- はじめに
- 第1章 教師編
- 1 教師としての心得
- Q1 新任教師として心がけたいことは何ですか?
- 2 信頼される教師になるには
- Q2 信頼される教師になるために大切なことは何ですか?
- 第2章 学級づくり編
- 1 学級づくりの心得
- 学級づくりの基本的な考え方
- Q3 「学級づくり」はどのような考え方で進めていけばよいですか?
- 温かい学級づくり
- Q4 温かい学級づくりのために教師が心がけることは何ですか?
- 理想の教師像
- Q5 教師(学級担任)としての心構えは何ですか?
- 2 学級づくりの基本スキル
- 学級開きの原則
- Q6 子供たちを迎える環境をどのように整えるとよいですか?
- Q7 出会いを大切にしてスタートするために心がけることは何ですか?
- 黄金の3日間
- Q8 「黄金の3日間」とはどのような意味ですか?
- Q9 「黄金の3日間」の目標は何ですか?
- Q10 「黄金の3日間」に向けての準備や心構えは何ですか?
- Q11 「黄金の3日間」では具体的にどんなことをするのですか?
- 学級 診断表(例) @子供の様子 A教師の働きかけ
- 授業 診断表(例)
- 第3章 授業編
- 1 学習指導の基本
- 板書の仕方
- Q12 板書をするときどのようなことに気を付けて書けばよいですか?
- 姿勢
- Q13 授業中の姿勢について子供にどのようなことを意識させればよいですか?
- 発問の仕方
- Q14 発問を考えるときに気を付けることは何ですか?(内容)
- Q15 発問をするときに気を付けることは何ですか?(技術)
- ノートの取り方
- Q16 ノート指導で留意することは何ですか?
- Q17 子供が使う鉛筆について留意することは何ですか?
- 話し方・聞き方
- Q18 話し方・聞き方指導のポイントは何ですか?
- 教材研究の仕方
- Q19 教材研究をする上で気を付けることがありますか?
- 2 各教科
- 国語・書写
- Q20 話す力・聞く力を付けるためのポイントは何ですか?
- Q21 書くことの指導はどのように進めたらよいですか?
- Q22 物語や小説の授業の基礎・基本は何ですか?
- Q23 説明的な文章の授業で何を教えるのですか?
- Q24 硬筆指導の基本的な指導事項はどのようなことですか?
- Q25 毛筆指導の基本的な指導事項はどのようなことですか?
- Q26 校内書き初め会での担任の役割は何ですか?
- 社会
- Q27 単元の導入で問題意識をもたせるよい方法はありますか?
- Q28 調べ学習はどのように進めたらよいですか?
- Q29 見学前の指導はどう進めたらよいですか?
- Q30 見学後の指導はどのように進めたらよいですか?
- Q31 何のために話し合いをさせるのですか?
- 算数・数学
- Q32 授業の導入で大切なことは何ですか?
- Q33 授業の進め方で大切なことは何ですか?
- Q34 机間指導で気を付けることは何ですか?
- Q35 「式と計算」「数と式」で留意することは何ですか?
- 理科
- Q36 日々の授業で大切にしたいことは何ですか?
- Q37 新学習指導要領の理科の変更点は何ですか?
- Q38 理科ではどのように評価をしたらよいですか?
- 生活
- Q39 生活科の目標は何ですか?
- Q40 生活科はどんな見方・考え方で何を学べばよいですか?
- Q41 気付きの質を高めるためにはどのようにすればよいですか?
- Q42 学区にザリガニがいないのでどのようにしたらよいですか?
- 音楽
- Q43 歌唱指導はどのようなことに留意したらよいですか?
- Q44 器楽指導はどのようなことに留意したらよいですか?
- Q45 鑑賞の評価はどのようにしたらよいですか?
- 図画工作・美術
- Q46 どのように題材や単元を計画すればよいですか?
- Q47 タブレットは図工・美術科の授業でどう活用しますか?
- Q48 子供の絵はどのように見ればよいですか?
- Q49 子供に表現することの喜びを味わわせるにはどうしたらよいですか?
