小学1年生はなぜ椅子でシーソーをするのか 行動の背景から読み解く対応術

小学1年生はなぜ椅子でシーソーをするのか 行動の背景から読み解く対応術

新刊

総合91位

小1あるあるにはワケがあった!

自分から挙手しているのに指名されたら「忘れました」。椅子に座るとすぐにぎっこんばったん。小1にありがちな事例を集めて、なぜそんな行動をするのか、背景を読み解きます。今までの対応法はそれでよかったのか… 子どものたちの背景を見とる教師の眼を鍛えます。


紙版価格: 2,200円(税込)

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電子版予価: 1,980円(税込)

8/21刊行予定

ISBN:
978-4-18-312016-8
ジャンル:
教師力・仕事術
刊行:
対象:
小学校
仕様:
四六判 208頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年5月13日

目次

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 大切なのは決めつけない指導
1 小1あるあるには理由があった!
「こんな子いるよね!」
「なぜこんなことするの?」
幼保から小学校への環境の変化
家庭生活の影響
2 なんで答えられないのに手を挙げるの?
3 なんで倒れるとわかっているのにまたやるの?
4 なんで誰も聞いていないのにアピールするの?
5 よくある子どもの背景パターン
褒めてほしい
目立ちたい
家庭生活を反映している
環境に慣れていない
6 見とる眼の養い方
「どうして?」と自問自答する
一連の流れを把握しようとする
普段の言動を意識して観察する
思い浮かべる
しばらく様子を見る
7 大切なのはパターン+α
決めつけてはいけない
幼保のことを知ろうとする
子どもを受け入れる
第2章 「小1あるある」から読み解く対応術
登校関連
1 いつも朝一番で登校する子
2 登校時間ギリギリに登校する子
3 月曜セットを持ってくるのを忘れがちな子
4 一年中半袖半ズボンの子
授業
5 授業開始のチャイムが鳴っているのに席に戻れない子
6 先生が教室に来そうになると「先生来た!」と言う子
7 赤白帽のゴムが伸び切っている子
8 靴が新しくなったら、走るのが速くなったと言う子
9 鉛筆や消しゴムがすごく小さいのに使い続ける子
10 すぐに「消しゴムがない」と言う子
11 先生が言ったことをすぐに聞き直す子
12 先生が話している最中なのにすぐに質問をする子
13 授業中にトイレに行きたがる子
14 「先生、先生」と作品を見せたがる子
15 「できない、できない」と言いながらたいていのことはできる子
16 「一緒に〇〇しよう」と言いながら、自分のペースで進める子
17 上手く話せない子、発表の声が小さい子
18 ひらがなの練習に時間をかける子
19 何でも一番にやりたがる子
20 毎回、提出物に名前を書き忘れる子
21 前の席から回ってくる手紙をなかなか受け取らない子
休み時間
22 ドッジボールで「本気」と言いながらいつもミスをする子
23 鬼ごっこで捕まりそうになったらすぐに「バリア」をする子
24 自分から遊びに誘っておきながら、すぐにやめる子
25 少しの怪我でも報告に来る子
26 椅子に座っている先生の上に、座りに来る子
27 注意してもすぐに上靴のかかとを踏んでいる子
28 机の中がすぐにぐちゃぐちゃになる子
29 誰かと一緒にトイレに行きたがる子
30 体操服に着替えるのがいつも早い子
31 映画や本の結末をすぐに話そうとする子
その他
32 給食でとにかくおかわりをしたがる子
33 給食でおかわりをしたのに、食べきれない子
34 黒板掃除をやりたがる子
35 ランドセルをとりにいったが、なかなか戻って来ない子

はじめに

 冬でも半袖半ズボンで登校していたのは、長袖を着ると肌がチクチクするから、身軽だから、着替えが楽だから、半袖から長袖へと見た目を変化させたくないから、自分と我慢比べをしているから、声をかけてもらうきっかけにしたいから、といったところでしょうか。このようなことを考えながら、私は一年中半袖半ズボンで登校していました。

 みなさんも小学生の頃を思い返してみると、よく○○をしていた、ということがあるのではないでしょうか。どうして、そのような行動をとっていたのかも思い出してみてください。いくつかの背景や理由が思い浮かぶことでしょう。

 子どもの行動には、子どもなりの背景や理由があります。それは、人によって、そして時と場合によっても異なります。○○だから、と決めつけて子どもに関わるのではなく、目の前の子ども一人一人を受け止め、寄り添い、丁寧に関わることが大切です。

 子どもの見方や関わり方を改めて考えるきっかけとして、本書をご活用ください。


  二〇二四年二月   /山崎 雅史

著者紹介

山崎 雅史(やまさき まさし)著書を検索»

園田学園女子大学 人間教育学部 児童教育学科 准教授。

1979年鹿児島県で生まれ,大阪で育つ。

横浜国立大学教育学部小学校教員養成課程体育専攻卒業 学士(教育),大阪大学大学院人間科学研究科修了 修士(人間科学)。

大阪府公立小学校教諭,在カラチ日本国総領事館付属日本人学校教諭,豊中市教育委員会指導主事,大阪教育大学附属池田小学校指導教諭として勤務。大阪教育大学附属池田小学校では学校安全主任として安全管理や安全教育の推進に取り組む。

2022年4月より現職。専門は体育科教育・安全教育。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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