策略―ブラック生徒指導 二度と問題を起こさせない叱り方

策略―ブラック生徒指導 二度と問題を起こさせない叱り方

総合81位

好評5刷

インタビュー掲載中

熱意だけで問題はなくならない、策略という武器を持て!

子どもは次から次へとトラブルを起こすものだ。いかにそれらを予防し、起こってしまった時にどれだけ冷静に対応できるかが教師生命を分かつ。ケンカ、暴力、靴隠し、いじめ…これらがピタリとやむ極上の策略がある。問題事とは決別するために…漆黒の心を手に入れろ!


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PDF EPUB
ISBN:
978-4-18-310010-8
ジャンル:
学級経営
刊行:
5刷
対象:
小学校
仕様:
四六判 176頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年11月25日

もくじ

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はじめに
第1章 「予防」術
生徒指導上の問題など起こさせない
「いじめ」の陰には「学級崩壊」がひそむ
残念だが、トラブルにつける「万能薬」はない
問題を引き起こしそうなものは全てツブせ
暴力は「負け!」と教え込め
子どもの背後にいる保護者の顔色をうかがえ
防犯カメラで万引きが減れば夏休みは快適
「靴隠し、キモッ!」と言い放て
「いじめ」をする子は教師の「敵」と叫べ
「スパイ」を育てよ
第2章 「対応」術
どんな問題も全てまるめられる
先手必勝で保護者の「ご満足」を引き出せ
子どもより先に保護者に取り入るべし
クレーマーのお怒り具合をはかれ
丁寧な対応をしているように演出、最大限アピールせよ
「冤罪」は保護者を「敵」に回す
たとえ警察案件でも一方の意見だけを信じるな
子どもでも性的な問題は一大事、侮るなかれ
クレームが嬉しくなれば、ブラック一流
相手に報告のひと手間を押し付ければ楽できる
謝らない親を諭すより、代わりに謝ってしまえばおさまる
現場に走って顔を見せておけば、信頼は勝ち取れる
学校が低姿勢の時代は終わった
第3章 「指導」術
子どもに二度と問題を起こさせない
イチャモンをつけてから、指導せよ
存在だけで恐ろしい「説教部屋」をつくれ
叱る時は、怒りのオーラをまとえ
うるさい保護者の子は叱ってまで成長させる必要なし
ムダなので理由は聞かない
不登校の理由はさらに聞いてなどやらない
重大事件は「真実は1つ」で落とす
多人数でも「真実は1つ」で個別に攻めて落とす
問題がおさまるなら「真実が2つ」でもよしとする
「相手の弱み」を握って再発を止めよ
生き残るためには「裏取引」にも応じよ
大人の余裕で笑って切り返せ
全校全て「ブラック」に巻き込め
第4章 おかわりブラック
やめられない腹黒さ…
夏休みの宿題は許してやれ
「コール&レスポンス」で子どもはノセられる
教師も子どもも楽が一番
「正しいラジオ体操」なんてあきらめてよい
「フレーム」を使って手を抜け
良いクラスなんて、つくらなくてよい
若者がこぢんまりとまとまった日本に未来はない

はじめに

 「管理職になりませんか?」

 こう声をかけられることが増えてきた。有難いことである。

 私も来年で50歳になる。同期には、管理職になった友人も多い。

 そんなベテランの私なのだから、管理職への誘いがあるのも当然といえば当然だ。

 でも、自由でいたいのが本音かな。30人の子どもたちと保護者に責任を持つだけでも、精一杯である。管理職になってしまったら、学校全体の子どもたちと保護者に責任を持たなくてはならない。また、職場の同僚たちにも責任を持たなくてはならない。

 私は、故・植木等氏を敬愛している。そして、最も好きな芸能人は、高田純次氏である。

 私は、こういう「軽い」大人でありたい。「無責任な」大人でありたい。

 もちろん、植木氏や高田氏が、「軽い」「無責任な」大人を演じているのは、承知の上だ。彼らは、腹黒い。ブラックだ。彼らが、実は真面目で誠実なのが、私には分かっている。分かった上で、彼らのように見せかけは「軽い」「無責任な」大人として振る舞いたいと思っているのだ。そんなポリシーを持っている私に、管理職は似合わない。

 だから、私は生涯現役、生涯学級担任として過ごすつもりだった。しかし、私の歳から、定年が65歳になるらしい。

 60歳で、学級担任として働く自分は想像できた。昼休みに子どもたちと遊んで、グラウンドを走り回る60歳の自分も想像できた。

 しか〜し!65歳である。65歳まで学級担任として働けるのか?子どもたちと遊び続けられるのか?走り回れるのか?不安がある。そもそも、生きているのか?

 中村の今後は、どうなるのか?管理職になっていたら、笑って欲しい。まあ、教頭を飛ばして、いきなり校長になってくれと言われたら、今すぐOKだけどね。

 誘いに乗って、管理職になるべきなのか?それとも、学級担任であり続けるのか?正直、迷う。同じ悩みを持っているアナタ、文通しましょう(笑)。

 または、大学の先生にでもなるかなあ。大学の先生にお誘いいただける方は、私の携帯にお電話ください。いや、私は、携帯電話を持っていなかった。

 そんな私の今のポジションは、生徒指導主任。教務主任だと、担任を外される可能性がある。そこで、生徒指導を希望している。

 しかし、生徒指導主任は、私に向いていた。これが、楽しい。実に、楽しい。お陰で今回の『ブラック生徒指導』は、会心の作になりそうだ。

 なんせ、書きたいことが多すぎる。伝えたいことが多すぎる。

 本書『ブラック生徒指導』は、『ブラックシリーズ』の中でも一番の作品になると確信している。

 『ブラック学級づくり』が爆発的に売れた。『ブラック保護者・職員室対応術』も売れた。『ブラック授業づくり』も売れた。『ブラック学級開き』も、毎年4月に売れ続けている。

 そして、前作『ブラック運動会・卒業式』が、……こけた。見事に売れなかった。

 ということで、今回の『ブラック生徒指導』は、起死回生を狙っての1冊である。

 この本が売れなければ、次の『ブラック』はないだろう。読者にも、その辺りの危機感を持って、本書を読んで欲しい。そして、『ブラックシリーズ』が続くように、お仲間に、お友達に、ご家族に、親戚に、他人に、薦めて欲しい。


  2019年7月17日 令和最初の夏休み3日前に   夏休み大好き教師 /中村 健一

著者紹介

中村 健一(なかむら けんいち)著書を検索»

1970年,父・奉文,母・なつ枝の長男として生まれる。

名前の由来は,健康第一。名前負けして胃腸が弱い。

酒税における高額納税者である。

キャッチコピーは「日本一のお笑い教師」。「笑い」と「フォロー」をいかした教育実践を行っている。しかし,この『ブラックシリーズ』でその真の姿,「腹黒」をカミングアウト。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 最近連続で購入しています 全巻揃えたいです
      2024/7/9あおあんパパ
    • 実践内容が詳しく書いてあり、困難校に勤めていた苦労がよく分かる内容だった。
      2024/1/630代・小学校教員
    • 現場に基づいている。
      2023/12/1120代・大学生
    • 本音主義の姿勢がとても貴重。
      2023/7/130代・小学校教員
    • 言い回したくさん学ばせてもらいました。
      実践していきます。
      2023/4/3030代・小学校教員
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