろうか。
- 8時 川口市の地形はどのようになっているのだろうか。
- 9時 川口市の住たくが多いところはどこなのだろうか。
- 10時 川口市のお店が多いところはどこなのだろうか。
- 11時 川口市の畑が多いところはどこなのだろうか。
- 12時 川口市の工場が多いところはどこなのだろうか。
- 13時 川口市にはどこに公共しせつがあり,どのような役わりをしているのだろうか。
- 14時 川口市の主な鉄道や道路は,どのように通っているのだろうか。
- 15時 川口市に古くから残るものはどのようなものがあるのだろうか。
- 16時 調べたことをもとに,学習問題に答えよう。
- 17時 川口市のよいところを伝えるPRポスターをつくろう。
- 2 地域に見られる仕事(生産)(12時間)
- 1時 川口市には,どのような仕事をしている人がいるのだろうか。
- 2時 川口市では,どこで,どのようなものをつくっているのだろうか。
- 3時 いものをつくる仕事について学習問題をつくろう。
- 4時 学習問題について,学習計画と見学計画を立てよう。
- 5・6時 見学計画にそって,安全に工場見学をしよう。
- 7時 見学で見つけたことを整理して,みんなのぎもんをかい決しよう。
- 8時 どのようにして,いものせい品をつくっているのだろうか。
- 9時 いもの工場では,どのような工夫をしているのだろうか。
- 10時 いものせい品は,どこへ運ばれているのだろうか。
- 11時 これまでの学習をふり返り,学習問題のけつろんをまとめよう。
- 12時 学習したことをもとに,川口のいものをしょうかいするポスターを書こう。
- 3 地域に見られる仕事(販売)(14時間)
- 1時 地いきにはどのようなお店があるだろうか。
- 2時 2つのお店のチラシを読みくらべ,学習問題をつくろう。
- 3時 学習問題をかい決するために調べたいこと,その方法を考えよう。
- 4・5時 見学計画にそって,スーパーマーケットを安全に見学しよう。
- 6時 見学で見つけたたくさんの人がお店に来るための努力や工夫を出し合おう。
- 7時 なぜ,お店の配置はどの店もにているのだろうか。
- 8時 スーパーマーケットは,どのように商品をならべているのだろうか。
- 9時 なぜ,時こくによって,ねだんや商品がかわるのだろうか。
- 10時 なぜ,いろいろな産地から商品が集まっているのだろうか。
- 11時 スーパーマーケットではたらく人々はどのような工夫をしているのだろうか。
- 12時 お店に来る消ひ者は,お店にどのようなことをのぞんでいるのだろうか。
- 13時 調べたことを生かし,学習問題に答えよう。
- 14時 ○○店のよいところをお客さんにアピールするポスターをつくろう。
- 4 地域の安全を守る働き(消防)(11時間)
- 1時 まちの安全を守るには,どのような活動をしている人がいるのだろうか。
- 2時 火事が起きたときの様子について気づいたことを話し合い,学習問題をつくろう。
- 3・4・5時 消防署を見学して,火事が起きたときの活動を調べよう。
- 6時 火事が起きたとき,どこへれんらくが行くのだろうか。
- 7時 火事が起きていないとき,消防署ではたらく人たちは,どのような仕事をしているのだろうか。
- 8・9時 わたしたちの身の回りには,どのような消防しせつがあるのだろうか。
- 10時 地いきの人たちは,どのような活動をしているのだろうか。
- 11時 これまで調べたことをふり返り,学習問題のけつろんを関係図にまとめよう。
- 5 地域の安全を守る働き(警察)(7時間)
- 1時 わたしたちの住むまちの中で,どのような事故や事件が起きているのだろうか。
- 2時 川口市の事故や事件の発生件数を調べ,学習問題をつくろう。
- 3時 事故が起きたとき,どこへれんらくが行くのだろうか。
- 4時 事故や事件が起きていないとき,警察署ではたらく人たちは,どのような仕事をしているのだろうか。
- 5時 わたしたちの身の回りには,どのような安全を守るためのしせつがあるのだろうか。
- 6時 地いきの人たちは,まちの安全を守るために,どのような活動をしているのだろうか。
- 7時 これまで調べたことをふり返り,学習問題のけつろんを表にまとめよう。
- 6 市の様子の移り変わり(9時間)
- 1時 川口市の昔と今の人口を調べ,学習問題をつくろう。
- 2時 川口市の昔と今で,土地の使われ方は,どのようにかわったのだろうか。
- 3時 川口市の昔と今の道路や鉄道の様子は,どのようにかわったのだろうか。
- 4時 川口市の公共しせつは,どのように整備されてきたのだろうか。
- 5・6時 川口市の人々のくらしの様子は,どのようにかわったのだろうか。
- 7・8時 調べたことを年表にし, 学習問題のけつろんをまとめよう。
- 9時 今後,予想される川口市のへんかを調べ,もっと住みよいまちにする取り組みを話し合おう。
- 3章 授業の流れが一目でわかる! 社会科4年板書型指導案
- 1 県の様子(10時間)
- 1時 埼玉県は日本のどこにあるのだろうか。
