- はじめに
- 第1章 30代からの若手と自分の成長術
- 若手の置かれている状況を想像する
- 若手一人一人に違う対応をする
- お互い、教室に一日1回足を踏み入れる
- 若手の質問に改めて学ぶ
- 若手の良さにこそ目を向ける
- 「裸の王様」になってはいけない
- 若手と指導技術を共有する
- 若手は失敗があって当たり前
- 模擬授業でお互い、高め合う
- 若手から刺激をもらう
- 振り返って交流する
- 表情や態度に気を配る
- 第2章 若手の見本になる! 先輩の学級づくり
- 憧れてもらえるクラスをつくる
- 交換授業で子どもをさらに伸ばす
- 子どもに教えてもらう
- 「魔法の杖」はないから考える…
- そっ啄同時を目指す
- 予測すれども、決めつけない
- 教師も何か一つがんばってみる
- 何をやるかよりどうするかを大事にする
- 教室を整理整頓する
- 教師がいない状況をあえてつくる
- 第3章 若手の見本になる! 先輩の仕事術
- 見返りを求めず動く
- 先に動いて景色を変える
- 子どもに言うことは、自分もする
- 職員会議では信頼と相談を大事に提案する
- 分掌ではない「名もなき仕事」にも目を向ける
- やるべきことはやった上でのやりたいこと
- 研究会やセミナーを運営する
- やりがいを感じる
- 自分で自分を律していく
- おわりに
はじめに
自分のクラスが整ってきたら
次のステップに向かう
小学校の教員になって、まず求められるのは、自分の仕事がしっかりできることです。
その中でも中心になるのは、学級づくりです。
学級の中で、良好な人間関係を築くこと。そして、子どもたちが決まりを守り、楽しく生活できるような仕組みづくりをしていくことです。
授業をきちんと成立させ、行事の指導や生徒指導ができることです。
さらに、保護者と良好な関係を築くようにします。
その上で、自分の任された校務分掌の仕事をしっかりやることです。
まずは、自分の任されたことをしっかりできるようにすることが求められるのです。
このように書くと、最初から結構大変なことが求められていることに改めて気付かされます。
最初は、うまくいきません。
失敗もたくさんするでしょう。
その中で、いろいろ経験を重ね、子どもや保護者、先輩から学び、誠実に努力を重ねていけば、徐々にうまくできるようになっていきます。
一人前と言えます。
しかし、いつまでもそれだけではだめなのです。
学校現場には、どんどん若い先生が入ってきています。
ある程度、経験を重ねたミドル、ベテランが自分のことだけをやっているようでは、学校は成り立たないのです。
本書は、自分のことはしっかりやりつつ、全体のために貢献したいという想いをもっている先生のために書きました。
私自身、採用から数年は自分のことでいっぱいいっぱいでした。
たくさん失敗もしてきましたし、そこから学んできました。
少しずつ後輩が増え、彼らといっしょに仕事をし、サポートするようになっていく中で、いろいろなことに気付くようになりました。
彼らを指導したり、サポートしたりすることを通して、視座が上がり、もう一段階成長できたという自負があります。
「立場が人を育てる」とはよく言ったものです。
先輩になってみて、後輩たちと「ああでもない」「こうでもない」といっしょに悩みながら、学級づくりや授業づくりについて考える中で、自分の学級づくりや授業づくりの腕も上がりました。
いろいろな子どもたちや保護者にも対応できるようになりました。
本書が、自分のことをしっかりできるようになったあなたが、次のステップへ進めるヒントになれば幸いです。
/飯村 友和
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