学級経営サポートBOOKS
学級を育てるばっちりトーク

学級経営サポートBOOKS学級を育てるばっちりトーク

好評2刷

思いを伝え、子どもと向き合う、教室ことば

教師の仕事は「話す」が9割。教室で語り聞かせるお話は、教師の期待からくるものです。叱ったり、責めたりするのではなく、思いをのせた温かいメッセージが子どもたち一人一人の心にしっかり届けば、学級全体の士気が高まり、クラスは育っていくのです。


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PDF
ISBN:
978-4-18-346821-5
ジャンル:
学級経営
刊行:
2刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 136頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年12月3日

Contents

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 学級を育てる「トーク」3つのポイント
「言葉」を決める
「期待」を込めて話す
「確認」を怠らない
第2章 学級を育てる「ばっちりトーク」60
学習規律を定着させるトーク
01 文字はその人を表す
02 目で追う
03 40秒で支度しな
04 立ったら止まる
05 半端をやめる
06 四角い掃除
07 0.5秒で反応する
08 1から10を考える
09 時間と時刻
緊張感と集中力を高めるトーク
10 鬼のように書く
11 黙書
12 落ち着きは音で決まる
13 静かはつくる
14 没頭せよ
15 いい意味で目立つな
16 後ろ姿で語ろう
17 余白を使え
主体性を引き出すトーク
18 プラス1(ワン)
19 準備が8割
20 逆算する
21 かっぱえびせん
22 仕事はつくる
23 気を利かせる
24 脱・指示待ち
25 つかみ取る学び
考える視点を変えるトーク
26 作業から学習へ
27 北風か太陽か
28 共感と同感は違う
29 重要と急用
30 加点法と減点法
31 体の態度,心の態度
32 学力は楽力
33 「テキトー」から「適当」へ
34 納得と説得
自分と向き合わせるトーク
35 逃げない
36 徹頭徹尾
37 ほころびに負けない
38 負荷をかける
39 青い根と赤い花
40 根幹の反省
41 裏の自分をつくらない
42 分岐点
43 心の超回復
社会性を養うトーク
44 感情で動くな,理性で動け
45 アンインストール
46 「無言」実行
47 根を張れ
48 献身的になろう
49 勝っても負けてもさわやかに
50 条件つきをやめる
51 伝え方と伝わり方
心を育てるトーク
52 実るほど頭を垂れる稲穂かな
53 残心
54 あいさつは先手
55 まず,「いいね」
56 気丈に振る舞う
57 ノーサイド
58 一人でいる力
59 張り切る
60 アシスト
おわりに

はじめに

 みなさんは,子どもたちの前に立って話す時に何を意識していますか。何を考えてお話ししていますか。

 そして,どうやってご自身の話術を磨いてきましたか。また,どうやって鍛えていますか。


 私たち教師にとって「話すこと」は仕事の大部分を占めていると言ってよいでしょう。

 朝,子どもたちと出会って交わす「おはようございます」に始まり,帰り際の「さようなら」まで,1日の中でいくつもの言葉を発しているからです。


 実は,大学を出たばかりの私は,教室で「話すこと」が大の苦手でした。

 1日を終えると喉が潰れており,毎日のど飴を口に放り込んで帰りの車を走らせたものでした。そして,「明日はできる限り『話さず』に1日を過ごそう」と思っていました。


 その当時は単に喉が潰れるのが嫌で,自分が楽をするために「話さない」ことを意識したものでした。しかし,今になって考えてみると,なかなかよい心がけだったなと振り返ることができます。

 なぜなら,「教師の1日の発話量がどのくらいか」を何となく把握できるようになったからです。


 そして,年数を重ねるごとに「1日の中で自分が話せる量はどのくらいか」という,限界値がわかるようになってきました。極端に言えば,その文字数すら何となくわかるようになったのです。


 すると,自分の「発話量」によってその中身や内容を考えるようにもなりました。「話せる量」に限界があると思うと,その量を「無駄遣い」したくないと思ったのです。

 同時に子どもたちを叱ったり責めたりするような消極的なことばかりに話す時間を割きたくないとも思いました。


 さらに,「どうしたらより短く話せるか」「端的に,わかりやすく話せるか」「より伝わるように話せるか」を考えるようになりました。言葉を選んだり,話し方を工夫したり,話すタイミングを考えたりしたのです。

きっと,そうした長年の積み重ねが,今の私の「トーク」を磨き,鍛える術になっていたのだと思います。


 現在,私は「Voicy」という音声配信メディアで毎日「声」を届けています。その中で,「古舘先生の話はなぜかスッと入ってくる」「内容も聞きたいけど,その声を聞きたい」と言っていただけたり,「おしゃべりはどうやって学んだのか」「いつからそんなに話せるようになったのか」と聞かれたりすることがあります。

 本当にありがたい言葉で,私にはもったいない言葉です。いつもありがとうございます。


 そこで,感謝の気持ちを込めて教室の事実をまとめようと思いました。

 これまで教室で話してきた「トーク」を振り返り,みなさんと共有したいと思いました。ぜひ,「教室の空気」を感じていただければと思います。

 本書が,読者の方々の目の前にいる子どもたちを育てる一助になることを願っています。


   著者 /古舘 良純

著者紹介

古舘 良純(ふるだて よしずみ)著書を検索»

1983年岩手県生まれ。現在,岩手県花巻市の小学校勤務。平成29年度 教育弘済会千葉教育実践研究論文で「考え,議論する道徳授業の在り方」が最優秀賞を受賞。近隣の学校で校内研修(道徳)の講師を務めたり,初任者研修の一環等で道徳授業を公開したりしている。バラスーシ研究会,菊池道場岩手支部に所属し,菊池道場岩手支部長を務めている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 色々な種類のトーク・語りがあって勉強になりました。学級でたくさん子ども達に話して日々頑張る価値を伝えていきたいです。
      2024/1/730代・小学校教員
    • QRコードで実際に話している声などを、収録して頂けると有難いです。
      2023/9/2ヤマダ
    • 私は「なぜ、この行為が大切なのか」を指導する上で、子どもが腹落ちするように伝えることが苦手です。そんな私には最適な本でした。
      本書を読むと、目の前の子どもたちと向き合い、わかりやすく、熱く、しなやかに語る、古舘先生。そんな情景が思い浮かびます。全てを真似することはできませんが、目の前の子どもたちに合わせ、私もそのような語りをできるよう努めたいと思います。
      2023/6/2130代・小学校教諭
    • よい
      2023/5/3030代・中学校教員
    • とても、内容が濃くて、良かったです。
      2023/5/1030代、小学校教諭
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