- 2時 埼玉県について知っていることを出し合い,学習問題をつくろう。
- 3時 埼玉県にはどのようなまちがあるのだろうか。
- 4時 県内の交通はどのように広がっているのだろうか。
- 5時 埼玉県はどのような地形をしているのだろうか。
- 6時 埼玉県の農業には,どのような特色があるのだろうか。
- 7時 埼玉県の工業には,どのような特色があるのだろうか。
- 8時 これまでの学習をふり返り,学習問題の結ろんを考えよう。
- 9・10時 都道府県クイズをしよう。
- 2 住みよいくらし(水)(10時間)
- 1時 水と自分たちの生活について話し合い,学習問題をつくろう。
- 2時 水道水の始まりはどこなのだろうか。
- 3時 ダムはどのような働きをしているのだろうか。
- 4時 利根川の水はどのように川口市まで来るのだろうか。
- 5・6時 新三郷じょう水場ではどのようにして水をきれいにしているのだろうか。
- 7時 新三郷じょう水場でつくられた水はどのようにしてわたしたちのところへと運ばれてくるのだろうか。
- 8時 これまで調べてきたことをもとに水の流れを図にまとめよう。
- 9時 今の水道のしくみができるまでは,どのように水を手に入れていたのだろうか。
- 10時 かぎりある水を大切にしていくために,自分たちができることを考えよう。
- 3 住みよいくらし(ごみ)(12時間)
- 1時 くらしからどんなごみが,どのくらい出ているのだろうか。
- 2時 ごみ置き場のごみは,どこに持っていかれるのだろうか。
- 3・4・5時 環境センターに運ばれたごみは, どのようにしょりされているのだろうか。
- 6時 環境センターで働く人たちは,どのような仕事をしているのだろうか。
- 7時 ごみをもやしたあとは,どのようなことが行われているのだろうか。
- 8時 分別されたもえないごみはどのようにしょりされるのだろうか。
- 9時 ごみをへらすために,わたしたちのまわりではどのような取り組みが行われているのだろうか。
- 10・11時 ごみのしょりについてわかったことや 考えたことをまとめよう。
- 12時 ごみをへらすために,わたしたちにできることを考えよう。
- 4 自然災害から人々を守る活動(12時間)
- 1時 わたしたちの住む埼玉県では,どのような自然災害が起きているのだろうか。
- 2時 埼玉県内では,水害によってどのような被害が起きているのだろうか。
- 3時 学習問題の予想を立て,学習計画をつくろう。
- 4時 ダムは,水害に対し,どのような役わりをしているのだろうか。
- 5時 荒川第一調節池は,水害に対し,どのような役わりをしているのだろうか。
- 6時 首都けん外かく放水路は,水害に対し,どのような役わりをしているのだろうか。
- 7時 水害が起きたとき,だれが,どのような活動をするのだろうか。
- 8時 水害のじょうほうは,だれが,どのようにしてわたしたちに知らせているのだろうか。
- 9時 水害が起きたとき,地いきの人たちは,どのような活動をしているのだろうか。
- 10・11時 国や県,市,地いきの人たちは,水害に対し,どのように活動しているのだろうか。
- 12時 水害が起きたとき,どんなまちなら,みんなが助かるのだろうか。
- 5 県内の伝統や文化(9時間)
- 1時 埼玉県にはどのようなお祭りがあるのだろうか。
- 2時 川越まつりは,いつ,だれが,何のために始めたのだろうか。
- 3時 学習問題の予想をもとに,社会科見学の計画を立てよう。
- 4・5・6時 見学計画にそって,社会科見学をしよう。
- 7時 今の川越の人々は川越まつりのためにどのような取り組みをしているのだろうか。
- 8時 これまでの学習をふり返り,学習問題の結ろんを考えよう。
- 9時 県内の文化財や年中行事に対して,自分たちができることを考えよう。
- 6 先人の働き(14時間)
- 1時 県内の銅像になっている人物はどのような働きをしたのだろうか。
- 2時 井沢弥惣兵衛はどのような働きをした人なのだろうか。
- 3時 見沼代用水ができる前,村の人々はどんな願いをもっていたのだろうか。
- 4時 見沼の様子や村人の思いの変化から学習問題をつくろう。
- 5・6・7時 見沼代用水はどのように流れているのだろうか。
- 8時 見沼代用水の工事はどのように行われたのだろうか。
- 9時 弥惣兵衛はどのような計画を立てたのだろうか。
- 10・11時 川と交差しているところはどうなっているのだろうか。また,なぜ東べりと西べりに分けたのだろうか。
- 12時 見沼代用水が完成して,ため井のまわりの村に住んでいた人の願いはかなったのだろうか。
- 13時 見沼代用水が完成して,ため井の下流の村に住んでいた人の願いはかなったのだろうか。
- 14時 調べてわかったことをもとに,紙しばいにまとめて発表しよう。
- 7 県内の特色ある地域の様子
- ・県内の特色ある地域の様子(地場産業)(7時間)
- 1時 県内にはどのような特色のあるまちがあるのだろうか。
