- はじめに
- 本書活用の前に・本書の使い方
- 学習
- 001 てんてん図形模写
- ひらがながすらすら書けるようになる@
- 002 色ぬりたし算
- ひらがながすらすら書けるようになるA
- 003 鏡文字カード
- ひらがながすらすら読めるようになる@
- 004 あなあきひらがな
- ひらがながすらすら読めるようになるA
- 005 1文字ひらがなカード
- 言葉(単語)を認識して読むことができる
- 006 カラー版1行しおり
- 文章をつまらずに読むことができる
- 007 追従スピード数字さがし
- 文章をとばさずに読むことができる
- 008 つなげる助詞カード
- 助詞を間違えずに使えるようになる
- 009 スピード数字消し
- 板書で必要な場所を迷わずに見ることができる
- 010 跳躍スピード数字・言葉さがし
- 教科書の必要な箇所を見つけることができる
- 011 しかくで囲みマス
- マスから文字がはみ出してしまうことが減る
- 012 カラーマス&モノクロマス
- マスの中に名前を書くことができる
- 013 運筆なぞって書こう
- 文字をキレイに書くことができる
- 014 筆圧体操
- 筆圧を調整して鉛筆で書けるようになる
- 015 複雑な図形
- 苦手な漢字も書けるようになる
- 016 にじ色カラーマスノート
- 複雑な漢字もキレイに書けるようになる
- 017 作文カード
- 苦手な作文もすらすら書けるようになる
- 018 なん時? なん分? 時計
- 時計が正確に読めるようになる
- 019 スピードライト1
- 計算のケアレスミスが少なくなる
- 020 スピードライト2
- 筆算の計算がスムーズに解けるようになる
- 021 オーバーレイド
- 一の位や十の位の意味がわかるようになる
- 022 筆算おたすけシート
- たし算やひき算の筆算の意味が理解できる
- 023 カラー筆算おたすけシート
- たし算やかけ算の筆算が正確にできる
- 024 ゆびでかくす君
- わり算の筆算が正確にできる
- 025 集中スペース
- 周りの様子を気にしてしまうことが減る
- 026 いまここカード
- 教師の指示を最後まで聞けるようになる
- 027 落ち着きスペース
- 授業を妨害してしまうことが少なくなる
- 028 気持ちを伝えますカード
- 指名をしたときに黙り込むことがなくなる
- 029 カラーイミテーション
- 家庭でも楽しく座って学習できる
- 030 やること視覚化ルーレット
- グループ学習に安心して取り組める
- 031 ひたすら貼りマス&ひたすら書きマス
- 左から右,上から下の順番が理解できる
- 032 もっともっとスピード数字消し
- 集中力が続くようになる
- 033 順番タスクカード
- 問題を読み飛ばさず順番に解けるようになる
- 034 すべらないシート
- 姿勢を崩さず座れるようになる
- 035 ソーシャルスキル トラブル予防シート
- 教師に暴言を吐くことが少なくなる
- 036 心の安心・安全マップ
- 教室から飛び出してしまうことが少なくなる
- 037 お道具たちのお部屋(お道具箱)
- 学習用具の整頓が自分でできる
- 038 ほっと一息気持ちの切り替えカード
- 間違えた問題の直しが素直にできる
- 039 キュッとゴム
- 定規を使って線をまっすぐ引くことができる
- 運動
- 040 目印ゴムバンド
- 苦手なダンスや体操ができる
- 041 コロコロ線の上を歩こう
- ラインにそってまっすぐ走ることができる
- 042 ビニール袋と新聞紙で手づくりボール
- 片手でボールを投げることができる
- 043 プールスティックで恐怖軽減
- 怖がることなくハードルを跳べるようになる
- 044 プールスティックでお腹の痛み軽減
- 鉄棒で「前回り」ができる
- 045 ぱっと目印
- 並ぶ位置を自分で確認できる
- 046 跳ぶ! 回す! 連続! はなまるシート
- 縄跳びで「前回し跳び」ができる
- 047 音とリズム 短い縄跳び de どんどんシート
- 縄跳びで「二重跳び」ができる
- 048 足マーク
- 跳び箱で「両足踏み切り」ができる
- 049 両足ジャンプ de 体幹トレーニング
- 安全に体を動かせるようになる
- 050 水着の着替え表
- 自分で水着に着替えることができる
- 051 動画ではなまるチェック
- 充実した振り返りを行うことができる
- 052 マグネット作戦ボード
- 作戦会議で自分の動きをイメージできる
- 053 ルールの拡大掲示
- 競技のルールを守れるようになる
- 054 コロコロキャッチ
- ボールをキャッチすることができる
- 055 紙コップキャッチャー
- 道具の操作が上手にできる
- 056 せーのでゴール
- 同時に複数の動きができる
- 友だち関係
- 057 お顔で神経衰弱
- 先生や友だちの名前を覚えることができる
- 058 ぽかぽか言葉とちくちく言葉
- 友だちに乱暴な言葉を使うことが減る
- 059 ソーシャルスキルトレーニング1
- 友だちと一緒に行動できる@
- 060 ソーシャルスキルトレーニング2
- 友だちと一緒に行動できるA
- 061 聞きますポイント5W1H
- 話を正確に聞くことができる
- 062 話す人だれだ? 聞く人だれだ?