- Q50 水彩絵の具の扱い方で指導すべきことは何ですか?
- Q51 鑑賞にはどのように取り組むとよいですか?
- 保健体育
- Q52 効率のよい体育学習を行うにはどうしたらよいですか?
- Q53 準備運動で気を付けることはどのようなことですか?
- 技術・家庭
- Q54 調理実習ではどのようなことに留意しますか?(小中学校)
- Q55 ミシン縫いがうまくできないときの指導のポイントは何ですか?(小中学校)
- Q56 新学習指導要領で留意すべきことは何ですか?(小中学校)
- Q57 実習を安全に行うには何に配慮すべきですか?(中学校)
- Q58 問題解決的な学習過程をどのように進めますか?(中学校)
- Q59 教材を選定するときは何に留意すべきですか?(中学校)
- 英語
- Q60 日々の授業で大切にしたいことは何ですか?
- Q61 授業をどのように計画すればよいですか?
- Q62 パフォーマンステストはどのように行ったらよいですか?
- Q63 GCTはどのように進めればよいですか?
- 小学校外国語科・外国語活動
- Q64 小学校外国語科と外国語活動の違いは何ですか?
- Q65 日々の授業で大切にしたいことは何ですか?
- Q66 授業で取り入れたいことは何ですか?
- Q67 ティーム・ティーチングの進め方の留意点は何ですか?
- Q68 授業をどのように展開すればよいですか?
- Q69 読む・書くことの指導と評価をどのように行えばよいですか?
- 特別の教科 道徳
- Q70 道徳科は何をするのですか?
- Q71 道徳科はどのような授業展開をするのですか?
- Q72 指導法の工夫にはどのようなものがありますか?
- Q73 道徳科における質の高い多様な指導方法とは何ですか?
- Q74 どのように発問するとよいですか?
- Q75 子供の考えをどのように板書すればよいですか?
- Q76 道徳科の評価はどのようにしたらよいですか?
- 3 領域
- 総合的な学習の時間
- Q77 年間指導計画や単元計画をどのように立てればよいですか?
- Q78 各教科との関連をどのように考えればよいですか?
- Q79 岡崎市環境学習プログラムはどのように使えばよいですか?
- Q80 思考ツールとはどのようなものでどのように活用すればよいですか?
- 特別活動
- Q81 学級会(話し合い活動)の一般的な進め方とはどのようなものですか?
- Q82 学級会(話し合い活動)ではどのようなことを指導したらよいですか?
- Q83 活発な係活動を実現するために留意することはどのようなことですか?
- Q84 充実した学級の集会活動を行うためにはどのようにしたらよいですか?
- Q85 学級活動で生活指導的な内容を指導するポイントは何ですか?
- Q86 学級活動におけるキャリア教育とは具体的に何をすればよいのですか?
- Q87 盛り上がりのある児童会・生徒会活動にするための手だては何ですか?
- Q88 クラブ活動(小学校)を意義のある活動にするための手だては何ですか?
- 4 その他
- 学習情報
- Q89 子供に身に付けさせたい情報活用能力にはどのようなものがありますか?
- Q90 一人一台タブレット端末の効果的な使い方にはどのようなものがありますか?
- Q91 授業に役立つ資料や教材はどこで探せばよいですか?
- Q92 情報モラルの指導はどうすればよいですか?
- プログラミング学習
- Q93 なぜプログラミング学習が始まるのですか?
- Q94 プログラミング的思考とは何ですか?
- Q95 プログラミング学習のねらいは何ですか?
- Q96 プログラミング学習の授業はどのように進めればよいですか?
- 特別支援教育
- Q97 気になる子供への対応の原則はありますか?
- Q98 発達障がいの子供の特性と支援例にはどのようなことがありますか?
- Q99 発達障がいが疑われる子供の保護者への対応はどうすればよいですか?
- Q100 特別支援学級と通級指導教室の違いは何ですか?
- Q101 特別支援学級と通常の学級が交流をする際の配慮事項は何ですか?
- Q102 「個別の教育支援計画」とはどのような計画ですか?
- Q103 「個別の指導計画」とはどのような計画ですか?
