中学校音楽サポートBOOKS
呼吸法から体幹トレーニングまで 強い心と体をつくる「吹奏楽ヨガ」

中学校音楽サポートBOOKS呼吸法から体幹トレーニングまで 強い心と体をつくる「吹奏楽ヨガ」

YOGAで変わる! 指導の心得&実践法

学校の吹奏楽部など演奏家指導のため全国を飛び回って活躍されている著者が、ヨガの視点から吹奏楽指導をより良くする心得と実践法をまとめた一冊。生徒のココロとカラダを磨けるだけでなく、部活動の時短化や三密回避の練習メニューなどあらゆる場面で活用できます!


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PDF
ISBN:
978-4-18-324316-4
ジャンル:
音楽
刊行:
対象:
中・他
仕様:
A5判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年11月22日

Contents

もくじの詳細表示

はじめに
Chapter1 強い部活に育てるために大切にしたい3つのこと
01 強い部活にしたいのに,うまくいかないのはなぜ?
02 大切にしたいこと@ 肋骨の歪みを整え「力み」をなくす
03 大切にしたいことA 効率よく休み「偏り」をなくす
04 大切にしたいことB 骨盤を整え「脱力しすぎ」をなくす
コラム パフォーマンス力が上がる 食事法
Chapter2 教師が変われば部員も変わる!指導をスムーズにする準備法
01 疲れがない,自然な状態に整えるために
02 指導の準備@ 起床時に呼吸状態をチェックする
今日の自分の心と体の状態を把握する
自分の呼吸状態を知る計測法
計測1.呼吸の回数を数える
計測2.呼吸が勝手に止まっている時間を測る
03 指導の準備A 疲れない呼吸を身につける
酸素が脳にスムーズに送られるように整える
実践 土下座(チャイルドポーズ)で呼吸する
04 指導の準備B 集中力を維持するために瞑想を行う
体の痛みなく座るために筋肉の柔軟性を高める
怪我なくヨガを行うために
継続することで小さな奇跡が起きる 7分ヨガ
1.ハンズフロー
2.前屈のポーズフロー
3.戦士のポーズフロー
4.ピラミッドのポーズ
5.こどものポーズ→牛のポーズ→下を向いた犬のポーズ
6.こどものポーズ→膝立ちのポーズ
7.コブラのポーズ
8.仰向けL字のポーズ→ガス抜きのポーズ→太鼓橋のポーズ
9.やすらぎのポーズ
10.片鼻呼吸法
11.瞑想法
05 劇的な変化ではなく,自然な変化を重視する
06 忙しくて時間がない指導者のための実践!1分ヨガ
1.ハンズフロー
2.片鼻呼吸法
3.瞑想法
コラム パフォーマンス力が上がる 睡眠法
Chapter3 心と体をケアする吹奏楽指導の心得
01 「いい音で吹いて」ではなく,再現性のある指導をする
02 わからないことは,わからない。とはっきり伝える
03 楽器を演奏していない時間を改善する
04 根本的な改善を促すよう,演奏前後に呼吸を整える
05 自律神経と緊張の関係性を理解する
06 心と体が元気であること,が何より大切と考える
07 心の状態は内から見ることで把握する
08 ヨガ練習法で人間関係を良好に導く
09 心と体のケアをする時間を取る
10 教師と生徒のマインドはつながっている
コラム 気持ちを整理するスピードを上げる ノートの使い方
Chapter4 強い心と体をつくる吹奏楽ヨガ 実践法
基礎トレーニング編
01 部活の始まりと終わりに行う1分ヨガ指導法
02 基礎練習前に行う10分ブレスコントロールヨガ
1.呼吸回数の確認
2.ブレストレーニング
3.ハンズフロー
4.前屈のポーズフロー
5.戦士のポーズフロー
6.ピラミッドのポーズ
7.こどものポーズ→牛のポーズ→下を向いた犬のポーズ
8.こどものポーズ→膝立ちのポーズ
9.コブラのポーズ
10.仰向けL字のポーズ→ガス抜きのポーズ→太鼓橋のポーズ
11.やすらぎのポーズ
12.片鼻呼吸法
13.瞑想法
呼吸法編
03 演奏前に行う 四角い呼吸法
04 演奏後に行う 土下座呼吸(チャイルドポーズの応用編)
05 やる気を出したいときに行う 火の呼吸法
06 落ち着きたいときに行う 月の呼吸法
07 金管楽器奏者に行う 1:2の呼吸法
08 木管楽器に行う ねじりの呼吸法
09 打楽器奏者に行う くまの呼吸法
10 本番前に行う 片鼻呼吸法
体幹トレーニング編
11 演奏時の姿勢を整える ハイハイトレーニング
12 横隔膜がスムーズに動く 空気椅子トレーニング
13 体の可動域が広がる ツイストトレーニング
応用トレーニング・ケア編
14 聴覚をケアする 耳栓鼻呼吸
15 視覚をケアする パーミング
おわりに
参考文献