- 相手を見ながら話を聞くことができる
- 063 伝えたいことシナリオカード
- 話したい内容を自分の言葉で表現できる@
- 064 聞いてくださいカード
- 話したい内容を自分の言葉で表現できるA
- 065 ぽかぽかちゃんカード
- いまどんな気持ち? が理解できる@
- 066 重さと色で伝わる気持ちボトル
- いまどんな気持ち? が理解できるA
- 067 触って伝わる気持ちボール
- いまどんな気持ち? が理解できるB
- 068 気持ちの温度計
- 自分の気持ちをコントロールできる
- 069 ヘルプカード
- 「助けて」が伝えられるようになる@
- 070 伝わるポストカード
- 「助けて」が伝えられるようになるA
- 071 物語式予防シート
- 対人トラブルが減って笑顔が増える
- 072 気持ち視覚化カード
- 自分のやり方に固執せず,柔軟に対応できる
- 073 ぷにぷに&ポコポコ
- 友だちへのちょっかいが減って静かに待てる
- 日常生活
- 074 やることリスト
- 物事の手順を覚えることができる
- 075 お知らせ君
- 休み時間が終わったらすみやかに教室に戻ることができる
- 076 置く場所シート
- 上履きを整えて下駄箱に置くことができる
- 077 透明シート
- 机の上の整理ができるようになる
- 078 ぶつかり防止クッション
- 机から物を落とす回数が減る
- 079 写真付きロッカー
- ロッカーの整理が自分でできる
- 080 活動チェックリスト
- 係活動を忘れずにできる
- 081 ゴミはここに集めマス
- ほうきを使って掃除ができる
- 082 お道具箱の整理整頓シート
- お道具箱を自分で整えることができるようになる
- 083 傘用の大きなマジックテープ
- 雨の日に傘を上手にしまうことができる
- 084 給食当番カード
- 給食当番で自分の役割をこなすことができる
- 085 パッタン! 着替えの順番
- 体育着をキレイにたたむことができる
- 086 ○×リスト
- 物に当たらず感情を制御できる
- 087 「用事があります」カード
- 職員室で教師を呼ぶことができる
- 088 昨日・今日・明日シール
- 自分で日にちを確認できる
- 089 ランドセルと紐づけファイル
- 提出物を保護者に渡すことができる
- 090 腕時計とかっこいいバンド
- 寄り道が減り安全に登下校できる
- 091 準備できたよチェッカー
- 明日の学校の準備が自分でできる
- 092 宿題チェックシート
- 毎日,宿題に取り組むことができる
- 093 収納カラーレイアウト
- 自分で宿題の管理ができる
- 094 先生,お話聞いてカード
- 自分で宿題を学校に提出できる
- 095 ごほうびシールプロジェクト
- スマートフォンやテレビゲームの時間を守れる
- 096 生活リズムカード
- 生活リズムを整えて,元気に学習できる
- 097 防水! 手洗いカード
- 毎日の清潔な習慣で心と体をピカピカにできる
- 098 洗う順番カード
- お風呂で頭や体の洗い忘れがなくなる
- 099 そろえる洗濯ばさみ
- 靴をそろえて玄関を整理整頓できる
- 100 ひとりでできるお手伝いカード
- 責任をもってお手伝いをすることができる
- 101 マッチョカード
- 運動をする習慣を身につけることができる
- 102 気持ちのコントロールグッズ
- 気持ちの切り替えができる
- 103 今日の学習予定表
- 自分で確認して行動できるようになる
- 104 予定確認表
- 予定変更にも不安にならず対応できる
- 学校行事
