- はじめに
- 序章 これからの学びの形とレクリエーション
- 1 これからの時代の学びの形とは?
- 2 「学級あそび」について
- 3 「授業アイスブレイク」について
- 第1章 オンライン,ソーシャルディスタンスでできる学級あそび
- オンライン
- オンラインでビンゴを楽しもう!
- 【対象学年:全学年】
- 目で見て,落とさず,1,2,3…!
- 【対象学年:低・中学年】
- Google Classroomで朝の会をしよう!
- 【対象学年:中・高学年】
- Zoomで,昼食会をしよう!
- 【対象学年:中・高学年】
- 手あそび・足あそび
- 2の指と,3の指を交互に出してみよう!
- 【対象学年:低・中学年】
- 足指でつかめる? くつ下チャレンジ!
- 【対象学年:全学年】
- 後出しジャンケンキングを楽しもう!
- 【対象学年:全学年】
- 歌に合わせて左右の手を動かそう!
- 【対象学年:低・中学年】
- 鬼ごっこ
- みんなでボール当て鬼を楽しもう!
- 【対象学年:全学年】
- ネコとネズミになって逃げろ!
- 【対象学年:低・中学年】
- 模倣
- いうこといっしょ,やることいっしょ!
- 【対象学年:全学年】
- グー・チョキ・パーで,ダッシュしよう!
- 【対象学年:低・中学年】
- しゃべらずに筒を持ち上げよう!
- 【対象学年:全学年】
- からだ鍵盤で曲を演奏してみよう!
- 【対象学年:全学年】
- リレー
- 雑巾掛けでリレーをしよう!
- 【対象学年:低・中学年】
- 上手にお散歩できるかな?
- 【対象学年:全学年】
- ビンゴリレーでからだと頭を動かそう!
- 【対象学年:中・高学年】
- 自己紹介
- 自己紹介動画をつくろう!
- 【対象学年:高学年】
- お話ししないで星座当てをしよう!
- 【対象学年:中学年】
- その他
- ジャングルを探検しよう!
- 【対象学年:低・中学年】
- ボール,見てるかな?
- 【対象学年:低・中学年】
- スペースを見つけて歩きまわろう!
- 【対象学年:低・中学年】
- からだを使ってじゃんけんをしよう!
- 【対象学年:中・高学年】
- 向き合いだるまじゃんけんを楽しもう!
- 【対象学年:中・高学年】
- みんなでつくろう,紙コップタワー!
- 【対象学年:全学年】
- チクタクボンボンで時計になろう!
- 【対象学年:全学年】
- 第2章 オンライン,ソーシャルディスタンスでできる授業アイスブレイク
- 国語
- 60秒動画で,友達に本を紹介しよう!
- 【対象学年:中・高学年】
- 俳句リレーで語感を鍛えよう!
- 【対象学年:中学年】
- オンラインで辞書クイズを楽しもう!
- 【対象学年:全学年】
- 熟語しりとりで言葉に親しもう!
- 【対象学年:中・高学年】
- 算数
- カウント10で頭を活性化させよう!
- 【対象学年:全学年】
- 足した数字を並べよう!
- 【対象学年:高学年】
- 1kgぴったりをめざせ!
- 【対象学年:中学年】
- タイムアタックゲームをしよう!
- 【対象学年:全学年】
- 理科
- 今の季節の生き物を探そう!
- 【対象学年:全学年】
- 地域の生き物を紹介しよう!
- 【対象学年:中・高学年】
- 握力トレーニンググッズをつくろう!
- 【対象学年:全学年】
- 紙笛をつくろう!
- 【対象学年:全学年】
- 社会
- 地名をさがして位置を伝達しよう!
- 【対象学年:中・高学年】
- 歴史上の人物で連想ゲームをしよう!
- 【対象学年:高学年】
- ニュースを探して世の中のことを知ろう!
- 【対象学年:中・高学年】
- オンラインで,都道府県山手線ゲームをしよう!
- 【対象学年:中・高学年】
- 外国語活動・外国語
- Concentration!
- 【対象学年:中・高学年】
- Ball Freeze Tag!
- 【対象学年:中・高学年】
- からだでアルファベットを表現しよう!