- 外国人児童生徒教育
- Q104 外国籍の児童生徒を取り巻く現状はどうなっていますか?
- Q105 外国籍の児童生徒に日本語を教える制度とは何ですか?
- Q106 個別の指導計画とは何ですか?
- Q107 DLA(JSL対話型アセスメント)とは何ですか?
- Q108 日本語教室では具体的にどのような指導をしていきますか?
- Q109 日本語初期指導教室(プレクラス)とは何ですか?
- 学校図書館
- Q110 学校図書館とはどのような設備をいいますか?
- Q111 図書の背表紙の「ラベル」の意味は何ですか?
- Q112 読み聞かせやブックトークの留意点は何ですか?
- Q113 本に親しむ子供を育てる手だてには何がありますか?
- 学校保健
- Q114 学校保健とは何ですか?
- Q115 学校で予防すべき感染症は何ですか?
- Q116 学校における保健室の役割は何ですか?
- Q117 健康観察ではどのようなことに注意したらよいですか?
- 生徒指導
- Q118 生徒指導の意義やねらいは何ですか?
- Q119 生徒指導を積極的に行う際のポイントは何ですか?
- Q120 生徒指導で具体的に配慮すべき点は何ですか?
- へき地・小規模
- Q121 へき地・小規模校で指導するときの留意点は何ですか?
- Q122 多様な考えを引き出すためにはどうすればよいですか?
- 野外活動
- Q123 「自然教室」の立案をする上で留意すべきことは何ですか?
- Q124 「自然教室」での活動はどのようなものが考えられますか?
- 部活動
- Q125 部活動の意義は何ですか?
- Q126 部活動指導の留意点は何ですか?
- 不審者への対応
- Q127 不審者への対応で気を付けることは何ですか?
- 幼児期教育との接続
- Q128 幼児期にどのような力を身に付けてくるのですか?
- Q129 スタートカリキュラムとは何ですか?
- Q130 具体的なスタートカリキュラムはどのようなものですか?
- 5 学び方
- 主体的・対話的で深い学び
- Q131 主体的な学習にするには何に気を付ければよいですか?
- Q132 対話的な学習にするには何に気を付ければよいですか?
- Q133 深い学びとは何ですか?
- Q134 チーム学習とはどのような学習ですか?
- Q135 知識構成型ジグソー法とはどのような学習ですか?
- 問題解決学習
- Q136 問題解決学習とはどのような学習ですか?
- Q137 問題解決学習はどのような方法で進めるのですか?
- 話し合いの授業
- Q138 話し合いの授業のよいところは何ですか?
- Q139 話し合いの授業をするときの留意点は何ですか?
- 6 課題研究の方法
- 学習指導案の書き方
- Q140 学習指導案はどのように書いたらよいですか?
- 授業分析と協議会
- Q141 授業分析とはどういうものですか?
- Q142 授業を分析するには何をどのように分析すればよいですか?
- Q143 授業を参観するときはどのような位置で見るのがよいですか?
- Q144 どのような授業記録のとり方がよいですか?
- Q145 協議会ではどのように発言すればよいですか?
- 研究論文の書き方
- Q146 なぜ論文を書くのですか?
- Q147 論文にまとめるメリットはありますか?
- Q148 論文の一般的な形式はどのようになっていますか?
- Q149 実際に論文を書くにはどのような手順で書けばよいのですか?
- Q150 「教育論文」作成の留意点にはどのようなものがありますか?
- 学習の評価の仕方
- Q151 評価の目的は何ですか?
- Q152 評価にはどのような種類がありますか?
- Q153 子供に付いた力をどのように評価すればよいですか?
- 通知表の書き方・扱い方
- Q154 通知表は何のために作成するのですか?
- Q155 所見欄はどのように書けばよいですか?
- 第4章 子供理解編
- 1 子供の理解について
- 子供を理解する方法
- Q156 子供をどのように理解すればよいですか?
- 子供への接し方
- Q157 子供をどのように褒めたり叱ったりするとよいですか?
- Q158 子供の反発的な言動に対してどのように接すればよいですか?