はじめに

 表向きの勤務時間は短くなったものの,

 コンクールの成績は向上させなければいけない…


 少しでも部活の時間が長くなると,保護者から連絡が来てしまう…

 でも,どうしたらよいのかわからない…


といった悩みを抱えながら部活動を行っていませんか?


 近年,教師の心身の健康を守るために「働き方改革」によって,部活動の時間短縮化が義務づけられました。また,新型コロナウイルスの影響によって学校内で部活動ができなくなり,生徒それぞれが自宅でできる練習法について頭を悩まされた先生も多いでしょう。


 世の中の状況が変化する中で,今まで以上に効率のよい吹奏楽の練習方法を求めている先生が増えていることを,学校指導を通して感じております。

 しかし,効率のよい練習方法を模索しながら,コンクールなどでよい結果を残せる強い部活にすることは,容易なことではありません。部活動の効率化と結果を求められることの板挟みに悩んだ結果,心的負担が以前より増えてしまった。という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 また,学校だけでなく,音楽業界全体で演奏活動に制限がかかり,精神的にストレスを抱えた奏者も増えています。音楽に携わる人たちは,表現豊かに演奏する習慣によって,繊細な感覚をもっている人が多い印象です。そのため,精神疲労も一般の方と比べて溜まりやすい傾向があります。

 音楽は人の心に元気や勇気,希望を与えられる素晴らしいものです。今,息苦しい状況ではありますが,音楽にかかわる人たちの心身の健康を守るきっかけとなる,一冊になれば幸いです。


 そこで本書では,私が実践しているヨガ・瞑想法の視点を取り入れた,より効率的な練習方法を実現するための方法をお伝えします。そして,「吹奏楽ヨガ」として,強い部活に育てるための集中力の高め方や正しい呼吸法から体幹トレーニングまでを紹介し,それらを定着させることで,短い時間の中でも部員のスキルを向上させる具体的な実践法をお伝えいたします。


 どのトレーニングも部活以外でもできる簡単な内容となっています。部活が休みになる,試験期間中などにも部員が自宅で実践できるよう日々の練習を丁寧に行いましょう。

 本書を通して部員だけでなく,教師も心と体を労わることが身につき,さらに実りのある吹奏楽指導につながることを願っています。


   /吉田 巴瑛

著者紹介

吉田 巴瑛(よしだ ともえ)著書を検索»

インド政府公認ヨガ講師,呼吸改善コンサルタント,音楽療法士。

3歳からピアノ,10歳から17年間トランペットを専攻し音楽大学を卒業。小学4年生から「演奏時に起こる緊張や心身の不調」に悩まされ,音楽大学へ進学とともに出会ったヨガをきっかけに,心身ともに健康な状態で演奏できる独自のメソッドを開発。

2018年にはインド政府公認のヨガ講師に認定され,インド,スリランカ,タイなどで学びを深め,アジア最大級ヨガイベントヨガフェスタ 横浜2018にてヨガ講師を務める。

音楽大学在学中からヨガ指導を始め,吹奏楽部やオーケストラなどの音楽家を含む,のべ5万人以上に指導を行う。

人間が生まれてから死ぬまで行う「呼吸」にフォーカスした指導は,「トランペット奏者ならでは」と各方面から高評を博し,現在では,企業・団体向けに「呼吸から人生を変えるヨガ講座」を実施している。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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