- はじめに
- 序章 読み書きが苦手な子へのアルファベット指導のポイント
- なぜ,どこが難しいのか
- 苦手を防ぐ指導のポイント
- こんなときどうする
- Chapter1 アルファベットに親しむワーク
- 1 くらしの中のABC
- よめるかな
- 線で結ぼう/正しいのはどれ@
- 線で結ぼう/正しいのはどれA
- 線で結ぼう/正しいのはどれB
- 2 ABCオーダー(アルファベット順)
- 順番に指さしながら言ってみよう(大文字/小文字)
- タイピングしてみよう@
- タイピングしてみようA
- 3 大文字と小文字
- 線で結ぼう@
- 線で結ぼうA
- Chapter2 アルファベット・大文字の練習ワーク
- 大文字練習ワーク活用のポイント
- A・Bの練習ワーク
- C・Dの練習ワーク
- E・Fの練習ワーク
- G・Hの練習ワーク
- I・Jの練習ワーク
- K・Lの練習ワーク
- M・Nの練習ワーク
- O・Pの練習ワーク
- Q・Rの練習ワーク
- S・Tの練習ワーク
- U・Vの練習ワーク
- W・Xの練習ワーク
- Y・Zの練習ワーク
- Column 同じ発音を含む文字
- Chapter3 アルファベット・小文字の練習ワーク
- 小文字練習ワーク活用のポイント
- c・oの練習ワーク 大文字とそっくりな文字
- s・xの練習ワーク 大文字とそっくりな文字
- v・wの練習ワーク 大文字とそっくりな文字
- z・pの練習ワーク 大文字とそっくりな文字
- a・eの練習ワーク どこか似ている文字
- m・nの練習ワーク どこか似ている文字
- r・uの練習ワーク どこか似ている文字
- b・dの練習ワーク どこか似ている文字
- h・kの練習ワーク どこか似ている文字
- f・lの練習ワーク どこか似ている文字
- t・iの練習ワーク どこか似ている文字
- j・yの練習ワーク どこか似ている文字
- g・qの練習ワーク どこか似ている文字
- Column □の中に文字を書いてみよう
- Chapter4 ローマ字のタイピング練習ワーク
- 一石三鳥 タイピング練習
- ・タイピング練習の手引き
- ホームポジションをたしかめよう
- タイピングしてみよう ア行
- タイピングしてみよう カ行
- タイピングしてみよう サ行
- タイピングしてみよう タ行
- タイピングしてみよう ナ行
- タイピングしてみよう ハ行
- タイピングしてみよう マ行
- タイピングしてみよう ヤ行・ワ行
- タイピングしてみよう ラ行
- タイピングしてみよう ガ行
- タイピングしてみよう ザ行
- タイピングしてみよう ダ行
- タイピングしてみよう バ行
- タイピングしてみよう パ行
- タイピングしてみよう 応用編(A+U)
- タイピングしてみよう 応用編(I+O)
- タイピングしてみよう 応用編(U+E)
- タイピングしてみよう 応用編(E+I)
- タイピングしてみよう 応用編(O+A)
- タイピングしてみよう 発展編A
- タイピングしてみよう 発展編I
- タイピングしてみよう 発展編U
- タイピングしてみよう 発展編E
- タイピングしてみよう 発展編O
はじめに
みなさんは,初めて自転車に乗れた日のことを覚えていますか。もちろん個人差はあると思います。しかし多くの人は,乗れるようになるまでの苦労を忘れてしまっています。
「読み,書き」についても同じことが言えます。難しさを忘れてしまった私たちには,そこでつまずいている子のしんどさが理解しにくくなります。アルファベットはたったの26文字ですがb / d / p / q やf / t など形の似た文字を混同する子もいます。
難しさへの理解を深める スモールステップを踏む 得意を生かす
そこで本書では,読み書きの難しさを疑似的に体験し,つまずきへの理解を深めていただくことから始めます。Chapter1では,子どもたちがくらしの中でよく見聞きするアルファベットを取り上げます。くらしの中で主体的に学び取る習慣を身につけることも,この章の大きな目的の1つです。
Chapter2,Chapter3では,日本の子どもたちにとってより身近な大文字,そして小文字の順で練習します。大文字のFはFlag:旗,小文字のhはhorse:馬 など文字を絵の中に組み入れることで,文字の形を強く印象付けられるようにしています。さらに小文字は「2階からたて棒,ひと山でh」など,書き順を言葉で説明しています。
英語を日常語とする子どもたちと,「日本語の音」を身につけ,「文字」を読み書きし始めている子どもたちとでは,練習方法や指導をする上でのポイントにも違いがあって当然です。個人として見たときにも,目からのヒントに強い子には絵を使って,耳からのヒントに強い子には文字形を言葉で説明するなど,それぞれの得意を生かした練習をご紹介します。
キーボード入力に慣れる 音に関する気づきをうながす
ICT環境の整備が進んでいます。Chapter4では,タイピング入力の練習を通して「アルファベットに慣れ親しむこと」,そして「音の足し算・引き算に慣れ親しむこと」を目的とします。
ローマ字は英語学習の妨げになるという声もあります。詳しくは後でお話ししますが,マイナス面とプラス面を比べればプラスが圧倒的に大きいことは間違いありません。
最後になりましたが,本冊の子ども用ワークシートにはあえて番号をふっていません。子どもたちの達成状況を見ながら,合間の時間を生かすなどして活用いただければと思います。
2020年10月 /小野村 哲
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- 明治図書