- 子供の悩みに対する聴き方と関わり方
- Q159 子供の悩みの聴き方や関わり方はどのようにすればよいですか?
- 合理的配慮
- Q160 「合理的配慮」とはどのようなことですか?
- Q161 保護者への対応はどのようにすればよいですか?
- Q162 「合意形成」とはどのようなことですか?
- Q163 障がい特性に応じて具体的にどのように対応すればよいですか?
- 性の多様性理解
- Q164 性の多様性とはどのようなことですか?
- Q165 教職員としてどのようなことに気を付けたらよいですか?
- 2 不登校児童生徒に対する対応
- Q166 不登校の早期発見となる子供のサインはどのようなものがありますか?
- Q167 初期対応としてどのようなことができますか?
- 3 いじめに対する対応
- Q168 どのような状態を「いじめ」と捉えたらよいですか?
- Q169 「いじめ」の早期発見・早期対応のポイントは何ですか?
- 4 虐待の発見と対応
- Q170 虐待防止に向けて教職員にはどんな役割がありますか?
- Q171 被虐待児童生徒に対してどのように支援したらよいですか?
- 5 アレルギー対応
- Q172 アレルギーにはどのようなものがありますか?
- Q173 学校ではどのような対応が必要ですか?
- 第5章 保護者理解編
- 1 家庭訪問をする際の心得
- Q174 なぜ家庭訪問が必要ですか?
- Q175 訪問をした際にどのような方法が有効ですか?
- 2 個別懇談会のもち方
- Q176 個別懇談会で事前に気を付けておくことは何ですか?
- Q177 懇談会が成功する秘けつはありますか?
- 3 学級懇談会のもち方
- Q178 学級懇談会はどのように開いたらよいですか?
- 4 保護者からの要求に対して
- Q179 保護者の相談や苦情にはどのように対応したらよいですか?
- おわりに
はじめに
「平成」から「令和」へと元号が変わった今,世の中は,グローバル化や人工知能の活用などによる技術革新等,急速な発展を遂げています。また,Society 5.0を迎え,社会構造の劇的な変革が見込まれる中,これからの子供たちに必要とされる資質・能力として,社会の変化に対応するとともに,自分たちを取り巻く様々な課題に真正面から向き合い,解決しようとする力が求められています。
しかしながら,教師の使命は,いつの世にあってもその本質が変わることはありません。教育は,常に子供の健やかな成長を願い,子供を中心に据えた地道な活動を積み重ねることにより,多くの成果を上げてきました。こうした不易を守りつつ,これからの教育のあるべき姿を捉えたとき,次世代の子供たちが未来をたくましく生き抜く力を身に付けることができるよう,必要な学習環境を整え,新たな学習指導要領の理念に沿って着実に前進していくことが大切です。
本書は,2010年に発刊された前回のものから,第7次の学習指導要領の改訂に合わせて「岡崎市教科・領域指導員会」が内容を精選・吟味し,執筆・編集をしました。教科・領域指導員会は,岡崎の教師の授業力向上を図ることを目的に,各小中学校を訪問し,授業研究や若手教師の研修に対して指導や助言を行う組織です。各教科・領域別に32名の教諭が指導員に委嘱されており,学校を訪問して,授業づくりや学級づくり等の具体的なアドバイスをすることで,岡崎の教師の指導力向上に努めています。本書は,岡崎の教師が長い年月をかけて紡いできた,教育の技,教育への思い,教育への夢の結晶とも言えます。
新しい学習指導要領では,「何を学ぶか」だけでなく,「どのように学ぶか」も重要視されており,キーワードである「主体的・対話的で深い学び」を実現するため学習過程の改善が求められています。本書は,その実現に向けた教師支援や目指す子供の姿について,経験の浅い教師にも分かりやすい言葉でまとめられています。さらに,教師としての心得から,学級づくりの基本スキル,子供・保護者理解までが,具体的な実践事例を挙げながら書かれています。若い先生方が本書を手にとり,日々の教育現場で活用することによって,教師力向上に少しでも役立つことを願います。
2020年9月 岡崎市教育委員会教育長 /安藤 直哉
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- 明治図書