- 105 今日の時間割
- 行事や特別日課の流れを理解できる
- 106 見通しカード
- 安心して活動に参加できる
- 107 順番シール貼り
- 「次はここ」の順番が理解できる
- 108 イヤーマフ
- マイクの音が苦手な子も行事に参加できる
- 109 音の大きさ表
- 避難訓練で鳴る非常ベルの不安が少なくなる
- 110 参加ステップアップ表
- 嫌がらずに運動会の練習に参加できる
- 111 私の伝えたいことリスト
- 三者面談で自分の気持ちを伝えることができる
- 112 バスの約束
- バスの座席に座ってレクに参加できる
- 113 探検カード
- 遠足のときにみんなと行動できる
- おわりに
はじめに
これまでに出会った子どもたちに感謝の気持ちを込めて……。
本書を手にとっていただき,誠にありがとうございます。
この本は,「子どもたちの困り感に気づき,寄り添い,学び続ける人」が「自立活動や環境支援の視点から,子どもたちの困り感を改善・克服する」ことを目指して書いた本です。
この本を手にしているあなたは,
□子どもたちの「助けてのサイン」に気が付いている。
□子どもたちの「困り感」を改善したいと考えている。
□子どもたちの「成功体験」を積み重ねていくための方法を考えている。
□子どもたちの「自己肯定感」の向上を目指している。
そんな素敵な人なのだと思います。
本書を通して,目の前の子どもたちが少しでも多くの「笑顔」を見せてくれるように,共に考えていけたら幸せです。
ご紹介する113のアイデアは,実際に出会って一緒に過ごした子どもたちと一緒に考えながら教材を開発し,環境調整や支援をしてきたもので,この本は実践集でもあります。
どのアイデアも,実践する前には「子どもたちと一緒に考えること」「持続可能な支援にすること」「関わる全ての人たちに過度な負担がかからないこと」を忘れないでください。
子どもたちと関わっていく上で大切なことは,「子どもたちを丁寧に見ること」です。
現代は,学校教育の中,多様化する教育的ニーズに応えるために,教育学・医学・心理学などが連携して,一人ひとりの学びや心身の発達を支援する時代となりました。
言語聴覚療法,作業療法,理学療法,認知行動療法,発達心理学,認知心理学,応用行動分析(学),ビジョントレーニング,コーディネーション運動など,様々な分野について知識を広げることも大切です。同時に,地域にいる専門家と繋がるコーディネート力を高めることも大切です。
一人ひとりの教育的ニーズに応えることのできるように,子どもたちの困り感を一人の主観で見るのではなく,複数の視点から科学的根拠を基に客観的に評価・計画・実行することが大切です。
そのために,子どもたちの表情や予備動作,視線や手足の動き,声のトーンなど,「その瞬間,いま目の前の姿」を把握できるように観察をします。
そして,「いま,目の前の姿」を丁寧に見るためには,生育歴はもちろん,好きなことや長所,日々の連絡帳,朝食や睡眠時間など家庭での様子,事前の授業や休み時間の様子,過去の学力テストの結果や学習ノートなど,「これまでの姿」を知る必要があります。
丁寧な実態把握をした上で,活用できそうな教材を子どもたちと一緒に作成してみてください。先生方が「これはすぐにできそうだ!」と思ったり,子どもたちが「これはやってみたいな!」と思ったりするものから取り組んでみてください。
私の実践が少しでも,子どもたちや子どもたちに関わる全ての皆様のお役に立つことができれば幸いです。
2022年3月 /いるかどり
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