- 【対象学年:中・高学年】
- Zoomを使って英語で道案内をしよう!
- 【対象学年:中・高学年】
- 音楽
- 手作り楽器で素敵な音づくりを楽しもう!
- 【対象学年:低・中学年】
- 家庭科
- 学校の居心地のよい場所探しをしよう!
- 【対象学年:高学年】
- 図工
- 色々な線と色で楽しい迷路をつくろう!
- 【対象学年:全学年】
- 体育
- 元気に走り回って,しっぽを取ろう!
- 【対象学年:低・中学年】
- 執筆者一覧
はじめに
2020年は「新型コロナウイルス(COVID-19)」によって,日本はもちろん,世界中の国々が混乱しています。後世から見たら,人々の暮らし方,そして学び方が大きく変わった年として,記録されているのかもしれません。
日本においては,緊急事態宣言が発令され,日常の様々な活動が一時的にストップしました。会社での仕事は在宅でのテレワークになり,レストランでの食事はテイクアウトに,飲み会はオンライン飲み会にと,生活の様々なものが大きく変わりました。
そういった中,学校も大きな変化を余儀なくされました。2月末の「一斉休校の要請」から始まった混乱は,半年以上経った現在でもまだその影響が続いています。今回のコロナでは,結果として,日本の学校教育の弱い部分が露呈した形となりました。子どもの居場所としての学校,学びを保障する場としての学校,食事を含めた健全に育つ場としての学校など,改めて「学校の役割」が問われることとなりました。
一斉休校およびその後の日々において,多くの学校が苦労している中,それまで通りの学びを続けている学校もありました。ネットをベースとして学習を進めていた通信制高校などの学校です。またPCなどの「一人一台」を積極的に推進していた自治体(熊本市など)の学校も同様です。
そういった学校では,コロナ前と同様,場合によってはそれ以上の学びの質を確保し,学習を進めていました。多くの学校が,学びの不安定さに悩み,苦しんでいる中,そういった学校では,子どもの学びに寄り添い,学びを紡ぐことができていました。それまで不登校気味だった子どもがオンラインの授業には参加ができたなどの事例もありました。コロナによって,新たな可能性が見出され,学びの新しいスタイルがつくられつつあります。
今回の学校におけるPCなどを用いた学習の推進は,明治以来の大きな変化です。日本の近代の学校教育は,明治初期にその制度が整いました。教室の大きさ,教室のあり方,教具などです。黒板の前に教師が立ち,教科書とノートを使って学習を進めていくというスタイルもその時にできたものです。
少しずつ進んでいた学校(学習)におけるPCなどの活用が,今回のコロナによって一気に進みました。まだまだ過渡期です。今後,さらに発展していくものと感じています。
本書『オンライン,ソーシャルディスタンスでできる 学級あそび&授業アイスブレイク』は,学校現場の先生方,教師を目指す学生,学童などにかかわる方々のヒントとなることを期待しています。コロナによって「3密(密閉,密集,密接)」を避けることが求められました。3密を避けることは,それまで取り組んでいたものを全部否定されるものではありません。一部を変えることで実施可能になります。例えば,鬼ごっこであれば「手つなぎ鬼」は少しやりにくいですが,「影踏み鬼」「しっぽ取り」などは感染のリスクを回避しながら,鬼ごっこのねらいを達成することができます。
日々,多様な子どもたちと接している現場の先生方は,非常に柔軟性をもっています。本書にある実践からヒントを得て,それぞれの学校,地域,学級に合った形にアレンジしていって欲しいと思います。そうすることで,さらに学びが広がり,深まることにつながります。そして,子どもの笑顔が増えることを心から願っています。
本書をまとめるにあたっては多くの方々に支えられました。学校現場の先生方,運動指導の現場でレクリエーションに取り組んでいる先生方,教員養成・保育者養成に携わっている大学の先生方,改めて感謝申し上げます。最後に,本書の企画から執筆に至るまでたくさんの助言などをいただいた明治図書の矢口郁雄さん,新井皓士さんに深く感謝いたします。
2020年12月 /鈴木 邦明
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- 明治図書
- ソーシャルディスタンスでせきるというテーマがすごくありがたかったです。授業ごとに紹介されているため、使いやすかったです。2021/1/3020代・小学校教員