- 2時 小川町の和紙づくりについて調べ,学習問題をつくろう。
- 3時 小川町では,なぜ和紙づくりがさかんになったのだろうか。
- 4時 小川町の和紙はどのようにつくられているのだろうか。
- 5時 小川町でつくられた和紙はどのように使われているのだろうか。
- 6時 小川町の和紙づくりの課題を解決するために,どのような取り組みをしているのだろうか。
- 7時 これまでの学習をふり返り,学習問題の結ろんを考えよう。
- ・県内の特色ある地域の様子(伝統的な文化)(9時間)
- 1時 川越市の町の様子について調べ,学習問題をつくろう。
- 2時 だれが蔵造りの町並みをつくり直したのだろうか。
- 3・4・5時 蔵造りの町並みをつくり直すための取り組みについて聞き取り調査をして調べよう。
- 6時 蔵造りの町並みをつくり直すために,川越蔵の会の人たちは何をしたのだろうか。
- 7時 蔵造りの町並みをつくり直すために,川越町並み委員会の人たちは何をしたのだろうか。
- 8時 蔵造りの町並みをつくり直すために,川越市役所の人たちは何をしたのだろうか。
- 9時 これまでの学習をふり返り,学習問題の結ろんを考えよう。
- ・県内の特色ある地域の様子(国際交流)(8時間)
- 1時 日高市はどのような場所なのだろうか。
- 2時 日高市と韓国の関係を調べて,学習問題をつくろう。
- 3時 日高市役所では交流を続けるために,どのようなことを行ってきたのだろうか。
- 4時 日高市の人々はどのようにして国際交流に協力したり参加したりしているのだろうか。
- 5時 日高市では,スポーツ交流事業を成功させるためにどのような工夫をしているのだろうか。
- 6時 日高市では,スポーツ交流事業の他にどのような国際交流をしているのだろうか。
- 7時 日高市と烏山市の国際交流についてまとめ,学習問題についてまとめよう。
- 8時 日高市の取り組みや,今行われている取り組みを参考に,わたしたちのまちではどのような国際交流ができるか考えよう。
- ・県内の特色ある地域の様子(まとめ)(3時間)
- 1・2・3時 埼玉県みりょくいっぱいパンフレットをつくろう。
- おわりに
はじめに
本書を手に取られた先生方の中には,もしかして日々,次のような悩みを抱えておられる方がいらっしゃるかもしれません。
・毎日の忙しさの中で,満足に教材研究ができていない。
・1時間の社会科の授業をどう流したらいいか,わからない。
・学年の先生方と,授業の流れを共有する時間が取れない。
・教師用指導書だけでは,細かい指示や発問がわからない。
・板書が整理できず,用語や説明の羅列になってしまう。
本書が提案する「板書型指導案」は,このような悩みを解消する特効薬になり得る,学習指導案の形式です。
わたしたち自身も以前まで,このすべての悩みを抱える一人でした。そんな中,「板書型指導案」の先行実践に出合い,シンプルな形式と利便性に感銘を受けました。そして,わたしたちなりに,さらに「毎日の教材研究の過程で作成でき,日常的に使える」実用的な形式を目指して,検討を重ねました。具体的には,「1枚を1時間程度で作成できるようでなければ,多忙な毎日の中でつくれない」と考えて形式を整え,改善と実践を積み重ねて蓄積してきました。
我々が実感する「板書型指導案」の効果は,以下の通りです。
・職員室から教室に行くまでに,一目見てわかる。
・学年の先生方に配布することで,十分に情報を共有できる。
・作成する過程で,板書や授業の流れが整理される。
・「1時間の授業をデザインする力」が磨かれる。
・次年度以降に「すぐに使える」授業記録として残る。
本書の特長として,地域社会を扱う3・4年生の社会科において,平成29年版学習指導要領に対応した単元構成で作成しました。例えば,3年生では,「市の様子の移り変わり」で「人口」を取り上げたことから国際化に触れ,これからの市の発展について考えさせる活動を設定しました。また,「地域の安全を守る働き」では,消防の働きについて「対処」に,警察の働きについて「防止」に,それぞれ重点を置いて指導する流れで授業をつくりました。また,4年生では,新単元「自然災害から人々を守る活動」で県内の水害を,「県内の特色ある地域の様子」で国際交流に取り組んでいる地域を取り上げるなどしました。先生方の都道府県・市町村の事例に置き換えてご活用ください。本書が先生方の一助となれましたら,幸いです。
2019年3月 /井出 祐史・千守 泰貴・紺野 悟・海老澤 成佳
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- 明治図書
- 2学期にむけてぜひ活用したい2021/8/2130代・小学校教員
- 埼玉に住んでいる人が使うには良いと思いますが、どの教科書にも対応できる感じの内容ではないので「板書&展開例でよくわかる 社会科授業づくりの教科書 3・4年」も買いました。2019/8/2740代・小学校教員
- 埼玉県の事例が多く掲載されていてよかった2019/4/730代・教委
- とても実践しやすく、分かりやすいです!2019/3/23あつし